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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.403 心臓の行方
2023年から続くR国愚弄もそろそろ終わりそうですね……はうッ 今度は米国も愚弄するのかあっ!!
???「俺はボーダーレスだぜ R国も米国も平等に(自分の漫画内で)陵辱してやるのよ」←◆この漫画家の目的は…!?
◆前回までのあらすじ
あの男とスペンサー長官、両者(両国)の思惑とその仲介役である鬼龍のシナリオにより、ヴィクトル・グループ総帥ヨシフは抹殺された。
最後は実行犯の死による幕引きという形を取るため待ち伏せしていたR国兵士の銃撃を受けるボリス。悪魔王子は一時的とはいえ協力関係であったボリスに奇妙な情を感じていたのか、彼の悲しみ、苦しみを哀れんで刺客であるR国兵士に立ち向かった。
龍星の闘いで満身創痍の身体ではあったが、何とか仇を取る事には成功する……しかし、交錯する中で自身も左胸を打ち抜かれその場に崩れ落ちる。
◆凶弾に倒れる…
ボリスを始末するために会場下で待ち伏せしていたR国兵士を撃破した悪魔王子だが、さすがに龍星との闘いの影響もあってか自身も反撃を受けてしまい、ガルシア・シリーズとしての識別ナンバーである「11」のマーキング箇所(左胸)を打ち抜かれて相打ちとなってしまう。
そして、逃走した悪魔王子とボリスを追って昇降機で降りてきた龍星・熹一・静虎はその惨状を見て2人の元へ駆け寄るが……。
龍星「悪魔王子しっかりしてください だ…だめだ 出血が止まらない」
龍星は悪魔王子を抱きかかえて止血しようとするが、出血箇所を押さえると口から血の泡が溢れるほど重症だった。
悪魔王子「(なんだ?龍星が俺を抱きかかえているのか?必死になって俺を助けようとしてくれているのか?)」
大量出血によって朦朧としながら悪魔王子の目には先ほどまで敵だったはずの自身を必死に救おうとする龍星の姿が映っていた。
あ…あかん、このままだとガチで悪魔王子死んでまう……せっかく龍星と友達になれそうだったのに(←流石にそれはないだろ…)。
しかし、いくらフラフラだったとはいえ、あの悪魔王子と相打ちまで持っていったやたらと大物なモブ兵士すごくない?
モブ兵士「俺は射撃がうますぎるからなあ」←割と大言壮語でもなかったな。うますぎを超えたうますぎ。
◆薄れゆく意識の中
一方、静虎と熹一はボリスの容体を確認するが既に急所を撃ち抜かれて大量出血で完全に心臓が停止しており、生存の可能性は絶望的であった。
悪魔王子「(ボリスは駄目なのか?)」
二人は続いて悪魔王子の容体も診るが呼吸停止の状態であったため急いで心肺蘇生を試みる。
悪魔王子「(呼吸停止?そうか…おれも死ぬのか)」
悪魔王子は薄れゆく意識の中、どこか現実味のない俯瞰したような感覚で今の自身の状態を理解し、鬼龍との会話を追憶する。
熹一ッ もうボリスは駄目や、見捨てよう。
心臓停止でもう絶望的状態だからしゃーないけど、さらっと悪魔王子の救命処置に二人が切り替えたのがちょっと酷いと思ってしまったんだよね。
判断が早い。
◆怪物
~ 追憶 ~
お前は龍星に勝てない______。
これを知る者はこれを好む者に如かず
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
鬼龍は"好き嫌いなく楽しんでやる者には勝てない"……と、孔子の言葉を引用しながら悪魔王子に対して龍星は無邪気な子供がゲームの得点を上げるように武術を楽しみ、灘神影流の技をスポンジのように吸収しており、その驚異的な習得・成長スピードの前にお前は敗北すると予見していた。
先週の孫子云々の次は孔子の言葉っスか。
最近の鬼龍おじさん、かぶれた大学生かリーマンみたいっスね。
龍の終活、ドラゴン・インプリンティングの時からそうだけど、一貫して鬼龍おじさんは龍星の才能を買ってはいるんだよね。ふうん、やはり悪魔王子とリカルドは龍星の成長のための当て馬というわけか……でも当の本人はまったく龍を継ぎたがっていないのは悲哀を感じますね(🐲「そ…そんなもんどうぞご勝手にって感じなんですけど」)
悪魔王子「(龍星には勝てないか…)」
人間兵器として誕生し、人以下の扱いを受けてきた悪魔王子は生まれて此の方闘いを楽しんだことなど只の一度もなく、この時の鬼龍が言葉が本当だとするなら、自分が龍星に勝てなかったのも……今となっては納得のいくことであった。
楽しいから闘うんやない、生きるために闘うんや←悪魔王子の地獄のような人生的に闘いを楽しむ余裕なんてないんだよね、かわいそうじゃない?
