【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.395 双子・菩薩拳
やばっ 菩薩が2人に見える。👤三👤
◆前回までのあらすじ
突然変異の心臓とガルシア28号のサポートによって覚醒する龍星。その力で灘神影流・秘中の秘"菩薩拳"を悪魔王子へ打ち込み一気に形勢を逆転。対する悪魔王子は龍星と違って自身を支えているものが地獄の亡者たちであることを感じ取り、汚濁の底で苦しみ悶える兄弟(ガルシア・シリーズ)の悪夢のヴィジョンを振り払うかのように咆哮を上げ襲い掛かる。
◆"菩薩拳"連弾
悪魔王子「(G-28 お前はこちら側につくべき存在なんだ)」
悪魔王子は雄たけびを上げ跳躍しながら龍星に力を貸すG-28に対してお前は俺たち(ガルシア・クローン)を虐げた者たちに復讐すべきだと訴えかける。
龍星の菩薩拳のダメージが残る中、驚異の跳躍を見せる悪魔王子に驚愕する熹一。ヨシフはそのまま鉄拳を振り下ろせと命じるが……
龍星のカウンター"菩薩拳"が炸裂。
灘神影流の秘中の秘"菩薩拳"の連弾を受け悪魔王子が再びダウンする。
華麗に"着地狩り"される悪魔王子に不覚にも笑ったのが俺なんだよね。
悪魔王子も内心ナメてた龍星の覚醒で余裕がなくなってきたのか迂闊な行動が増えてきた気がする。一気に形勢逆転やな。
微妙に表記ゆれのある"菩薩拳"詠唱シリーズ↓
"菩薩拳"は合掌→詠唱→拳を合わせて打ち込む→菩薩のアザ…一連の流れがかっこいいよね。
オレも闇バ・イトを撃退するために習得しようかなぁ。
◆潜伏するボリス
一方、K大宮殿内の一角と思わしき場所ではあの男への復讐のチャンスを伺い潜伏する最強囚人兵・ボリスの姿が。3日もの間、暗闇の中で這い回る鼠たちと共に身を潜め、虎視眈々とその時を待っていた。そして、もうすぐ君(エレーナ)のところへ行けると追憶する。
久々のボリス登場。忘れられてなくて良かった。
ワンチャン偽鬼龍の生贄にされたと思っていたから安心したんだよね。
でも3日も前から潜伏してるのにバレてないってK大宮殿の警備ガバガバ過ぎませんかね?鬼龍おじさんに嘘電かけさせて御前試合に誘い出そうとしたのに当日になっても確保できず、あの男がノコノコ会場に出てきている…ええんかこれ?
この様子からボリスは鬼龍の暗躍とは無関係っぽいし、なおさらおじさんの作戦が読めなくなってきたんだよね。
ボ「えっ ミスター鬼龍がサンドバッグに詰められて悪魔王子にボコボコにされて死んだ!?」← 蚊帳の外だった場合はこんな反応になると考えられるが……。
◆哀しき過去
~ 回想:エレーナの死から1年後 ~
鬼龍「あれから一年か…早いもんだな」
雪の降る中、亡き妻・エレーナの墓標の前に佇むボリスの傍に鬼龍が近寄ってそう語り掛けてくる。
ちょっと待てや。
なんでエレーナの死の1年後にボリスと鬼龍が会っているんや?
たしか鬼龍がボリスのことを知ったのは"囚人兵"になったあとだったはずだが?
R国大使館でゲルマノヴィチ博士に対して言ったこの台詞もおじさんが嘘ついたことにしないと色々と辻褄が合わなくなるんスけど。
【現状分かっていること】
ボリスは少なくとも6年前には服役している(あの男暗殺未遂の罪で)。
ボリスは6年前の囚人大暴動を鎮圧して恩赦を与えられた。
その後、準軍事組織に引き取られ"囚人兵"となった。
鬼龍がボリスと知り合ったのは"囚人兵"になったあと。
"囚人兵"時代に鬼龍がボリスにインストラクターをしていた。
エレーナが死んで1年後にボリスと鬼龍が会っていた。
描写的にその時点ではまだあの男暗殺を実行していないっぽい(とても服役中には見えない)
鬼龍はエレーナのことも知っている。
……これはもう鬼龍おじさんとボリスはかなりの旧知の仲ってことで、R国側へは服役後に初めて会ったって事にしてしらばっくれてた感じですかね?
