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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.394 龍星の菩薩拳

タンカー編におけるNEO坊VSガルシア28号のリバイバル展開なんだ。


◆前回までのあらすじ

覚醒したガルシアの心臓に突き動かされる龍星。すでに満身創痍の身体だが、かつてエドガード・C・ガルシアや28号が使っていたボーン・コントロールを駆使して悪魔王子と互角以上の闘いを繰り広げる。
一方、そんな白熱する御前試合の裏側で密かにあの男・・・を失脚させる工作を企てていたスペンサー長官が協力者である静虎によって鬼龍の死を伝えられる。スペンサー長官は作戦のキーマンである鬼龍の死を受けて計画の中止をスタンプへ告げるが……。


◆魂の咆哮…!

悪魔王子「(なぜだ? なぜ龍星こいつなんかをサポートするんだ)」
龍星の背後に現れ、力を貸すガルシア28号兄弟のヴィジョンを目の当たりにし、なぜ龍星を助けるのかと疑問を投げかける悪魔王子。
心臓を抜かれ、眼球(角膜)も与え、ただ龍星を生かす為だけのパーツ扱いを受けた28号の行動が理解できず(たかが臓器に意思宿り過ぎ問題)、龍星こいつなんかにそんな価値はないと内心吐き捨てる。

ククク…ひどい言われようだな、まぁ事実だからしょうがないけど…。
(それとガルシア・アイ移植した設定生きとったんかワレ)
確かにこれまでもピンチになった時にガルシア28号が心臓☆パワーを貸してくれたけど理由がさっぱり分からないんだよね。
特に碌な交流や会話もなく
血の謝肉祭ブラット・カーニバルで龍星に突っかかられて返り討ち

タンカーでまた突っかかられて返り討ち

エリア52の暗闇戦闘でボコられるが返り討ち

鬼龍に拒絶されて自害

切り刻まれて強化パーツ化…これで助けてくれるの軽くホラーだぜ。


お 
        お 
           お

お        
(PC書き文字)

雄叫びをあげ立ち上がる龍星を前にし、悪魔王子は不可解なG28の真意を探っていたが、そんな様子を見てヨシフはいつまでも遊んでいないで早く龍星を倒し、あの男・・・に自身の価値を示せと発破をかけるが……。

ここのヨシフおじ、龍星のことを「隻眼の少年」って呼んでて妙に言い方が優しいのが笑ってしまう。キャラ的には「そんなガキ 早く潰してしまえっ」でしょ。


◆生存本能

悪魔王子「(そうか わかったよ G-28 お前は生きたい・・・・のだな)」←ちょっと口調おかしない?
悪魔王子はヨシフに急かされ、再び龍星に攻勢を仕掛ける。そして、龍星にラッシュを打ち込む中でついにG-28の真意を理解する。それは"生きたい・・・・"という生物としての純粋な本能。G-28は龍星が死ねば自身その存在も消えてしまうと思っているからこそ、龍星が生命の危機に瀕した時にその力を貸していたのだった。

俺はさぁ…見たことないんだよ。
故人が力を貸してくれる理由が友情とか因縁とかじゃなく宿主が死んだら自分の存在も消えるからってことなの。

なんか寄生虫と宿主の関係みたいやのォ←ですねぇ。

龍星は中間宿主だった…!?

……でもまぁ これはこれでリアリティある理由だと思う。
ガルシア28号が龍星を助ける理由なんてこんくらいしかないから。しかし、今間の際に「役に立つ"人間"になりたかった」と最後まで他者(主に鬼龍)に対して献身的だった28号が死後、臓器だけになってもその存在を生き永らえさせようと足搔いていたのは意外でしたね。

今、龍星は二人分の命を背負っている。


◆二人まとめて

悪魔王子「(ならば二人まとめて葬ってやるッ)」
悪魔王子はこんな奴に心臓と眼球を提供するなんて意味がないということを証明してやると強烈なミドルキックを龍星の脇腹にヒットさせる。
龍星の脇腹が大きく抉れ、ガクンと上半身から崩れる。セコンドの熹一は組み付いて回復の時間を取れと指示を出すが……。

一応、移植に関しては龍星・ガルシア28号とも本人の意思ではないんですけどね(熱いマジレス)。
この状況に至るまでの
龍星の闇落ち…ガルシア28号の自害…臓器の移植……はッ

すべての元凶は鬼龍だッ ← 当たり前の事を抜かすな!!

