狙って行きたい刀剣展示施設 / 鳥取・島根・岡山・広島・山口
第54回で紹介および名前を上げた刀剣展示施設の一覧です。
今回は中国地方です。写真は車窓の大山です。
■鳥取
米子市美術館
安綱が三振展示される機会に行きました。大山周辺は刀のルーツの伯耆国周辺の地域です。普段は刀剣展示はなさそうです。ラジオでは紹介しませんでしたが、周辺の米子市立山陰歴史館でも刀展示はたまにあるようです。
倉吉博物館
米子から東は倉吉の博物館です。郷土刀の因幡国の刀匠を題材にした企画展が過去ありましたが、米子市と同様あるときはあるという状況です。
渡辺美術館
鳥取のさらに東の兵庫県寄りのJR鳥取駅側になります。Twitterの公式アカウントをチェックするとよいでしょう。武具が充実。写しの平成の浦島虎徹を展示する機会があります。
河原城
お城と言えば刀。日本刀が4口常設展示。和泉守来金道や則光らの作品が展示されているとの情報を頂きました。
■島根
島根県立古代出雲歴史博物館
出雲大社に行けば近くに大きな博物館があります。青銅器を中心とした古代の大刀を見る機会があります。刀剣となると展示機会はなさそうです。
和鋼博物館
「日本で唯一のたたらの総合博物館」が売りの博物館です。お近くに、安来市 「たたら製鉄」の金屋子神話民俗館がありましたが閉館。こちらにいくつか引き継ぎもされています。資料が豊富な博物館です。
奥出雲たたらと刀剣館
こちらもたたら関連です。これに限らず周辺にたたらに関する施設が豊富なのが島根県の出雲エリアの特徴です。
■岡山
備前長船刀剣博物館
山鳥毛を展示する場所でも有名な刀剣の博物館といえばここ。公開古式鍛錬が盛んです。刀匠さんに限らず白銀師(しろがねし)や鞘師の活躍を身近に感じることができます。
林原美術館
刀の企画展示が多い美術館です。毎年、お守り刀特別展を開催。備前刀を筆頭に国宝の九鬼正宗を所蔵。展示機会もあります。
岡山県立博物館
現在は部分開館。刀剣の企画展示が多め。山鳥毛の展示といえば以前はこちらでした。備前刀の大型展示の機会が多いのが魅力的。
倉敷刀剣美術館
刀剣商さんの一角に美術館。1階と2階とにわかれています。入館料は以前は無料だったが現在は1,000円(年間)な点はご注意。
■広島
ふくやま美術館
美術館がメインですが、刀剣をいくつか保有している美術館さん。国宝の刀に江雪左文字、左文字の号じゅらく(太閤左文字)。そして会津新藤五。大型の展示機会が多いです。
福山城博物館
2022年10月にリニューアル。常設で刀剣や武具を展示しています。
広島県立歴史博物館
ふくやま城の敷地内に美術館やこの博物館と同じ敷地内に関連施設があります。こちらは、ヱヴァンゲリヲンと日本刀展の開催機会がありました。普段は他の施設に刀剣展示の機会が多いです。
広島県立美術館
さきほどは福山駅周辺。さらに西に進めば厳島神社が近づく広島駅です。この博物館も広島駅の路面電車やバスから訪れることができます。武将関連の展示の機会にあわせて刀剣が展示されることもあります。
広島城
定番の刀剣ができるまでの展示や2階の展示物に「古刀銘尽大全」も。お城といえば刀はこちらでも。広島県美術館から近い距離にあります。
厳島神社宝物館
常設展示は宝物館。宝物館は普段は刀展示がないのですが、奉納刀を保有。展示機会は10年に一回といった記念機会に、こことは別の宝物収蔵庫から展示される機会があります。嚴島神社宝物名品展が過去にあります。
安芸高田市歴史民俗博物館
駅から離れる車で行きたい場所。瀬戸内海と日本海の真ん中に位置します。『重要文化財 太刀 光房』『刀 備前長船清光(伝毛利元就所用)』といった刀の展示機会があります。
■山口
吉川史料館
国宝 太刀・狐ケ崎を所蔵。刀はほぼこれがメインですが毎年国宝の刀を秋に展示する機会があります。また、厳島神社から近い山口県は東よりの岩国は他にもたくさんの展示施設があります。
柏原美術館(旧岩国美術館)
国宝 刀〈金象嵌銘天正十三十二月日江本阿彌磨上之(花押)/所持稲葉勘右衛門尉(名物稲葉江)〉を所蔵。他にも清麿や虎徹の展示もあります。
岩国徴古館
こちらも岩国の敷地内に。常設展示で特集ミニ展示「岩国刀工の系譜と刀剣」といった展示機会があります。
岩国城
紹介した博物館の1番奥のロープウェイに乗った先の山に岩国城。あまり紹介がないのですが、刀剣が100数振は保有していると想像されるほど季節ごとに変わるがわる刀を展示。とにかく数が多いです。
毛利博物館
太刀(伝友成)を所蔵。貸出展示機会も多く古文書も絵画も豊富。国宝の菊造腰刀(刀身・拵)を所用しています。
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