(鬼龍おじさんが「ボリスほど恐ろしい男は見たことがない」とか言ってたのは今更思い返すとめっちゃ白々しいんだ)
ボリスの復讐を手伝う&あの男打倒のために演技していたとするとまあまあ辻褄は合う気がする…鬼龍おじさん演技派だなァ。
けどそうなってくると6年以上も前から鬼龍おじさんがあの男を狙っていたことになるんだよな……◆何故…!?(当時はまだ大統領でもないし)
それか単行本で
鬼「あれから六年か…早いもんだな」
に修正するパターンの方が丸く収まる…のか?
だが鬼龍は亡き妻に思いを馳せるボリスに不穏なことを語り出す。
鬼龍「エレーナはいい女だったな こんないい女 悪党どもがほっとくわけないか」
ボリス「なにっ?」
鬼龍はなんだ知らなかったのか?(←ここちょっとわざとらしくて怪しくないっスか?)と、あの爆破事件の後にエレーナの遺体からボリスの血液型とは異なる体液が検出されたことを伝える……そう、エレーナは事件前に性的暴行も受けていたのだった。
う あ あ あ あ あ あ あ あ あ(PC書き文字)
強
姦
ッ
!
猿渡先生の悪癖(手癖と言うてくれや)である登場するメスブタは淫売か過去に凌辱されているという定番の展開が発動したーーーーっ!
これ以上ボリスをいじめるのは勘弁してくれって思ったね……先生はメスブタかスラヴ民族に何か恨みでもあるのん?
てかコレ、エレーナを強姦ッ!した奴は誰なんですかね?
作劇上はネームド・キャラのはずなんだけど、あの男やヨシフおじだと現場主義すぎるし、そもそも爆破事件の工作前に騒動になりそうなことしてるのがモンキーすぎるんだよね…さすがにモブの仕業と思いたいけど、黒塗りのコマ的にはあの男っぽいんだよなぁ。
先生ダメだろ、一国の長を強姦ッ!犯にしたら。
(それにあの男は自分が何故ボリスに執拗に狙われているのか分からなくて鬼龍に質問してたからそこまでやって身に覚えがないのはおかしい)
しかし…わざわざ爆破に巻き込まれた遺体(回想で人間ではなく肉塊だったと語られている)から体液を検査して、さらにそれが別人のものだと判別できたのはいささか不自然な気がしますね。
この情報をボリスに教え、エレーナがいい女だと知っている……エレーナを凌辱した犯人って…ま…まさか!?
◆怨嗟の念
復讐するは我にあり
あの男を殺さぬ限り
心が報われることはない
体制側の暗躍で妻とまだ生まれるはずだった我が子を失っただけでなく、尊厳までも汚されていたことに対し、涙を流しながら手に乗ってきた鼠を握り潰して(鼠さん「!?」)あの男への憤怒と憎悪を沸き上がらせるボリス。
かわいそ…。
ただでさえエレーナとお腹中の子を同時に失ったという哀しき過去があるのにここまで追い打ちされるなんて…こ…こんなの納得できない。
この仕打ちが先生の"地獄を見せる愛情もある"というアイアン木場式・愛情表現だとするとボリスへの愛がとんでもないことになっちまうよ。
それに妊婦を凌辱する野蛮人がR国にいるだなんてアタシは聞いてないよっ!
マーージでこの過去いるーーーぅ?
