【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.385 鬼龍の行方
ここまでキャラの格というか威厳を地に堕としていいのでしょうか?
◆前回までのあらすじ
周師匠の元でわずかな時間ではあるが修行をつけてもらった龍星。決戦に向けてできる限りのことを尽くしているが、熹一はこのままだと龍星が悪魔王子に蹂躙されると危惧していた。だが、静虎には熹一とは違いその先……不屈の精神で立ち上がる龍星のイメージが見えており、最終的な勝敗はどうなるか分からないと一縷の希望を持っていた(でも静虎基本的に節穴なんだよなぁ)。
そんな龍星たちとは対象的に不気味なほど動きがない悪魔王子サイド。ヨシフとの密会でR国への忠誠を示すために鬼龍を殺せと命令された悪魔王子だが果たして……。
◆御前試合へ
~ R国連邦政府 Aの広場 → K大宮殿 ~
("Aの広場"はないだろ…"Aの広場"は…)
ついに龍星VS悪魔王子の御前試合当日。龍星はK大宮殿内の一室で熹一の整体術を受けていた。
R国での公式試合2戦目ともなると少しは慣れたのか、サーシャ戦のような緊張は見られない。非常にリラックスしており、周師匠の過酷な修行も自信を後押ししていた。熹一はそんな龍星の様子を見て気を抜いたら悪魔王子に容赦なくブチ殺されると忠告するが……。
もう決戦の日かいな?早っ はえーよ。
周師匠との修行が終わって次は悪魔王子か鬼龍サイドの話になると思っていたけど案外サクサク進みますね。バックは熹一&静虎という手厚いサポート体制だけど試合始まったらどうにもならんし、こっから先は龍星次第か。
あと、龍星はこのまま眼帯無しでいくんですね。サーシャ戦でぶっ壊れてからずっとだけど修理とか現地購入できないのか?メタ的には意外と作画コストが意外と高かった可能性がある。
◆厳戒態勢
そこに銃で武装したR国兵士が現れ、強制的に入場ゲートまで案内される。事前のルールの説明、リング・ドクター・グローブ・チェックは一切なく、素手でいきなり行う流れのようで、熹一はラフな試合だと苦言を呈し、静虎も兵士の持つ銃を注視しながら警戒を強めた。
キラージョウとのノールール・ノーレフリーの殺試合ですらグローブがあったのに御前試合は完全に何でもありっスか。
殺人ショーなんて一部のマニアしか見ませんよ。
熹一は勿論、龍星も血の謝肉祭やドラゴン・ラッシュといった危険を超えた危険な闘いばかりだったからいつもと対して変わらない気がしますね。むしろT・D・Kやハイパーバトルに参加した熹一より龍星の方がラフな闘いが多いと思う。
熹一「試合する前に射殺されたりして…」
龍星「や…止めてくださいよ この国では冗談に聞こえないですよ」
宮殿内はあちこちに武装した兵士が待機しており、その重圧と緊張感に気圧される龍星だが、何かあったらワシらが助けるからと背中を押す熹一……が、入場ゲートを開ける時には「ここに入ったら最後、二度と出られないかも」と安心させたいのか脅したいのか軽口を叩く(まぁ 龍星の緊張をほぐそうとしてるんでしょ…多分)。
この国🇷🇺では冗談に聞こえないですよ←せやな。
確かにワンチャン悪魔王子か龍星のどっちかが試合中か決着後に狙撃される展開ありそうなんだ。一応、熹一・静虎・龍星・悪魔王子はスリッピング・アウェー(弾丸すべり)が出来るから意識していれば大丈夫そうだけど、複数人からマシンガンで掃射されたらひとたまりもないし……。
そう考えると奇襲とはいえ一人で護衛兵の集団と闘ったボリスすごいっスね。
◆決戦の場
入場ゲートを開き、中へ入った3人を出迎えたのはリングもマットもない、殺風景な場所だった(奥にクソデカ・パイプオルガンがあるから劇場なんですかね?)。加えて観客は一切おらず、代わりに多数の兵士が厳戒態勢で警備をしていて異様な緊張感を漂わせている。
熹一「まだ御前様はいてないようやが…」
御前試合なのに肝心の御前様であるあの男の姿が見えないことを疑問に思う熹一……そこへ
ヨシフ「あの男はすぐに現れる」
すでに観客席で待機していたヨシフがあの男はすぐに現れると語り掛けてきた。
何気に熹一と龍星にとっては遠目に見ただけでほぼ初対面のヨシフおじさん。前もって特等席で待っていたと思うと意外と楽しみにしてそう。
そして……またもや姿を現さないあの男。
ホワイト・ナイト・バトル当日のドタキャンもそうだけど自由過ぎる。さすがに御前試合には出てくると思うけど、観るとしたらヨシフおじさんの隣の席とかに座るんですかね?
龍星と悪魔王子の闘いが始まってこの2人が観客席から驚き役&実況始めたら絵面がシュールすぎると思う。
◆ライブ映像
ヨシフは試合前に見せたいものがあるといい、悪魔王子のライブ映像を会場内のスクリーンに映し出した。そこには一心不乱にサンドバッグにラッシュを打ち込み、試合に向けてアップする悪魔王子の姿が。
その拳はサンドバッグが縦揺れするほどの威力であり(実際はあんまり揺れないほうが威力あるパンチらしいっスね)、一発でも急所に食らったら絶命は免れないと改めて悪魔王子の身体スペックに戦慄する龍星。
熹一は試合前にワシらをビビらせようとしているのかと、完全にこちらのことをナメきっている悪魔王子サイドに憤るが……突如、悪魔王子が殴りつけているサンドバッグから血が!?
