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出産の経験談
前回の記事の続きです。
一個人の経験談なので「こういう出産の形もあるんだなぁ」程度で受け止めてください。
食事中には読まない方がいいかもしれません。
どれくらい痛い?
出産の痛みがどれくらいか?経験したことのない人には想像もつきませんよね。
妊婦教室に参加した際の助産師さんの言葉が印象的だったので紹介します。
妊娠していない状態の子宮は鶏の卵くらいの大きさです。これが収縮する痛みが『生理痛』です。
臨月の子宮はスイカくらいの大きさです。
出産時にはこれが収縮します😄
聞いてた妊婦たち全員「ひぇっ」ってなってました。
生理痛も人それぞれなので一概には言えませんが、人によっては痛み止めを飲まないと辛くてやってられんレベルです。
鶏の卵の大きさをギュッするだけでその痛み…スイカをギュッしたら…と考えると恐ろしいですね。
正確には、ギュッの痛みだけではないのですが、それはまた後ほど書きたいと思います。
出産の流れ
出産の流れも人それぞれなのが現実です。
私は割とスタンダードコースで進みました。
前駆陣痛
↓
おしるし
↓
陣痛
↓
破水
↓
分娩
前駆陣痛
陣痛とまではいかない、不定期な軽い張りや痛みです。「あーいたたた…」くらいの痛さレベル。
ツイートできるくらいの余裕はあります。
おしるし
いよいよ子宮口(赤ちゃんの出口)が開き始めると、微量の出血がみられます。それを「おしるし」といいます。そろそろ出産が始まる合図です。
粘液栓という子宮口を塞いでいたネバネバの塊がドバッと出てくるので結構びっくりします。
陣痛
粘液栓が出た後は段々と痛みが強くなりました。
陣痛の間隔を測るアプリがあるので、それで測ります。陣痛は一定間隔で一定時間続きます。
1分痛い😵→10分痛くない😌→1分痛い😵のようなサイクルを繰り返して、どんどん間隔が狭くなっていきます。
これも本当に個人差がかなりあるのですが、私は2回とも2日間くらい陣痛が続いてようやく出産に至りました。めちゃくちゃ痛くても数時間ならまだマシだったのになぁと思います。
『痛み』自体はもうすっかり忘れてしまいましたが、その当時の記録によると『腰が砕けそう』と何度も書いていました。お腹じゃなくて腰なんだ?と思いますよね。人間は二足歩行のために骨盤の構造がより狭くなってしまったそうです。加えて脳の容積が増えたことにより頭は大きくなりました。大きな頭を通すために出産時には骨盤周辺の靭帯が伸びて骨盤を広げ、その過程で痛みが生じるようです。
赤ちゃんの頭が降りてくると、お尻がめちゃくちゃ痛くなるのと同時に、ものすごい便意を感じます。「うんこ出るー!」と叫ぶと助産師さんに「それ赤ちゃんの頭だから〜」と冷静に返されます。テニスボールをお尻に押し当てて痛みを紛らわすのが定番です。
破水
たまに漫画やドラマで、バシャーッ「破水しちゃった…」みたいなシーンありますよね。あんな感じで、破水が先に起こる人もいるようです。
私の場合は本当に出産直前になってから破水しました。破水というのは赤ちゃんを包んでる膜が破れて羊水が漏れ出てくることです。結構な量ドバーッと出て服ビッショビショになりました。
分娩
陣痛の間隔が1分くらいになって、子宮口全開になるとようやく分娩台に上がらせてもらえます。それまでは陣痛室という部屋でひたすら痛みに耐えるのみです。陣痛室から分娩室までは自分で歩いて行きます。陣痛の合間をぬっての移動です。
子宮口の話を全くしてなかったので軽く触れておくと、文字通り、子宮の出口です。妊娠中はピッタリ閉じていますが、出産が近づくとこれが開き始めます。最大10センチで、そこを通って赤ちゃんは出てきます。お産の進み具合を測る指標にもなります。
分娩台に上がると、あとは力をこめて産み落とすのみ!!クライマックス!!アドレナリン全開!!
