狙って行きたい刀剣展示施設 / 群馬・栃木・茨城
第63回で紹介および名前を上げた刀剣展示施設の一覧です。
いよいよラストは関東です。北関東編(群馬・栃木・茨城)と参りましょう。写真は、栃木県は日光二荒山神社中宮祠宝物館です。
■群馬
エリア特徴としては、東京は新宿を拠点とすると、埼玉の大宮から北に向かって群馬の高崎。その先は新潟へと繋がる上越新幹線のルートになる点です。また、他の都道府県とあまり繋がっていないエリアとなります。
群馬県立歴史博物館
目指すはJR高崎駅。高崎市内循環バスぐるりんを使って片道約30分の場所です。大きな公園の中に美術館と併設されており、とても広々とした場所にあります。在銘の木下正宗(個人像)の展示機会がまれにあります。
前橋東照宮
御手杵の槍のレプリカおよび拵(熊鞘)を常設展示している施設です。お披露目の機会(2017年など)もあったそうですが、基本は天井に飾られている状態を社務所で見ることができるようです。こちらも高崎を起点にバスで。
大隅俊平美術館
人間国宝の現代刀匠大隅俊平の刀を見ることができる施設。作業場で火造りの工程見学や刀の企画展が行われています。電車ルートは東武伊勢崎線 細谷駅を目指すことになりそうです。
■栃木
足利市立美術館
普段は美術館ですが、山姥切国広の特別展示をする機会(2017, 2022年)や布袋国広の展示機会がありました。クラウドファンディングも開始しており、結果によっては展示機会が増えそうです。
日光二荒山神社
日本でも有数の刀を保有。なお、数箇所あるので注意が必要です。刀に絞って二箇所紹介します。
本社 大国殿:大太刀 太郎丸(重要文化財)を常設展示
日光東照宮のあるJR日光駅(および東急日光駅)側に近いが、つい見逃しがちな場所にあるのでご注意
中宮祠 宝物館:大太刀 祢々切丸や国宝大太刀 備前長船倫光らが常設展示。
中宮祠宝物館は、JR日光駅からいろは坂を登った場所にあり車で30分以上かかる場所にある。日光東照宮からも遠い。
この二箇所を押さえるだけでも同じ栃木は日光であっても、時間的制約が生まれるのでご注意です。
中宮祠宝物館での展覧会の様子はレンのレポートをご覧ください。
日光東照宮宝物館
日向東照宮近くに宝物館があります。施設は新しく、常設展に加えて企画展があった際に、刀が展示されることがあります。国宝の日光助真が有名ですが、東京国立博物館に寄託。たまに里帰り展示があります。
小山市立博物館
刀剣の特別展示が過去にありましたが、頻繁に展示機会がある場所ではなさそうです。やや茨城県の県境よりにあるので、のちに紹介する古河とはしご移動できる距離にあります。
那須与一伝承館
太刀 銘 成高を所蔵。常設と思われますが確認が必要です。たまに企画展示があります。栃木県ですが中心の宇都宮市よりやや福島県側の那須塩原方面となります。
さむらい刀剣博物館
刀の企画展示や鑑賞機会が定期的にある施設のようです。
■茨城
徳川ミュージアム
水戸駅からバスで約30分の距離にある博物館。燭台切光忠、児手柏、八丁念仏その他数々の刀をお持ちです。復元刀を含めて企画展に合わせて常設展示に必ず一振は刀を展示している施設となります。
水戸はのちに紹介する施設も同様に、日本三代庭園の一つである偕楽園を筆頭に観光に適したエリアとなります。
水戸駅周辺は大好きなのでこちらのないなのレポート記事を参考いただければイメージがわくと思います。ただし、ラジオでも軽く触れた常磐神社 義烈館は現在は一般公開は中止のようです。
茨城県立歴史館
一橋家由来の武具や刀を保有している博物館です。刀の特別展示の機会が年に1回ほどあります。のちに紹介する鹿島の国宝の直刀・黒漆平文大刀拵が展示される機会もありました。
こちらも水戸駅から行ける距離にあります。
鹿島神社宝物館(長期休館中)
水戸駅からは1時間上距離があります。東京方面から移動する際もご注意。ただし、宝物館自体は平成30年から休館中のようです。先に紹介した茨城県立歴史館に寄託状態にあるそうです。
当時の様子は、よければこちらのないのレポートをご参考ください。
土浦市立博物館
土浦家由来の刀を多く保有する博物館。国宝の短刀 銘 筑州住行弘も保有しており、毎年のように特別企画と常設で3〜10振程度を入れ替え展示しておりました。今はしばらく工事中とのことで、リニューアル後に注目です。
土浦駅から歩く距離にあるのでバスを使う方法もあります。博物館近くは土浦城跡の公園があり、駅から移動すると霞ヶ浦を楽しめるエリアです。
国宝短刀を展示していたタイミングで行くことができました。その時の様子はレンのレポートにて。
結城蔵美館
こちらも御手杵の槍のレプリカを常設展示しています。たまに特別展示があり、刀剣乱舞とのコラボも過去に二度ほどありました。蔵とあるように大きな施設ではありませんが、結城関連が凝縮されている場所です。
古河歴史博物館
刀剣を保有しており、2,3年単位で何かしら刀の特別展示があります。最近だと、堀川国広の大型展示がありました。常設展示も広く、雪の結晶で有名な雪華図説に関連するエリアでもあります。
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