刀剣乱舞 特命調査聚楽第「反復横跳び/殺戮ステップ」はおすすめしない理由

はじめに

刀剣乱舞の特命調査にはそれぞれ「異名」とも呼ぶべき、各調査の要点を指した一口攻略法と呼べるフレーズが存在します。
例えば文久土佐なら「追い込み漁/15手ルート」、慶応甲府なら「タワーディフェンス」などのように。

特命調査聚楽第では特に「反復横跳び/殺戮ステップ」というフレーズが存在します。
しかし、現在の特命調査聚楽第で反復横跳びをしてしまうと「損になる」場合があります。

そこで、今回はこのフレーズが生まれた理由を紐解き、なぜ「今行うと損なのか」「メリットがある場合はあるのか」について解説していきます。

期間限定イベント/イベント「特命調査 聚楽第」'25 - 刀剣乱舞ONLINE(とうらぶ) Wiki*

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なぜ反復横跳びが生まれたのか

時は西暦2018年10月31日。
数ヶ月前から告知されていた完全新規イベント「特命調査」シリーズが産声を上げました。
なかでも特命調査聚楽第は、その初回ということもあり、仕組みやギミック・攻略速度など全てが謎の状態で開始されました。
開始直後、振れるサイコロはたったの2個
運が悪ければ「一・一」の二歩でおしまいです。

このことから審神者の間で「無課金勢にはクリア不可能なのではないか」という疑念が生まれてしまいました。(のちにこれが誤りであることがさまざまな計算から導かれています)

それゆえに、「敵撃破数を不足させたまま、二周目・三周目にいくのではなく、一周目で寄り道(敵が6振り出現するマスを往復(wiki内「聚楽第内部」KマスとJマスの間))をすることで敵撃破数を稼ぎ無理やりクリアしてしまう方法論」として、「反復横跳び」が生まれたという経緯があります。

なぜ今は損だと考えるか

複数理由がありますが、一番は「もらえるサイコロの増加」です。
初回(18年)開催時、配布される通常サイコロはわずか84個でした。
サイコロの期待値が3.5として、進めるマスは294マス。7周相当で、期待値では報酬の七福賽などを使用しても確定報酬である10周目に届かせることはほぼ不可能でした。(もちろんサイコロの出目が全て六である場合などであれば当時も10周完走は不可能ではありませんでしたが)

現在(25年)開催で、想定配布される通常サイコロの数は135個で、期待値で472.5マス。おおよそ14周分の出目があります。
これだけ進める数が違うと「高確率で周回報酬」に届くことが濃厚になります。
その場合わざわざ一周目で無理やりクリアすることよりも「出目を無駄にせずボス撃破回数を増やすことの方が結果確定報酬、果てはより高い周回報酬に届かせるチャンスが生まれる」という状態になります。
24歩程度の差ではありますが、基本的な1週が30歩/鍵を使用して12歩であることを考えれば、この24歩がプラス1周・2周分の差を分けることも少なくないと思います

また、当時はボスクリア時に残った歩数を次の周回に繰越すことが出来ませんでした。
こういった点からより周回数が稼ぎづらい方式ともなっていました。

現在では出目を繰り越せるようになりましたので、より期待値で先の歩数を計算することが出来るようになっています。

補足ではありますが、聚楽第には「任務を優で完了しなかった場合」にのみ見られる演出などもあります。
反復横跳びを行った場合にはこれらの演出も回想からしか見ることができません。
良(不可)→優の流れや再戦の流れなどの演出を順番に見ていただく意味でもおすすめはしにくいです。

じゃあ、メリットになる場合は?

「山姥切長義1振り獲得までのみの必要歩数だけをみると歩数が少なくすむ」
必要歩数だけでみると「三周完走する(108歩)>二周目で反復横跳びする(83歩)>一周目で反復横跳びする(72歩)」となり、歩数が節約されます。
これは極端にサイコロを振れておらず、周回報酬に届かないことが想定されるような場合、山姥切長義の初回報酬のみで聚楽第を諦める場合などには効果的です。
(3週開催のうち、2週がすでに経過している場合など)

「稀ドロップのチャンスが2回増える」
反復横跳びをした場合は、2周目からクリア扱いで最終マスでの稀ドロップが出現するチャンスがあります。
運が良ければ2回とも山姥切長義を得ることも可能ですが、もちろん「チャンス」ですので確実なものではありません。
通常の刀剣が落ちて終わりの可能性も十分にあります。

また2周目で反復横跳びする場合は1往復程度でいいため、3歩でドロップチャンスを1回買えると考えることもできるでしょう。

終わりに

確かに、少ないながらメリットになる場合は0とは言いません。
しかしながら、「18年の記憶だけでやり方を勧めている」人や「お勧めされてクリアした人が、仕様が変わっていることを知らずにそのまま次の世代に勧めている例」などが少なくない数散見されています。
メリットデメリットを勘案した上で、よほどの場合でない限り現在私は「反復横跳びは損である」と結論づけざるをえません。

しかしながら、メリットがある場合もありますので全てを鵜呑みにせず、御自身で損得を考えられることをおすすめします。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

おまけ

ここまで聚楽第の「殺戮ステップ」について解説しましたが、
他の特命でもフレーズのインパクトが先行するあまり、実際の攻略や行動に対して誤った印象を与えるフレーズがいくつか存在します。

文久土佐
「15手ルート」
・攻略初回の1周目は使用できないこと。(敵のスタート位置とこちらのスタート位置が2周目以降と異なるため。)
・実際にはスタートから中ボスを確保するまでが最短で15歩。17手になる場合も存在し、その場合も準成功である。(最短を過ぎてしまったからと言ってルートを外れてしまうと一気に逃げられて悪化するので注意。)

天保江戸
「マインスイーパー」
・実際にはマインスイーパーが「爆弾を避ける」のに対して天保江戸は「爆弾を見つける」ため、実際には逆である。

慶応甲府
「タワーディフェンス」
・このフレーズから3つとも陣地を守らなければいけないように聞こえるが、実際には2つまでは奪われても勝利可能。(もちろん考えることが増えるが)実際により効率良く動くには多少の見捨ても必要になる。


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