分娩台に付いてる手すり(レバーみたいな)を握りしめて、自分の腹の方を見つめながら、陣痛がきたと同時にいきみます。いきみかたはうんこを出す時と同じイメージで大丈夫です。(またうんこの話してる)
目をつぶると目の血管が切れちゃうから目は見開くようにと言われました。
出口が狭いと先生がハサミで切開します。私の時は一応、麻酔プスッ💉チョキ✂️みたいな感じでした。ヒィッてなりませんか?なりますよね。でも大丈夫です。痛み感じませんから。陣痛が痛すぎて。(出産控えてる人が見てたらごめんなさい)
そして何度かウーーーンといきむと、赤ちゃんがヌルンと産まれてきます。赤ちゃんが出てくると陣痛は一瞬で無くなりました。今までなんだったの!?っていうくらい。
出産直後
赤ちゃんが出てきた後、赤ちゃんとお母さんを繋いでいた胎盤が出てきます。見せてもらいましたが、結構グロいです!臓器!!って感じでした。
その後、切開したり裂けてしまったりした部分を先生が縫ってくれます。麻酔してくれてるので痛みはありません。
1〜2時間程分娩室で休んだ後、病室に車椅子で運ばれます。「車椅子?そんなん乗らなくても余裕で歩けますわww」と思って歩こうとしたら、骨盤ガタガタ過ぎて歩けませんでした…。
私は産後ハイになってなかなか眠れず、睡眠薬を飲んで当日は寝ました。
赤ちゃんはしばらく病院の新生児室で預かってくれますので、産後の疲れを癒すためにひたすら休むことに専念すると良いです。病院によっては初日から授乳させられたりするので、そのあたりも産院選びのチェックポイントですね。
産後メンタル
妊娠中もそうでしたが、産後もメンタルが落ちやすいので要注意です。無事に退院した後も、第一子の時は上手く授乳させることができず、赤ちゃんと一緒にワンワン泣きました。協力してくれている両親にさえも些細なことで苛立ってしまうことがありました。今考えてみると、精神状態が正常ではなかったのだと思います。
心配、つらい、腹が立つ、悲しい、などの感情が溢れてどうしようもない時は、誰かに愚痴を聞いてもらったり、SNSに吐き出したり(他人に暴言はNG)、日記に自分の思いを綴ったりすると少しおさまります。あまりにも気分の落ち込みが激しい場合は産後健診で相談してくださいね、絶対!
無痛分娩ってどうなの
無痛分娩は日本ではまだ浸透しておらず、できる施設も限られています。私は普通分娩で産みましたが、どこでも選べるなら無痛がよかったです。「産むときに痛い思いしないと親の自覚ガー」とかいう老害考えの古い人もいますが、親の自覚なんて妊娠した時から10ヶ月かけてしっかり出来ていますよ。そして赤ちゃんが産まれた瞬間から、親も少しずつ成長していくのだと思います。痛い思いをしないと親になれないなら、男性は妻が出産するたびに金○潰されるくらいの思いをしないといけなくなりますよね?
無痛分娩も完全に無痛ではないらしいですが、出産でゴリゴリに体力削られるのを抑えてくれるのではないでしょうか。人間は哺乳類の中で最も難産、進化の過程でのバグかな?と思うほどです。医療の力でどうにかできるなら、どうにかしちゃえば良いと思います。
最後に
ここまで読んでくれた方がいたら本当にありがとうごさいました。やっぱり長くなってしまいました。
詳しく書くと1万文字とか余裕でいきそうです。
妊娠・出産は女性しか体験できないことです。生命の神秘が詰まっていると思います。
出産は本当に大変で苦しくて、早く終わってほしいイベント第一位ですが、感動したイベント第一位でもあります。
大事なことなので何度も書きますが、命が産まれるって凄いことです。奇跡の連続です。皆、奇跡を起こしてこの世に産まれてきています。
どうか自分の命も周りの人の命も大切にしてください。