自家感作性皮膚炎体験談(8)

(8)春、花粉とか外出自粛とか

3月の受診の頃から、新型コロナの騒ぎが大きくなっていました。この時はまだ皮膚科のクリニックは普通の感じでしたが、ちょっとずつ緊張が広がっていた時期です。もともと、あまり出歩くタイプではなく、引きこもっているのがつらくない性質なので、外出自粛のストレスはありませんでした。

周期的に悪くなるのはまだありましたが、湿疹の具合は特に悪くなることもなく、劇的に良くなることもなく、三寒四温で春が来るようにゆっくりとゆっくりと良くなっていくのを感じていました。

この頃は、脚はだんだん良くなっていたのですがまだ範囲的には広く炎症が起きていて、腹部から腰の辺りにとても痒い湿疹がぷつ、ぷつ、ぷつ、と分散して出てくるのがしばらく続いていました。蚊に刺されたときのような、独立して膨れる湿疹です。膿んだり、膿まなかったり、でもとても痒い。この散発的な湿疹は痒みは強いのですが、割と素直で、2~3度ステロイドを塗ると腫れが引き始めてすぐにきれいに治ります。

たまに外出したりすると、着るものが綿100%じゃなかったり、少し締め付けるものだったりするので悪化する感じで、腰の辺りの湿疹はそれもあって広がって結構長いこと腫れて痛痒い部分がありました。これも半月ほどで徐々に引いていく状況で少しずつ痒い部分も腫れている部分も少なくなっていきました。

3月の薬は最後の頃ステロイド体用が足りなくなっていたので、4月の受診では少しだけ多めに出してもらいました。皮膚炎の勢いはだいぶ弱くなってきていましたがまだ範囲は広かったので、安心できるほどではありません。

4月・5月はわりと真面目にステイホームしていたので、特に大きな変化はありませんでした。家にいれば、衣服の刺激は最低限で済むので皮膚炎的にはとても助かります。

4月の薬はちょうどいい具合で使い切り、同じ量の処方をしてもらった5月は半分残る感じで過ぎました。湿疹は完全におさまった場所はまだなくて、広い範囲にありますが、小さなものが点在してる感じなので、自然と薬の使用量も減ってきた感じです。

この間6月の受診をしました。まだ硬い芯のある湿疹が脚に多く残っていますが、全体にはかなり良くなっていて。体用ステロイド薬の少量追加をしてもらい、その薬がなくなったら受診、という段取りになりました。ひと月でまだ残っていたら、使い切ってからくればいいそうです。

今現在は痒い部分がまだありますが、常に痒いのは左のひざ下だけで、後は一日の8割がたは忘れていられる程度の痒さです。まだ赤い痕がぶつぶつと残っていて、完治状態とはいえませんが、ここ数日でも目に見えて良くなってきている感じはあります。

あとは、ホルモンの方がね…。このまま大きな波が来ずに収束方向に向かってくれれば、数カ月後くらいには完全に治っているかもしれません。

以上が、だいたいの経緯です。完全に治りました!で終われずすみません。実は、「治るか/治らないか」は、今くらいの状態なら個人的にはどっちでも良い感じです。ひどく悪くなって全身に薬を塗るようなことになるのでなければ、上手く付き合っていけるかなと考えています。

痒くて、痛くて、先が見えないときは結構辛かったです。色々な経過をたどる方がいるので、100%大丈夫です、とは私には言えませんが、こんな経過でなんとかやり過ごすことができた話が、どなたかのお役に立てばいいなと思います。

後でまた状況が変わったり、書き忘れていたことを思い出したら追加するかもしれません。

お読みいただきありがとうございました。

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