【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.391 鬼龍の安否
悪魔ァ 悪魔が(死んで)いるゥ。
猿渡先生は鬼龍ちゃんの名誉まで傷つけるつもりですかっ!
◆前回までのあらすじ
蓋を開けてみれば静虎の圧勝で終わった元R国工作員・パヴェルと闘い。一方的であったとはいえ過去の因縁とケリをつけた静虎はその場をあとにし、兄・鬼龍の安否確認を急ぐ。
会場の方では下馬評に反して龍星の攻勢となった御前試合。今までと違いまるで手ごたえがないこと疑念を抱く龍星だったが、一気に攻め立て飛び蹴りのクリーン・ヒットでついに悪魔王子からダウンを奪う……だがそれは悪魔王子の意図したものであった。ワザと龍星の攻撃を受けて突然変異の心臓を覚醒させた悪魔王子は不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと立ち上がる。
◆死闘は続く…!!
悪魔王子「効いてないぜ」
熹一「(やっぱりあいつは根性ババや)」
龍星の飛び蹴りを側頭部に(あえて)喰らいダウンした悪魔王子であったが、突然変異の心臓の鼓動音と共に覚醒。前回までの龍星の猛攻は一切効いている様子はなく、お前の怒りはそんなものかと挑発する。セコンドである熹一はあれだけの攻撃を受けても平然を装っている悪魔王子の耐久力・根性に畏怖し、R国サイドであるヨシフは両者の実力差から悪魔王子が龍星を弄んでいるとほくそ笑んだ(←最近のヨシフおじさん異常に悪魔王子推しよな)。
肝臓打ちと飛び蹴りを側頭部に食らって元気ピンピンなのはさすがに耐久力がありすぎる。この悪魔王子を一度は瀕死状態まで追い込んだキラージョウは再評価路線なんだ。あいっ!
龍星「闘いはこれからだっ」
龍星は再び悪魔王子に接近しラッシュを仕掛ける。しかし、先ほどまではサービス・タイムだったのさと言わんばかりに打撃が掠りもしない。
こんなものが命がけのパンチなのか?と煽りながらお返しの肝臓打ちを龍星に放つ。傍から見てもエグい一撃を貰ってしまいたまらず呻く龍星、熹一は打撃では分が悪いので組みつけと指示を出す。
はうッ、あっという間に一転攻勢。
前話までは悪魔王子式サービス・タイムだったという訳か。
◆弾すべり
肝臓打ちで怯んだところに悪魔王子の右拳が龍星の顔面を捉える……が、
ボッ
ギュ
ア
ア
熹一「きたあっ "弾すべり"や」
龍星は咄嗟に灘神影流・究極のスリッピング・アウェーである"弾すべり"で受け流し("弾丸すべり"じゃないのん?)、そのまま受け流したエネルギーを増幅させて打ち返し本日二度目の肝臓打ちを悪魔王子にハード・ヒットさせる。
幻魔乱舞の次は肝臓打ち乱舞。
こ…こいつら肝臓狙い過ぎを超えた狙い過ぎ。
でも久々の"弾丸すべり"はやっぱりかっこええなぁ(なんか名前が"弾すべり"に名称すべりしてるけど)。龍を継ぐ男だとNEO坊がガルシア28号に対して"弾丸すべり"→"菩薩拳"を決めた時が最後だからざっと254話ぶりなんだ。
※ BATTLE. 137 全滅作戦
龍星もちゃんと使えるんスね(一応リカルド戦で弾丸すべりの要領でスリッピング・アウェーをしていたから使えることは示唆されていたけど)。てか悪魔王子は初登場時からトラック相手に迷惑トレーニングしたり、熹一の打撃を無効化したり、昔はスリッピング・アウェーがアピール・ポイントっぽかったのに全然使わんな。先に龍星が披露しちゃったよ。
◆不屈の精神
二度の肝臓打ち、しかも今回は"弾すべり"によって悪魔王子の打撃分を上乗せした一撃だったが、
ズ
ウ
ウ
ン
龍星
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂
熹一「なにっ 龍星が倒れた?」
なんと、倒れたのはカウンターを決めたはずの龍星!?
実は先に放った悪魔王子の肝臓打ちは龍星に対して致命的なダメージを与えていた。龍星もなんとか"弾すべり"カウンターまでは持ちこたえたが徐々に響いてきた内臓への激痛でたまらずダウン。一方、悪魔王子は平然とした様子で倒れ込む龍星を見下ろす。
???「耐えている 悪魔王子は"地獄の苦しみ"に慣れている」
あの男にインカム越しに試合を解説する謎の男(←ホンマ誰なん?)は悪魔王子も龍星の攻撃がまったく効いていないわけではないが、人間兵器のクローンとして人以下の扱いを受けてきた悪魔王子はこの程度の苦しみに慣れていると説明する。
悪魔王子
(;´∩`†;)「(痛いけど我慢できるんだよね)」
タフって言葉は悪魔王子の為にある。
まったく効いてないとかじゃなくて、これ以上の苦痛を味わったから根性で耐えられるって展開に一番戸惑っているのは俺なんだよね。あと現状、突然変異の心臓を覚醒させたのにやってることは肝臓シバキ合い→究極の我慢比べなんスけど、いんスかこれ?