鬼龍すげぇ…ガルシア・シリーズ関連もR国でのいざこざも全部このおっさんのせいだし。このまま死んだらあの世でガルシアたちにフルボッコにされるべきだと考えられる。

……今思い返してみれば悪魔王子はパパって理由だけでよくゴリラ展開後の鬼龍を殺さなかったっスね。

~ 悪魔王子はなぜ 宮沢鬼龍を殺さなかったのか ~


◆菩薩拳

体勢の崩れた龍星の顔面目掛けて悪魔王子のストレートが放たれる……が

然 死
る 地
後 に
に 陥
生 れ
く て

完璧にとらえたはずの拳は顔面をすり抜けていく。
龍星はそのまま悪魔王子の懐に入り込み、両拳を合わせてカウンターの打ち込み……灘神影流・秘中の秘"菩薩拳"が炸裂。
"菩薩拳"……死中に活を求める拳の一撃により放出された波動(波動…?)が肉体へ深く浸透し、悪魔王子の胸に菩薩のアザが顕現する。
そこには苦痛も憎悪もなく、己も相手も"無の境地"になる(←悪魔王子めっちゃ苦しんでいるんスけど)秘拳を龍星が会得していたことに驚愕する一同。

菩薩拳が墓から甦る!!(137話からざっと257話ぶり)
ガチでNEO坊VSガルシア28号のリバイバルじみてきた。
前の感想で菩薩拳出るかもって予想していたけどまさか本当に出るとは(フィニッシュ技にはならなかったけど)。ただ、この菩薩拳は合掌がなかったり色々と省略されてるからまだ不完全バージョンなのかもしれないね、もしくは演出上の都合か。

いやー最近過去技のオンパレードで嬉しいぜ……もしかしてマジで龍を継ぐ男の連載終了が近いタイプ?


◆灘神影流マジック

菩薩拳のクリーン・ヒットにより苦しみながらダウンする悪魔王子(←菩薩の慈悲どこへ!!)。一瞬の出来事で形成が逆転し、何が起こったのか理解できず混乱した様子のヨシフとあの男・・・
???「これが灘神影流マジック"菩薩拳"」←もう隠す気ないだろ
あの男・・・「(ボサツケン…?)」

あの男・・・に試合を解説している謎の男はこれが灘の秘中の拳だということを伝える。

灘神影流マジック・・・・……このバカみたいな言い回しするやつ、この作品に一人しかいないんスけど…いいんスかこれ?
???「灘神影流マジックよ 一時的に仮死状態にする技が いくつかある」
正体見たりって感じだな。
となってくると静虎が死亡確認した死体は影武者か(それか袋の中から実況してたら草)。さすがに節穴なことに定評のある静虎でも鬼龍の死体を見間違うとは考えにくし、何か含みのある言い方&死体回収無しだったからやっぱり裏で口裏合わせしてるんですかね?本当に誤認展開は静虎の格を落とすだけなのでやらないはず。

ただ、その場合は米国側を静虎が欺いていることになるからそこだけがノイズなんだけどね、どうなることやら……。


◆龍星の潜在能力

熹一は龍星にいつ菩薩拳を教えたのか静虎に問い詰めるが身に覚えがないらしく、恐らく灘の指南書を片っ端から読みふけって独学で習得したのだろうと推察する。
まだ完璧な形にはなっていないが龍星の子供が夢中になってゲームをクリアするように技を覚える吸収力"最強の心臓"、そして危機的状況時に発現する"ガルシアのサポート"を驚異的な力だと感じ取り、静虎も「強敵になるな」と同様に危機感を持っていた。

菩薩拳って基本的に技見たらパクれる天才の熹一が習得に苦戦した技なんですけど、独学&ガルハーで習得できるのチートすぎるんだよね。
幻魔拳←心臓覚醒で完全習得
精髄破滅拳←心臓覚醒で完全習得
……まるで課金アイテムでアンロックしてるみたいだぁ。
やっぱりガルシアの心臓は誰でも超人にするんやな(ゲス坊書き文字)

ガルシアのサポート>>周師匠との修行
修行したからといって次の闘いに必ず活かされるわけではないというモンキー・リアリティなんだ。

それと……
なっ…なんで急に熹一も静虎も龍星をぶちのめす気でいるような台詞を言ってるのん?
この闘いが終わったらボチボチ熹一VS龍星の決戦が近いということなのか。やばっ その闘い始まったら龍を継ぐ男 最終回やん。
個人的にはその前に鬼龍おじさんとの決着つけて欲しいけど今のおじさんはざぁこ♡ざぁこ♡過ぎて悪魔王子とタイマンが成立している龍星の相手にならんからなぁ。悪魔王子の心臓を鬼龍へ移植→パーフェクト・鬼龍展開があるとすれば
・龍星VS熹一
・龍星VS鬼龍

のマッチメイクがあるはずなんだけど、順番はどうなるんだろ?


