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いつのまにやら

ご報告とこれからについて。

1. ヤギが15頭に増えた

2020年11月、3頭から始まったヤギの入植。

メスばかり3頭つれてきたはずなのに、一冬越したら7頭に増えた。不思議。さらに今シーズン8頭増えて15頭になった。

1月14日に1頭産まれ、15日にも1頭、16日に3頭、17日に1頭。メス5頭のうち4頭が、4日連続で計6頭を出産。おめでとう。

残るメス1頭、腹は膨らんでるのに出産の気配なし。と思ってたら、4月3日に2頭産む。おめでとう。

1月16日に生まれた3姉妹のうち1頭は、18日明け方にヤギ小屋で倒れていた。体温計をケツに突っ込むと、無情にも「Lo」の表示。急いで家に連れ帰り、クーラーボックスにお湯を張って温め、人用のミルクを与え……。

なんとか持ち直して、2日後、母親のもとに戻して様子を見ようと思ったら、授乳拒否。

彼らはケツの匂いで自分の子かどうかを判断するようだが、連れ出している間に匂いが変わったのか、匂いを忘れてしまったのか。

積極的に危害は加えないものの、ミルクは飲ませてくれない。しょうがないので家族一緒に過ごさせたうえで、人口哺乳を継続。

午前3時まで定期的に様子を見に行くという生活をしばらくしていると、体がバグって脳も焼き切れてダメでした。

2. 37歳になった

特に感慨もなく。おめでとう。

3. 地域おこし協力隊の任期が終わった

2022年3月31日をもって、地域おこし協力隊の任期が終わった。おめでとう。

本当は成果発表会とかしたかったけど、ヤギの出産ラッシュ以降、目が回るような忙しさ(怠け者基準)で、それもできなかった。まあ、いずれ勝手にやります。

生まれて初めて、組織に所属して働いた3年間、皆さんのおかげで途中で辞めずに終わりました。ありがとうございます。

4. 古民家を改修してワーキングスペースを作った

大金(個人的尺度)を投入して、24時間利用可能な「ソロ」ワーキングスペースを作った。「コ」ワーキングスペースを併設している。外にヤギまでいる。

敷地全体で見ると俺の思考と同様にとっ散らかっているが、「ソロ」ワーキングスペースは、西和賀で一番すげえソロワークができそうな場所に仕上がっている。

現在、ベータテスト中。7月にお披露目。おめでとう。

5. 宅地建物取引士になった

昨年、資格試験に合格し、今年6月10日付けで宅地建物取引士として登録されました。おめでとう。

これで国家資格を2つも持ってることになります。すごいです。もうひとつは普通自動車免許です。

6. 株式会社西和賀土地建物を設立した

株式会社西和賀土地建物を設立して、代表取締役社長に就任しました。おめでとう。

・「間違いなく不動産屋だ」とわかる名前にしたい
・西和賀ローカルでやっていくつもりなので、「西和賀」をつける
・でも「西和賀不動産」は語感が気に入らない。

結果、西和賀土地建物という強そう(?)な名前になりました。まだ県の免許を受けていないので宅地建物取引業者ではありません。なので、まだいろいろできません。秋ごろには免許があると思います。なので、その頃にはいろいろできます。よろしくお願いします。

ちなみに、これまで個人事業主だったけど、今後も個人事業主は続ける。いつまでも一人法人としてやっていくつもりはないので、個人としての仕事と西和賀土地建物の仕事を完全に分けたいっていう思い。

【メモ】プラットフォームを作る

自分を超える人、自分と全く違う人を連れてきて、西和賀町が面白い町になってくれたらいいと思っている。

俺がこの町でやりたいことは、実際には具体的な事業(たとえば宅地建物取引業)じゃなくて、いろいろな人がやってきて、いろいろなことをしてるのを、「へー、おもしろ」って言いながら、ただ見ていたいっていう。

現状、すでに西和賀町は5000人しかいない割に変なことやってる人、面白い人が結構いるし、なんなら増えているように感じる。

しかし、まだ足りない。もっと増やそう。そのためにはプラットフォームが必要だ。プラットフォームの一角として、俺は不動産屋をやるのだ。プラットフォームの一角として、大枚はたいて「ソロ」ワーキングスペースを作ったのだ。

西和賀土地建物の事業が順調に行けば、次は「株式会社西和賀ひと・しごと」を設立して職業紹介事業でもやりますわ。

【メモ】西和賀町のオープンソース化

町の情報をネット上にきちんと出す。情報がオープンになってる町にする。

そして、ベンチャーIT企業がサービスを改善したとき、関係者がブログで内情を公開するように、よくなったことがあれば、ちゃんと発信するようにする。

しかも、図式化、標準化して、属人的な要素以外に何を備えればいいのか、何をすればいいのかがわかるかたちで発信できたらいい。

自分の地域に置き換えることも容易だろうし、アレンジもやりやすくなるし、逆に、安易にマネして大やけどする間抜けな自治体を減らせるのではないか。

これを町のオープンソース化(仮)と呼ぶことにする。


唐仁原 俊博 a.k.a. 西和賀町のやべーやつ / とうじんばら としひろ
フリーライター / 宅地建物取引士
元・岩手県西和賀町 地域おこし協力隊 / 舞台演出家 / ヤギ飼い
株式会社西和賀土地建物 代表取締役社長

大学生・怠惰な生活・演劇の三足のわらじで、京都大学を10年かけて中退した、フリーライター。

2019年4月から2022年3月まで、フリーライターと並行して、西和賀町役場に勤務(総務省「地域おこし協力隊」制度)。「人口5000人割りそうな町に、やべーやつがいっぱい来たら、やべーことになるんじゃないか」と思いたち、マジでやべーやつの呼び水となるべく、荷が重いながらも「やべーやつ」を自称する。

2022年6月、株式会社西和賀土地建物を創業。

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