幻魔の後遺症も根性で耐える(悪「それまで気合と根性で乗り切るんだ(`o´)」 )、肝臓打ちも根性で耐える……こいつほどの根性理論の体現者はいないね。属性的には一番主人公っぽい。
社畜王子「耐えている 俺は"地獄の苦しみ"に慣れている」
◆安否確認
一方、パヴェルを撃退した静虎は鬼龍の遺体が入っているであろう死体袋をK大宮殿外に運び出そうとしているR国兵士たちの元まで近づき、
静虎「そこに鬼龍の遺体が入っているんですか? 見せていただきたい」
丁寧な口調で身内として中身を確認させてほしいと頼み込むが(もうこのシーンのコピペ・オトン 死ぬほど見た気がするのん)、無論そんな要求を飲む必要が無いR兵士は静虎を銃で威嚇する。
静虎「邪魔をしないでください」
さすがに静虎もこのまま引き下がるわけにはいかないと実力行使に出て、一人の兵士の銃を掴み顔面を殴打して無力させる。
顔面ぶん殴られたR国兵士かわいそ……。
静虎さらっとR国兵士ブチのめしているし、即効でハチの巣されても文句は言えないと考えられる。
ふうん、史上最強のモラリストと言えど身内の危機になると動揺して強硬手段を取ってしまうというわけか。
◆鬼龍の…死!?
恐る恐る死体袋をチャックを開ける静虎、そこには……
(静虎に対してこの死体袋のサイズでかすぎやしませんかね?オリとか東修人も収めれそうなんだ)
死
ん
で
る
ッ
紛うことなき自身の兄・宮沢鬼龍の亡骸が!!
ついに命を落とした鬼龍、そして劣勢となる龍星……波乱の展開となる御前試合はどうなってしまうのか!?
う
あ
あ
あ
あ
あ
(PC書き文字)
絶対死んでないと思うけど、き…鬼龍が静虎に練り死亡確認されているっ!
そういうのやめませんか、静虎さん。
どうせ生きているのに鬼龍の死を念押しするのは。
今週のタフ、この顔面ボッコボコ鬼龍で悲しくなったんだよね。最近の猿渡先生による鬼虐は行くところまでいっとる。やっぱモノが違うよモノが、猿渡先生とマネモブでは鬼龍愚弄の基本性能が違う、格が違う。
まぁ 私はこの鬼龍は影武者で、あの男に試合を解説しているのが本物の鬼龍という説をまだ推しているんだけど(そうじゃないとインカム越しに喋っている奴が謎すぎる)、いくら節穴を超えた節穴と言われる静虎でも自分の兄と影武者を見分けられないはあり得ないだろ…って意見も一理あるとも思うんだよね。
コレ実は仮死状態で静虎が活法(気動波とかで)で蘇生させる展開なんかな?でもそれだと鬼龍があまりにも他力本願すぎるし、脱走後おめおめとR国に再度捕まったバカになるから個人的には無しにして欲しいんだよなぁ。
すまん、静虎……
鬼龍のメンツの為に今回は節穴になってくれ。
今週、ついに編集の煽りがなくなった。恐らく最後のページの顔面ボコボコ鬼龍を見て言葉を失ったのだと考えられる。
次号、静虎はどうする…!? ← いや、どうするって言っても本物だったら死を悼むことしかできないんだよね。
◆まとめ
嘘喰いの伽羅さん並みに読者から死んでないと言われるキャラ、それが宮沢鬼龍ですわ。こっから毎週死体が腐敗していく描写でもしないかぎり私も信じません(あと伽羅さんは死んでない)。
なんとな~く御前試合が始まったのは最近のことのように感じるけど
385話(8/ 5):鬼龍がサンドバッグから出てくる。
386話(8/19):悪魔王子に殺される?
387話(8/26):放置。鬼龍が死んだ体で話が進む
388話(9/2):静虎が安否確認に向かう
389話(9/9):パヴェル「あの方は天国…いや地獄へ召されていきましたよ」
390話(9/17):静虎がパヴェルを撃退
391話(9/30):死んでるッ ← イマココ
実は鬼龍がサンドバッグから出てきて2カ月ほど経っているんだよね。
やっぱり鬼龍おじさんはすごい、生きてるか死んでるかの話題だけでここまで話を引き延ばすことができるなんて(悪魔王子書き文字)。
恐らく今は愚弄ゲージをチャージしている段階なので愚弄・チャージ完了と同時に超ドラマチックに復活すると考えられる(だよね…?)。
◆次号予告
次のプレボNo.43・44は10月7日月曜日です。
ウアアア合併号ダーッ、助ケテクレーッ。
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第391話