龍星はいきなりリングに連れてこられたのに悪魔王子はみっちりウォーミングアップしているのはルールで禁止スよね。すっげーアンフェアに感じる。
それと結局、悪魔王子はスピード・キャラなのかパワー・キャラなのかどっちなんですかね?円卓上での戦いのボリスの発言のせいでスピード特化と思っていたけど最近はパワーをPRしまくっているし、
ボリス「お前はスピードはある…ただそれだけだ」←これもうボリスが超耐久すぎるって話しなだけな気がしてきた。どてっ腹にデビル・パンチ食らってもノーダメなあたり、ハイパーボーンってすげーわ。
……最近、悪魔王子の強キャラ描写のせいでボリスの強さも補強がされまくっているのは気のせいか?
そして、この後の展開を読んでからだと、悪魔王子の滅多打ちシーンの裏で非常に面白いことが起きていますね。
悪魔王子
(o`・д・)≡〇||???<(はうッ はうッ)
バッ パパン
◆サンドバッグの中から…
悪魔王子が拳がサンドバッグを徐々に破壊していき、それに合わせるようにおびただしい血が噴き出し……ついに人の手のようなものまで出てきた。
龍星「中に人間が入っているのか?」
異様な事態を目の前にして驚愕する龍星。悪魔王子はさらにラッシュの速さと威力を上げ、吊るしている鎖ごとサンドバッグを完全破壊。
崩壊したサンドバッグを中から出てきたのは……
静虎「鬼龍ウウッ」
なんと血まみれの鬼龍だった!!
サンドバッグのウエスで多少衝撃が吸収されたとはいえ、あの悪魔王子の打撃を喰らい続けてすでに鬼龍は虫の息。熹一・龍星・静虎はスクリーン越しの惨状に只々唖然とするばかりだった。
う
あ
あ
あ
あ
あ
カトオォォォッッ
(列海王書き文字)
俺はさあ 見たことないんだよ。物語上の役割でサンドバッグになっているキャラが本当にサンドバッグ(物理)になってる展開(今見た)。
唐突すぎる加藤展開。
あまりにも衝撃的すぎてフェイク画像か何かと疑ったけど、何度読んでも鬼龍inサンドバッグなんだ。そのせいで0時回ってプ・レボ読んだら寝られんくなった。
そもそも何で3話前にあの男の愛車を奪って逃走したはずの鬼龍が、いつのまにか再キャプチャーされているんだよ えーーーーっ!!
悪魔王子の表情的に中に鬼龍(?)が入っていることは知らされていなかったぽいし、忠誠心を試すためのヨシフが用意した偽者(影武者)説が濃厚だけど……本人だったらどないしよ?
サンドバッグ鬼龍
■ 偽者説
→ 忠誠を確かめるためなら別に偽者でもいいけど、よく偽者おじさんを用意できたなってのと少々回りくどいやり口な気がする。取り逃がさなければ本物仕えたのに……。
■ 本物説
→ 鬼龍がマヌケすぎる上にあの男の愛車を奪って逃走した382話のシーンが丸々なくてもいいことになる一番激ヤバ展開。
もしかすると"あの男"の愛車を奪って逃走したシーンはスタンガンで気絶していた鬼龍おじさんの「夢」なのかもしれないね。🏹イメージするのは常に最強の自分なんだ。
これで後者だったらマジでガルシア28号・クーリングオフと動物園のゴリラ展開並みの事件だと思います。
モノが違うよモノが。
猿渡先生とマネモブでは鬼龍に対する愚弄の基本性能が違う。
格が違う。
◆試される悪魔
ヨシフ「鬼龍の息の根を止めろ 我が国に忠誠を示せっ」
R国への忠誠を示せと悪魔王子に鬼龍を殺せと非情な命令を下すヨシフ。
果たして悪魔王子は鬼龍を殺すのか?
熹一や龍星の視点だとヨシフと仲良くVIP席で観戦していた鬼龍がサンドバッグに詰められてボロボロになっているという意味不明を超えた意味不明展開。
熹一「鬼龍が白鯨とVIP席にいてる」
~ 一週間後 ~
鬼龍inサンドバッグ
ヨシフ「鬼龍を殺せ」
熹一&龍星「???????」
そら静虎もR国来ていきなり鬼龍が死にかけていてたまげたはず(いつものことか)。
悪魔王子は一体どういう決断を下すのか、
バコーンッ 地面ぶん殴り
悪魔王子「フン 鬼龍なんかいつでも殺せる それに誰かに命令されるのは嫌いでね」 っていつものお茶濁しパターンも考えられるけど、どうなるんだろ……。
◆ヨシフの指示に従うか…!? ← 従わなかったら射殺されるだけだし選択権があるようで無いんだよね。
次号、いよいよ試合開始へ!! ← 編集がカケラも鬼龍に興味なくて草。
◆まとめ
TOUGH 最強死刑囚編(最近バ・キ・オマージュ多いっスね)。
まぁ 今回のサンドバッグin鬼龍は偽者でしょ。
いくらなんでも颯爽とあの男の館から逃走した鬼龍が何の描写もなく再捕獲されてサンドバッグに詰められるなんてありえないから。
……ありえないよね(不安)。
その可能性がゼロではないという点が非常に恐ろしい。
次の話で捕獲までのシーンが描写されたら……もうお終いだぁ。
もし本物展開だったら、
悪魔王子と鬼龍が裏で結託していてワザと捕まる。
悪魔王子によって仮死状態に
↓
ヨシフとあの男が油断したところで
↓
鬼龍「悪魔は死なないんだぜ」
って ベタだけどこれに賭けるしかないんだ。
◆次号予告
次のプレボNo.36は8月19日月曜日です。
(ウアアア合併号デ次ハ二週間後ダーッ 助ケテクレーッ)
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第385話