読書メモ0928:サードドアー精神的資産のふやし方
タイトル:サードドアー精神的資産のふやし方
著者:アレックス・バナヤン 太田黒泰之(訳)
読み終えた日付:2023/9/28
感想:
2012年『フォーブズ』誌が選ぶ世界で活躍する「30歳未満の30人」に選出されたことがあるアメリカの作家、アレックス・バナヤン氏による成功への道筋についてドラマティックにまとめられた名著。
「人生、ビジネス、成功。どれもナイトクラブみたいなものだ。常に3つの入り口が用意されている」という意味深な件から物語が始まる。
大学生の主人公は数々の著名な成功者へインタビューをして、どうやって彼らが地位を築き上げたのか、その秘密を探る旅にでる。ウォーレン・バフェット、ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、、超有名人と直接話す機会を得るためにあの手この手を尽くして接点を作っていく。その過程で多くの貴重な学びを得る。
「長い目でみた利益を得るために、目先の快楽を犠牲にする」「一足飛びの人生を選んだっていいんだ。それを決めるのは、自分自身」
「真実は決して白か黒か割り切れるものじゃない。グレーだ。」
「成功への最も確かな方法は、常にあともう1回試してみること」
「未来を切り開く力は、自分の手の中にある。でもその力を解き放つには、苦しいことを最初に乗り越えなくちゃいけない」
「人生とは、同じ教訓に何度も頭を叩かれて、やっとそれに耳を傾けるもの」
誰にでもチャンスは与えられているが、それに気づくことができるのは少数かもしれない。さらにチャンスに気づき行動へ移す人間はその中でも限られるだろう。そこから目に見える結果がでるまで継続できる人間となるとほんの一握りになるはずだ。だから成功者は成功しているんだと教えてくれる一冊であった。この物語にも登場するが、久しぶりにスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式でスピーチしたときの名フレーズを思い出した。"Stay Hungry, Stay Foolish"
最後に著者も素晴らしいが、原文をここまで素晴らしく翻訳した方にも感銘を受けた。