【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.350 あの男を倒すため
ネタバレするとVSあの男(ロシア)編が始まりそうです…とても格闘漫画のストーリーとは思えないですね。もしかして灘の連中がウクを救うのか?
◆前回までのあらすじ
最強囚人兵"ボリス"を退けた熹一だったが、間髪入れずに悪魔王子との闘いが始まった。多少ダメージが残る中、一進一退の攻防を繰り広げる熹一だが…その闘いの裏では米・露両国を天秤にかけている疑いのある鬼龍、そしてもう一人の男の思惑があった。
◆意外な裏切り者
鬼龍「あの男を裏切ろうとしているのはお前だろ ゲルマノヴィチ博士」
前回、鬼龍の「天秤にかけてるのは俺じゃない お前だっ」発言はゲルマノヴィチ博士に対してのことだった。
彼は政府の要職につきながら反体制勢力(オリガルヒや大物フィクサー)とも繋がりがあり、"あの男"の暗殺も視野に入れた政権崩壊を狙っていたのだ。博士がボリスを利用したのは"あの男"に対して個人的な恨みを持っていて都合が良かったからだと鬼龍は推測する。
な…なんか、すごい話になってきたっスね。オリガルヒやら反体制勢力やら、格闘漫画の話か?これが…。
ゲルマノヴィチ博士が裏切り者なのも意外だったけど、タフ・ワールドのロシアも一枚岩ではないんですね。でも、裏切り者ということが読者にも伝わって話としては用済みになったキャラだから、博士は雑に処理されそうな気がしますね。
裏切り者…小型ジェット…墜落…はっ、まさか博士の末路は…プリゴz
◆熹一VS悪魔王子
一方、裏でそんな思惑が渦巻いているとは露知らず、熹一と悪魔王子は互いに刀(技)を鞘(手中)に納めたまま睨み合いを続けていた。
龍星「まだ手の内を見せたくないみたいですね」
リカルド「どちらか極限まで追い詰められたら繰り出すさ」
リ、リカルドが喋った!?
しかも、久しぶり過ぎて敬語キャラじゃなくなっとる。猿先生が2か月の間にリカルドの口調を忘れたか、ラーメン屋から吉祥寺西公園までの道中で急速に龍星とタメで話せる仲になったと考えられる。
悪魔王子「さあ 俺にも"精髄破滅拳"を打ち込んでみろよ」
熹一「おうっ お前もボリスみたいに気持ちよくおネンネしたいんやのォ」
悪魔王子は先に仕掛けるよう挑発し、熹一もそれに乗って精髄破滅拳を打ち込もうとするが…、
龍星「いやっ フェイントだ」
精髄破滅拳を寸止めし、虚を衝いた"中段蹴り"がヒットする。脇腹がえぐれるほどの蹴りをモロに食らった悪魔王子は怯み、その隙に熹一が一気に畳みかけようとするが…逆に意趣返しの中段蹴りをカウンターを貰ってしまう。
熹一「け…けどダメージはお前の方があるやろ?」
クリーンヒットした脇腹の痛みに耐えながらも、自分より悪魔王子の方がダメージを受けたはずと手ごたえを感じた熹一…が、
悪魔王子「ダメージってこれか?(ボコンッ」
いかなる衝撃も吸収して逃がす"防弾体躯"によって抉れた脇腹が元に戻ってしまった。
こいつスナック感覚で新要素出してくるな。
キー坊も防弾体躯できないのん?なんか雲行き怪しくなってきたんスけど。
熹一「へっなにが"防弾体躯"や 灘の蘇生術をアレンジしたものやんけ」
防弾体躯のカラクリを見抜き、悪魔王子をガルシアよりも鬼龍に近いと評価した熹一。悪魔王子も鬼龍(パパ)から灘神影流の技を大体会得していると自慢気に語る。
うわ出たよ "鬼龍の秘伝バラマキ"。このオッサンいい加減にしてほしい。
つーか、いつそんな時間があったんだよ えーーーーっ!
時期的には幻魔の活法を横流しして逃亡した後にしか教えるタイミングがないと考えられるが、割とすぐにリカルド襲撃とかあるんだよなぁ。鬼龍もマリアンとのコンタクト→道場の乗っ取り→悪魔王子VSリカルド観戦→静虎との戦い→龍星VSリカルド観戦(同時に悪魔王子も毒で死にかける)とスケジュール詰まっとる。ロシア大使館に行く前に鬼龍に追突した時も久しぶりに会った感じだから、合間合間でリモート・レクチャーなのか?
