兄弟姉妹という価値観
自分には、統一教会で育ってきた身として、好きな価値観があります。それは、「兄弟姉妹」という価値観です。（源流は、恐らくキリスト教）
イメージ↓
兄弟姉妹の基本概念
兄弟姉妹とは、キリスト教からきた概念だと思います。
その概念を要約すると、「神様は人間を生み出した親であり、人間は神様から生まれた子供なので、人類は皆、兄弟姉妹だよ。」ということです。初めて聞いた人は、「何のこっちゃ？」と思うかも知れませんが、キリスト教系の派生した宗教は、共通してこう言った概念を持っています。
自分の経験
自分は今、大学生で、保育園の頃から今までずっと教会に通ってる身なのですが、この教会ならではの文化があります。それは、自分より年上の男性を「ヒョン」、自分より年上の女性を「ヌナ」と呼ぶことです。「ヒョン」は韓国語でお兄さん、「ヌナ」は韓国語でお姉さんのことを指します。統一教会は、韓国でできたキリスト教系の流れを汲んだ宗教なので、こういった文化が出来たのだと思います。
自分は、小さい頃から、教会の人達を同じ兄弟姉妹だと思って生きてきました。なので、年上だったとしても、全然タメ口で話して来ましたし、それも別に皆当たり前で、怒られるとかもありませんでした。笑。（兄弟と話してるのに、敬語で話すってなんか変じゃないですか？笑。）まぁ、これは敬意が足りなかった、とかではなく、単純にそれだけ距離が近かったんです。今では、自分のヒョンやヌナ達は、それぞれ結婚して沢山の子供が産まれています。昔からほぼ親戚のような兄弟姉妹が、新しい命を誕生させるまでになって、とてもエモさを感じます。
兄弟姉妹という価値観の利点
兄弟姉妹という価値観の最大の利点は、なんと言っても人との距離感がグッと近くなることだと思います。たとえ、初めて会った人でも、「全く知らない他所の他人」として接するのか「自分の兄弟姉妹」として接するのかだと、全然違う対応になってくると思います。日本的な価値観としては、他人に対しては、「他所様に迷惑をかけてはいけない」という消極的な関わり方になりますが、兄弟姉妹の価値観があれば、「何かあったら助けるよ。」と言った積極的に助け合おうとする関わり方になりやすいです。キリスト教は、「隣人愛」を最も重要視するので、そう言った面も影響しているのでは無いかと思います。
兄弟姉妹という価値観の弱点
兄弟姉妹という価値観を持っていない人を、自分の兄弟姉妹と思うのは、実際とても難しいです。相手は全くそういった価値観を知らない訳ですから。つまり、兄弟姉妹のような関係性が成り立つのは、基本的に、信者同士のみです。そして、（悲しいかな）、人にもよりますが、一度信仰を持つと、信者は兄弟姉妹でない人を見下す傾向にあります。
統一教会の場合は、信仰を持ち、とある儀式をして神の血統を持った人を神の子、一般人をサタンの子と位置付けます。要するに、信者＝神の子、非信者＝サタンの子、です。なので、そういう価値観を持ってしまうと、社会に対して排他的になってしまいガチです。兄弟姉妹という価値観は、信者同士の距離感をグッと縮める事ができる一方、社会との関係性を自ら手放す方向に向かう。統一教会が、社会性を欠いた団体になるのは、この為です。これが、一番の問題点です。
信者がやるべきこと
こう言った理由から、教会内部にどっぷり浸かっている信者は、社会について何も知らないことが多いです。なので、もっと社会を勉強しましょう。もっと社会との接点を持ちましょう。自分も、社会において、沢山勉強し、経験し、遊んでいます。教会内にいるだけじゃ分からないことが、世の中には、た〜くさん！ありますから。
最後に
自分は、なぜこの価値観が好きかと言われれば、「人間は皆兄弟姉妹だ。」という価値観を全人類が持てば、世界が平和になると思っているからです。今、世の中では戦争が起こっていたり、国家間の対立が絶えなかったりします。そこで仮に、相手は自分の兄弟だと他国間同士で信じることができれば、相手をやっつけようなんて思いません。助け合おうとするはずです。そう言った未来を創ることは、不可能ですか？今の自分には、分かりません。多分、不可能です。恐らく、自分は社会に対して知らないことが多すぎるから、こういうことが言えるんでしょう。もし、誰かが平和を実現しようとして、できているならば、簡単に世界は平和になっているはずですから。世界全員が望んでいるはずの「平和」それが成されていないということは、それなりの原因があるはずです。何故かはまだ分からない…
なので、とにかく、まずは世界を知ることから始めましょう。
僕らの探究は、まだ始まったばかりです。🌱🌏
2025/1/9