悪魔王子にとって武術は生き残る手段であって目的ではないんだ。
(でも静虎・動物園のゴリラ・リカルド・ボリスあたりと闘っている時は結構楽しそーだったよな?)
◆堕ちる黒龍
鬼龍はいずれ龍星が人類最強の熹一をも頭から食らうほど成長し、正真正銘の"怪物"となるだろうと悪魔王子に伝えた。
そんな鬼龍の言葉を思い出し、
悪魔王子「(俺は"龍"にはなれなかったのか)」
悪魔王子は涙を流しながら深い闇の底へと沈んでいった。ついに天に昇り詰めることが叶わず堕ちていく黒龍となって……。
ここ、ガルシア28号の「ワタシは…人の役に立つ"人間"になりたかった」で暗い闇の底に堕ちていくシーンとメチャクチャ重なるんだ。
これは悪魔王子(ガルシア11号)もガルシア28号と同じ運命を辿るのを暗示しているのか、あるいは別の道を歩むことになるのか……できれば悪魔王子には生き残って欲しいんだけどなぁ、しゃあけどすべては先生の気分次第。
ここまで悪魔王子を読者に愛着持たせてしっかり殺したら「猿渡先生って結構鬼畜だな」と言わざるを得ない……元から鬼畜だったわ( ; ゜Д゜)
頼む先生、救えなかったガルシア28号のセルフ・オマージュで悪魔王子は救済する展開にしてください!オナシャス!
◆米国の暗躍
~ 数日(?)後 ~※R国編 時間経過があやふやで訳わかんねーよ。
あの男「スペンサー 米国のやることは抜け目がないな」
あの男はK大宮殿敷地内の大統領府から米国のスペンサーに連絡を取っていた。会話の要件はR国の…それも自らの庭である大統領府内から難なく悪魔王子の身柄を確保し連れ出したことについてだった。
スペンサーは悪魔王子は指名手配犯だが一応米国人であり、あくまで保護しただけだとはぐらかすが……。
R国の警備ガバガバすぎないっスか?
それか米国の工作員がやり手なのか?ふうん、米国にはスタンプ以外にも優秀な人材がいるんだな。あの重傷な悪魔王子をR国兵士と一戦も交えずに秘密裏に国外に連れ出すとか米国流マジックなんだ。
あの男は悪魔王子が我が国に亡命を求めてきたのだからもう米国人ではないと反論するが、スペンサーはそれはうかがい知れぬことだと何処吹く風の様子で悪魔王子は既に特別医療チーム(死神医療チーム?)が応急処置を施していると伝える。
あの男「米国に行くのは"心臓"だけじゃないのか?」
のらりくらりと詭弁を続けるスペンサーに必要なのは悪魔王子ではなく、その"心臓"だけ……娘のステファニーのために欲しているんだろとあの男は核心をつくが、スペンサーは口元をニヤケさせながらガルシアの心臓は諦めてくれと返すのみ。
あの男「私が諦めの悪い男だということを知っているだろう このままでは終わらせないよ」
突然変異の心臓を諦めきれない様子のあの男だが、二人の会話はここでお開きとなった。
私が諦めの悪い男だということを知っているだろう(あの男書き文字)← はい、嫌というほど知っていますよ(ニコニコ
今回に関してはあの男がスマイル・ジョーに完全にしてやられたね。スマジョがくっそニヤニヤしててキショイのん(口元コピペだし)。
でもステファニーのこと忘れられてないのは良かったと思うんだ(やたら猿空間に入ったり出たり忙しいけど)。
……ここまでがスマイル・ジョーと鬼龍の間で織り込み済みだったとすると、スタンプって最初から期待されていなかったんスかね?かわいそ…。
依然としてあの男が突然変異の心臓を諦めていないし、これは敵の敵は味方理論でR国と灘一行が組むって展開がワンチャンありそうな気がしてきますね(←あるわけないだろっ!…って言い切れもしないんだよなァ)。
◆消えた悪魔
~ 在R国アメリカ大使館 ~
熹一「なんやて 悪魔王子がいない?」
大使館で治療を受けているはずの悪魔王子の容態を伺いに来た熹一たちにスタンプから告げられたのは悪魔王子はなんとか一命をとりとめたが、その後忽然と姿を消したということだった。熹一は本当に生きているのか再度確認するが、スタンプも詳しくは知らないと言う。
あんな状態の悪魔王子を誰がR国から運び出せるのか疑念は深まるばかりだが、スタンプ曰く秘密裏に別動隊が暗躍しており、熹一・龍星・静虎の三人を含めて自身も完全にダシにされたと不満げに語った。
別動隊と聞いて陰で糸を引いている人物に思い当たる節のある熹一と無言の静虎だが…。
スタンプ本当に何も知らされていなくて草。
マジかわいそうになってきた。そろそろ本気で上司(スマイル・ジョー)にキレてもいい。
まあ スタンプもユーリ戦で負傷した後に仕事サボれるだろってやる気ナシやったから文句は(あまり)言えんのやけどな ブヘヘヘヘ。
(今回の件でスマイル・ジョーに多少なりとも不信感を抱いたっぽいから龍星たちに個人的に協力してくれんかな?)