◆地獄の亡者

菩薩拳のダメージに悶えながら、龍星と自身を支えるものの違いを感じとる悪魔王子。龍星に対して自身を支えているのは地獄の亡者
血反吐を吐きながら苦しみ喘ぐ殺処分された兄弟たちの幻影……命をかけて国(米国)に尽くしてきたのにこんな死に方はしたくない、せめて……

人間として死にたいんだあ

地獄の底から怨嗟の声を上げながら悪魔王子へ群がってくる。

う 
   あ 
    あ

あ 


(PC書き文字)

ガ…ガルシア・シリーズが地獄の底から練り這い上がってきているッ!

「せめて人間として死にたい」←こんな当たり前のことすら許されないガルシア・シリーズ悲しすぎる。雑に処分されたガルシアと比べると初代ガルシアは熹一たちに看取られて墓にまで入れてもらって良かったっスね、ガチでね。
だけど…龍星は特に縁もゆかりもないG-28からチート心臓によるスーパー・バフを貰えているのに悪魔王子は同じクローンの兄弟たちからデバフ食らってるの理不尽すぎると思ってんだ。

悪魔王子何か可哀想になってきたからワンチャン生き残ってくれんかな?


◆叫ぶ、悪魔

お                 
     お           
              お              
            お   
(PC書き文字)

そんな悪夢のヴィジョンを振り払うかのように悪魔王子は龍星へ向かって跳躍する。ぶつかり合う意地と意地の闘い…!!

今週はPC書き文字に始まりPC書き文字に終わる…これ菩薩の境地也(大嘘)。
これが最終決戦と言わんばかりの展開。
恐らく龍星が勝つだろうけど相手の命を奪う展開はなさそうだから、戦闘不能になったところをR国側か鬼龍にトドメをさされるのだろうか?
せっかく御前試合がいい感じに熱いのに今から試合終了後のあの男・・・やヨシフ、鬼龍おじさんや米国の暗躍パートが不安でしょうがないんだよね……あとボリス忘れてた。

◆お互いの意地がぶつかる… ← バック・ボーン的には悪魔王子の方が応援できるんだけどね。
次号、試合は終盤へ…!! ← ホンマか?


◆まとめ

あの男・・・へ灘やガルシア・シリーズに関してペラくちゃ解説している謎の男、もう正体隠す気ないと考えられる。

しかし、鬼龍おじさんがあの男・・・と結託しているのがほぼ確定的になったとすると、目的はあの男・・・に媚売って信頼を得るためってことだよな?
その場合は鬼龍サンドバッグ撲殺事件の件でR国の協力がいるわけなんだが、態々こんな面倒くさいことするあたりスペンサー長官(米国側)の工作を止めるためにやった可能性があるね。鬼龍が米国の情報横流しして死の偽装による工作中止ならあの男・・・に十分メリットあるしな(ヌッ。
……もしかしてサンドバッグ偽鬼龍の正体ってボリスだったりする?(それだったら胸糞を超えた胸糞だが体格違うからまぁ無いか…無いよね?)

静虎もあまりにゲスい目論見にはのらないと思うけど、死んだ体にしてくれるくらいは空気読んで協力してくれそう。
静虎「もういいです(コレ偽物やんけ また鬼龍の悪巧みか…)」
もう慣れっこだと考えられる。

まだ鬼龍があの男・・・を討伐する気があるならいいけど、灘神影流も積極的に売り込んでいるし、R国にバラまくき満々っぽいのだけがちょっと不穏なんだけどね(すでにバラまいている前科あるけど)。

俺は嫌だよ、R国兵がU国で灘神影流使って暴れまわるの。


◆余談

久しぶりにロックアップ読んだら震えるほど面白かった。
ひょっとしてこの作品はサムソンとアキ男の神話なんじゃないっスか?


◆次号予告

次のプレボNo.47-48は11月5日火曜日です。
ウアアア合併号ダーッ 助ケテクレーッ。


出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第394話