(まっ まだエレーナが不倫してたとかいう淫売展開じゃないだけマシか…)
◆双子の菩薩
双子・菩薩
会場では龍星の二度目の菩薩拳が炸裂し、悪魔王子の胸に2度目の菩薩のアザが浮かび上がる。しかし、威力は十分だったが精度を欠いていたのか2度目の菩薩はズレて1度目の菩薩と不完全に重なり、まるで双子のようになっていた。
静虎は龍星が恐れや不安という"負のエネルギー"を抱えており、まだ"無の境地"に至っていないと推察する。
やばっ 菩薩が2人に見える。
菩薩兄弟 ハリケーン・ツインズなんだ。
やっぱ"菩薩拳"は突然変異の心臓とガルシア・サポートあっても簡単には会得できないんやな。これをクロちゃんや静虎の助け(あとトラック)を借りたとはいえ、初っ端からクリーン・ヒット版打てた熹一すごいっスね。
げに恐ろしきは日下部の血。
でもその熹一が"精髄破滅拳"を長らく習得できなかったから"菩薩拳"と"精髄破滅拳"では難易度的に後者の方が高そうな気がするんだけど、龍星が先にものにしたのあたり難しさの方向性が違うんですかね?
("精髄破滅拳"は理力ステータスが必要なイメージがある)
◆不屈の悪魔
仰向け倒れて動かない悪魔王子……だが
ドックン
ドックン
ドックン
(PC書き文字)
再び心臓が高鳴り
ヨシフ「立てエ 悪魔王子ッ」
観戦するヨシフの檄が飛ぶ中、ゆっくりと立ち上がる…"龍"のようにもっと強くなるためにッ!!
ここのヨシフおじさんが熱血セコンドみたいで草なんだよね。
まるで運動会で応援しているパパさんみたいだぜ。試合の熱に当てられたか(笑)
……でもよくよく考えたらこの場で悪魔王子の味方ってヨシフおじさんしかいないな。
次は悪魔王子のターンっぽいし、御前試合は今年いっぱい使う気がする。そっからはボリスの復讐や鬼龍の暗躍が始まるとすると来年は年明けから波乱の年になりそう。
てか来年で龍継ほぼほぼクライマックスだよな?
◆地獄を見た男の執念… ← ボリスと悪魔王子…2人のことを表しているとすると中々秀逸。龍継の終了が見えてきて編集さんがやる気を出してきたのかもしれないね。
次号、闘いは続く…!! ← しばらくコレが続きそう。
◆まとめ
恐れや不安による負のエネルギーによって"無の境地"に至れなかった…ペロッ これは周師匠との氷の修行の成果で完全な菩薩拳を打つフラグ(だったらいいなぁ…)。
久しぶりの生前の鬼龍おじさん(回想のすがた)が出てきて嬉しかったけど、それを上書きするボリスの哀しき過去の追撃…彼が一体何をしたって言うんだ!!
もう三日も前から潜伏しているあたり、いろいろと裏工作もできそうだから最終的にK大宮殿ぶっ飛ばして(ゴースト・プロトコルかよ…)あの男&ヨシフおじさんと相打ちになりそうな気がしてきた。はよ、復讐達成してエレーナのところへ行ってほしい。
そして"無の境地"から放たれる先生の哀しき過去展開…
メスブタ(一部のオス)がらみの話は
大体 強姦ッ!されたか淫売…
これ"猿展開"の境地なり。
水木喜太郎←妻がメスブタ
姫次←オ〇ンチン見せて
尻丸←強姦ッ!
優希ちゃん←強姦ッ!
王さん←恋人がメスブタ
リカルド←母(マリアン)が淫売
サーシャ←母がメスブタ
エレーナ←強姦ッ!
……龍継だけでもいっぱいあるなぁ。
ついでになんや時系列もよぐわがんなくなってきたけど、鬼龍おじさんがマクマレン長官(米軍)を撒くために10年間死を偽装していた話は荼毘に付したと思って良いものなのか……。
じゃないと死んだことになっているこの10年間でR国の準軍事組織や四大幻獣のインストラクターやってたり自由過ぎるんだよね。
◆余談
そろそろ本気で龍を継ぐ男が終わりそうなのでこのnoteの存在理由が消失しそうですね ブヘヘヘヘ。
◆次号予告
次のプレボNo.49は11月18日月曜日です。
合併号…糞。
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第395話