てか余談なんですが、今週のスタンプは折れた足にギプスまいて松葉杖使ってるんですけど392話だと普通に両足で立ってるんだよね……不思議を超えた不思議。
しかもその話では悪魔王子に目突きされたことによる目の充血も消えてるのに次の話だと再び目が充血してるし、スタンプの負傷描写は不可解な現象が多くて安定してない……ねーっ なんなのコイツ?
◆稀代の政治家
~ ポーランド 米国陸軍常設駐屯地 ~
(↑ なんでポーランドやイギリスはそのままナンダ?)
鬼龍「スペンサー すでに荷物は積み込んだ 今から出発する」
鬼龍はすでにR国を出国しており、米軍の手引きによってポーランドの米軍駐屯地(←これ2023年に新設されたらしいっスよ、めっちゃ最近やな)から米国へ航空機で荷物を届けるべく準備をしていた。
出発までのわずかな時間、鬼龍はスペンサーとの会話の中であの男が近年のR国の失策を死人に口なしと言わんばかりに全てヨシフに擦り付けたといい、稀代の政治家だなと陰口を叩いた。スペンサーも責任転嫁して逃げ切るのが政治家の常套手段だと同調する(←ちょっと先生の思想入ってない?)。
一応、自作自演のテロ事件や暗殺、U国侵攻も全部ヨシフおじさんの独断だった(とされている)から冤罪ではないんだけど、ものの見事に汚れ部分を押し付けててやってんな あの男。
(一方、現実のあの男はぜんぶU国のせいにしていた)
でも鬼龍とスマイル・ジョーが言ってていい立場じゃないけどな。スマイル・ジョーに至っては自国の大統領の暗殺未遂だぞ暗殺未遂。
鬼龍「しかし あの男の政権も長くはもたないだろう」
だが鬼龍とスペンサーは例え一時的に安定したとしても一度入った小さな綻びはやがて大きな亀裂となり崩壊するだろうと、あの男の支配体制をK大宮殿に重ねて内部から崩壊する様を先見する。
K大宮殿の崩壊イメージでM:Iシリーズ最高傑作のゴースト・プロトコルを思い出したんだ。
割と序盤で盛大にクレム○ンが爆破されてて草生えるんだよね。今の情勢なら絶対にできない描写だと考えられる。
現実のR国はまだしぶとくあの男の政権が続きそうだけど、鬼龍とスマイル・ジョーの予想は当たるんでしょうかね?
まっ 現実のあの男の中身はヨシフおじさんみたいなモンだから崩壊前に世界が終わりそうだけどね!!(グビッ グビッ
◆新たな合衆国大統領
スペンサー「わが国も政権交代し 不動産屋の感覚で政治をやる強引な男が大統領になった 馬鹿なことをしなければいいが」
が、スペンサーは自国も最近の選挙であの男に負けず劣らず強引な男が大統領となってしまい、現在のR国と同じような状態になってしまわないかと合衆国の未来を不安視していた。
う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ(PC書き文字)
ついにアメリカ版あの男ことトラ○プ大統領が練り登場してるーーーっ!
そして案の定めっちゃ初手フル・ボルテージで愚弄されてる……。
(一応この世界のトラ○プは純資産41億しかないから別人という言い訳が通るんだよね、ちゃんと防衛ラインは敷かれている←欺瞞だ)
スマジョ「バカなことをしなければいいが 」← 禁断の大統領令100本打ち。
龍を継ぐ男のストーリー・ラインって現実世界に便じょ…寄り添い過ぎじゃないっスか?
