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業務日誌 2019/05/27

今シーズンラストであろう田植えのお手伝い。
先週のやまに農産とはちょいと毛色の違う、個人の水田。

実は、このお家、春に大黒柱を亡くしており、「いやいや、田んぼどうすんのよ」状態だったようだが、一族の結束で田植えを迎えたという塩梅。でも今年は田んぼ全部はやらず、特に小さな田んぼ、やりにくい田んぼは捨てる、と。

先週いろいろ考えてたことが、ここに来て像を結んだね。やっぱ小学生とか中学生をよそから連れてきて田植えをしてもらうべきだ。田植えを存分に楽しんでもらったあとに

先生「みんなー、田植えは楽しかったですかー」
生徒「たのしかったー」
先生「でも、じつはこの町は、岩手県で一番最初になくなると言われているんです」
生徒「えー!」

みたいな学習パート付き。日本の課題に向き合おうな。

これは「一服するよー」と出されたスイカ。今シーズン初スイカ。スイカ食ったおばあちゃんが「全然甘くない!」と言うので、「え、甘いですよ」と言うと、「アイス食べたあとだから!」と言うので、僕は、笑った。

はい、笑顔。かなり暑いし、借りた麦わら帽子が快適だし、花粉症で鼻詰まるし、くしゃみ出るし、あとインドア派なのに連日外にいるしで、もうやけくそだ、オラッ! ピース! みたいな。

とにかく暑い! 岩手県内でも30℃超え!

で、昼飯をごちそうになる。晩飯ではなく、昼飯である。「来年も来るよな?」「え?」「よし、もっともてなせ」「え?」「来年も来るよな?」「え?」「よし、もっともてなせ」「え?」。無限ループって怖くね?

ちなみに今日は地域おこし協力隊として俺の1年先輩であるところの、成田氏(所属は生涯学習課)も、「田植え!? やりたい!!」ということで参加。

早朝に「あれ? もしかしてだけど成田さんが昨日あんなに食いついたのは、手植えをすると思ってるからじゃないかしらん」と鋭い洞察力を発揮する俺。(もっと早く発揮しろ。)

やっぱり手植えすると思ってた成田氏。「え、手で植える以外にどうやって植える?」「田植え機」「たうえ、き?」「田植え機」「機〜」という間抜けなやり取りを朝8時前にするも、「機でもいいや」とやってきた。えらい。

これは落ち穂拾い、ではなく、田植え機で植えられないところに、念願の手植えを果たした成田氏。

おいとましたのち、湯本で丑の湯に浸かり、お菓子処たかはしで知人に頼まれたフィナンシェを買い、一路、麓の街、北上へ。向かうは快活CLUB。ネットカフェである。

副業(ライター)の関係で、イベントをネット中継で見る必要があり、安定したネット回線が必要だったのだ。家のWi-Fiは俺のMacと相性が悪くて時々接続が切れるし、西和賀町内のフリーWi-Fiは1時間ごとに認証しなおさなきゃなんないし。結論として40キロ離れたネカフェに向かうことにしたのだった。

ドライブのさなか、道端の薬王堂(東北資本、東証一部上場のドラッグストア)を見て、「あっ!」と。

一旦押し込まれちゃって対症療法で手一杯になると、根治に目が向かなくなるよね。

町の状況について言ってると思った? 花粉症で鼻水ずるずるで、クソデカくしゃみ連発で「もうだめだー。協力隊としての1年目、終わったわ」ってなってると、アレルギーの薬を飲むという簡単な解決方法すら思いつかなくなるっていう。

おくすり飲めたね!

北の大地の二郎系、バードメン。塩なんちゃら。

快活CLUBでイベント視聴。その後、『ジョジョの奇妙な冒険』を読み直しながら寝落ち。

君はオレが攻撃したらそれに「対応」しようとしている
それが心体にこびりついている
「才能」ではすぐれたものがあるのかもしれないが
こびりついた「正当なる防衛」では
オレを殺す事は決して出来ない
受け身の「対応者」はここでは必要なし
 by リンゴォ・ロードアゲイン

なるほどね。

唐仁原 俊博 a.k.a. 西和賀町のやべーやつ / とうじんばら としひろ
岩手県西和賀町 地域おこし協力隊 / 演出家 / エンハンサー / エンチャンター

大学生・怠惰な生活・演劇の三足のわらじで、京都大学を10年かけて中退した、元フリーランスライター。ほんとは大してやばくないけど、最長3年の任期をフル活用するためにも、やべーやつを名乗ることにした。
ほんとに大してやばくない。

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