あーもう(時系列が)めちゃくちゃだよ。
◆ボリス参戦
ボリス「オォオオオ キー坊の相手は俺だあっ」
突如、今まで熹一の精髄破滅拳でおネンネ・タイムだったボリスが覚醒(精髄消失からの復活早くないっスか?)。熹一の相手は俺だと吠えるが、当の熹一と悪魔王子はボリスなど眼中になく、
熹一「今頃起きてなにイキっとんねん?」
と容赦のない一言を浴びせる。
今頃起きてなにイキっとんねん?(禁断の二度打ち)
さっきまでスヤスヤ・タイムで完全に生殺与奪の権を握られていたから(この扱いは)しょうがないね。アンタはもう―――……闘士(ファイター)として終わりなんだよッッ(バキ書き文字)。
あと、いつの間にかボリスもキー坊呼びなんだ(様式美)。
ボリス「キー坊とはまだ決着ついてないッ」
ボリスは精髄破滅拳前後の記憶がないのか、まだ決着がついていないと再度闘いを挑むが、既にお前は負けていると言って取り合わない熹一。
そこに龍星・リカルドも参戦しようとするが、ボリスは「関係ない奴はひっこんでろ」と遮り、悪魔王子に対して自分は本当に負けたのかと確認する。
悪魔王子「キー坊の言う通り ボリスお前は負けたんだよ」
ボリス「な…なにっ」
なんか可哀そうになってきた。敗北者の悲哀を感じますね。
龍星もリカルドもせっかくやる気になってきたのに(そして相変わらずタメ口のリカルド、もう口調はこれでいくんスか?)。
案の定、ボリスに水を差されて状況がややこしくなったから一先ず休戦にしようと悪魔王子が提案し、熹一との闘いは中断(ま、なるわな)。
悪魔王子「キー坊程度の実力ならいつでも倒せることが認識できたからな」
へっ ボリスに手加減されてた分際でデカい口叩いてんじゃねえよ(疾風の春草書き文字)。
この謎に自信満々な態度は間違いなく鬼龍の息子。マジでガルシア・クローンの中でこいつだけ異質過ぎる。
そしてまた対決は先延ばしか…(いつもの)。
◆鬼龍の標的は…
鬼龍「あの男は裏切りを決して許さない バレたらお前は確実に消される」
鬼龍はゲルマノヴィチ博士に対して、裏切りがバレたら自分の命のみならず、女房や子供、最近できた若い愛人(やることやってんな)も消されると脅しをかける。それに対して恐怖で震えあがる博士だが、意外にも鬼龍は博士に対して安心しろと言い、
鬼龍「俺も同じよ 俺はあの男を倒すために動いている」
なんと、鬼龍も標的も"あの男"だった。
交錯する思惑とそれに翻弄される格闘家たち…ついに"あの男"(ロシア)との闘いが始まるのか!?
アンノォ鬼龍が"あの男"を狙う理由が分からないんですけど、誰か分かりますか?(他人頼り)
とにかく今週の龍継は"悪魔王子を屈服させる"とか"ガルシアの心臓"とか"リカルドの身柄"とか…あらゆる目的が荼毘に付す危険な展開なんだ。
これじゃあ露の後ろ盾が欲しくて犬になった悪魔王子がバカみたいじゃないですか。
悪魔王子よ、お前のパパはお前が後ろ盾にしようとしているものをぶち壊そうとしているぞ。
◆言葉の真意は…!?←編集にも分からないのにマネモブに分かるわけがないんだよね。
◆まとめ
なんかネタで言ってたらガチで灘VSロシアが始まりそうですね(恐怖)。
悪魔王子との闘いは十中八九中断だと思っていましたけど、まさか鬼龍の狙いも"あの男"だったとは。今のところ鬼龍が"あの男"を狙う理由がないと思うんですけど、なんか後付けされるんスかね?案外、猿先生が"あの男"をボコボコにしたくなっただけだったりして。
悪魔王子に関しても最近は情けないシーンが多くて雑魚キャラに見えてたんですけど、やっぱり強いですね(テノヒラクルー)。悪魔王子が互角~微優勢くらいだったから、あのまま闘ってたらヤバかったのかな?実力差はキー坊が負傷中だったから微妙なところか。
まぁ とにかく2カ月にも渡った吉祥寺西公園での闘いは終わり、次話から話が大きく動きそうで楽しみですね。
もう"あの男"は章ボス化しそう。サンボや柔道使いにしたらええやろ。
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第350話