あの男の次は強引な男なんだ。
側近としてイー○ン・マスクもデロ。
……てかちょっと待てや。
360話でヨシフおじさんがホワイト・ナイト・バトル中にじきにアメリカで中間選挙が始まるって言っていたのに何でもうトラ○プが大統領に就任してるんだよ えーーーっ。
ホワイト・ナイト・バトルから御前試合終了の間に2年経過したことになっているだなんて…こ…こんなの納得できない。
NEO坊が静虎に不動産王のトラ○プの純資産が41億云々言ってた時は第一次トラ○プ政権時代……まさか龍継連載中の間にバ○デン挟んで第二次政権時代が来るとは思わなかった。
時が経つのは早ぇなぁ(しみじみ)。
◆心臓とともに
鬼龍「面白いじゃないか 米国に行くのが楽しみになったぜっ」← なんかおじさんのテンションおかしくない?
そんなスペンサーの心配をよそに鬼龍は新たなる波乱に期待を膨らませながら"心臓"とともに米国へ向かう。
"心臓"とともに…?
もしや悪魔王子はすでに……と思ったけど流石にそれはないな。「"悪魔王子"とともに」だと冗長すぎるからこういう表現になっただけだろ……多分。
それにあの鬼龍おじさんが大人しくスマイル・ジョーの思惑通りにするとは思えないんだよね。自身と同じく最愛の娘のためにという目的だけには共感して協力してくれているんじゃないかな。
あと重症のステファニーの回復には突然変異の心臓から湧き出るミラクル・パワーが必要みたいだけど(完全にKMNライダーの強化アイテム扱い)、別に心臓を永続的に移植したままにしないといけないまでは言われていないから治ったらまた悪魔王子に戻せばいいだけなんだ。
それまで悪魔王子には臓器抜かれたガルシア・シリーズの通常心臓でも付けてもろて。
(そんなミニ四駆のモーターみたいな扱いで付け外しされても困るけど)
予告的に龍星・熹一・静虎は久々に日本へ帰国するみたいだし、次の話は次章に向けての箸休め回かな。
◆心臓とともに米国へ…← C-5 に対して鬼龍おじさんが小さすぎを超えた小さすぎ問題。
次号、熹一と龍星は日本へ…!! ← 久々にリカルド・尊鷹・デゴイチでるんかな?(リカルドすげーデブになってたらどないしよ)
にしても鬼龍は米国に行くし悪魔王子は行方不明になったのに日本へ普通に帰国って…それはそれとして感がすごいな。
(R国編は)終わったことだ、もう忘れたよ。
◆まとめ
面白いじゃないか
来週の龍継読むのが楽しみになったぜっ
ガルシア28号を米国に引き渡し、今度は悪魔王子も引き渡す。
◆繰り返される歴史…
ようやくR国とあの男愚弄に飽き…物語が新たな展開・ステージへ移行しそうっスね。毎度新章への導入はワクワクするんだ。
次章では悪魔王子奪還編が始まって再び対米戦が始まるんですかね?
R国はタフ・ワールドの米軍やC国と比べるとローテクというか軍事力・科学力が比較的現実寄りだったから何とかなったけど、米国相手だと再びトダーやGKDレベルのスーパーロボット軍団が相手になるんだよね、勝ち目なくない?
そして……相変わらず章が終わる時の畳み方が爆速を超えた爆速。
猿渡先生はキャラの末路もめっちゃ省いたりするからボリスはワンチャンこのまま死亡扱いで終わりかもしれない。
でもこの終わり方だとあまりにもあんまりだから生きてる可能性が数パーセントくらいはあると思っているのが俺なんだよね。
ムフフフ…悪魔王子にボリスが借りを返す展開待ってるよ。
(期待薄)
しかし結局のところ、このU国侵攻から始まりホワイト・ナイト・バトル~御前試合で構成されたR国編における国家間の問題が龍星や熹一みたいな個人の武術家でどうこうできるレヴェルじゃないから、試合してる横で勝手に始まって勝手に終わったんだよね、すごくない?
広げた風呂敷をそのままシュレッダーにかけてバラバラにした感じがするのん。
◆余談
I国・P自治区問題 編どこへ!!
◆次号予告
次のプレボNo.7は2月3日月曜日です。
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第403話