【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.365 突然の襲撃
(前回)次号、怒った熹一が…!? ←今週そんなに怒ってたか?
◆前回までのあらすじ
ついに決着となったホワイト・ナイト・バトル第三試合。"悪魔"と呼ばれた薬物中毒者であるサーシャ・ポベトキンとアンフェアなジャッジを行うレフリーに苦しめられた龍星だったが、起死回生の延髄蹴りで何とか勝利を掴んだ。しかし、自国選手の敗北に静まり返った会場、一時的に麻薬の幻覚から解放され、涙を流しながら赤ん坊のように眠るサーシャ……初の公式戦で龍星が手にしたものは輝かしいものではなく、虚しい勝利だった。
◆労いの言葉
"悪魔"のサーシャを撃退した龍星だったが、自国選手の敗北に騒然とする観客からは勝者を称える歓声も拍手もなかった。静寂の中、龍星は寂しく花道を去り、
熹一「龍星おつかれ デビュー戦は緊張したやろ」
龍星「は…はい うまく動けませんでした」
熹一「アウェーで相手は"悪魔"や しかもあのクズレフリーやで 結果オーライや」
熹一から労いの言葉をかけられる。
観客…全然沸いてないんスけど、いいんスかこれで。
国威発揚型の大会でこの雰囲気、これは"あの男"もブチギレててもおかしくないですね、おー怖。
自国選手の敗北でここまでヒエッヒエッになるって、これまでのホワイト・ナイト・バトルはR国側の全勝だったんですかね?露骨すぎるやろ。
龍星も緊張でうまく動けなかったって言っているけど、確かに序盤変な被弾あったし納得ですね。基本スロースターターなんだよなぁ。
あと、熹一のクズレフリー呼びも草。
自分の試合中も「レフリー何で止めへんのや!」ってキレそう。
◆常在戦場
龍星「あのう それよりサーシャさんはどうなりました?」
闘いを終わりにするためとはいえ、二度の脳震盪、顎骨粉砕、肋骨骨折、ひざ靭帯断裂と致命傷に近いダメージを与えてしまった龍星はサーシャの身を案ずるが、熹一に入った情報では一応生きているようで、今は医務室で治療中らしい。
タフって言葉はサーシャ・ポベトキンの為にある。
まぁ生きていても極寒の獄中生活でスイート・デビル抑制剤漬けの毎日なんやけどな ブヘヘヘヘ。
……真面目にサーシャの人生ってなんなんやろな?国ガチャ失敗なんだ。
そんなサーシャの無事に安堵する龍星をよそに、
熹一「さあっ いよいよワシの出番やっ まぁベテランの闘い方を見ていろいろ学びなさい」
龍星「はいっ」
自身の試合に向けて意気込む熹一。
第四から第七試合が猿空間に送られとる!?
試合スキップ展開は想定されていたけど、もうこれなら最初から熹一の試合を第四試合にしても良かったんじゃない?
そして何か熹一の口調がおかしい。鬼龍おじさんといい、最近ガチでキャラの台詞が変な時が多いんだ。
試合に向かう熹一にセコンドを買って出る龍星だが、
熹一「ワシはいつも"常在戦場"や いつなんどき誰が来てもきっちり仕留めたる」
周りが敵だらけでどんな卑怯な手を使われても常在戦場の武術家として闘うと、一人でリングに向かう。
不穏なフラグ全開ですね。
ネタバレになりますが、この後に起こる事件、龍星がセコンドについていればと考えると……いや、たらればや三段論法で勝負事を語るのは愚か者のすることか……。
◆"あの男"の思い
~VIP席~
試合に敗北し恩赦がなくなったことで結果的にサーシャは前線に送られなくなったなと鬼龍が茶々を入れるが、ヨシフは遅かれ早かれサーシャは最前線送りにするつもりだと言う。人は役割を持って生まれるが、スイート・デビル・ベイビーであるサーシャは害悪しか生み出さないと言い切り、徹底的に人間として見ていない。
なぁ、やっぱりこの蛆虫〇そうぜ。
サーシャ最初から詰んでるやん。
勝利→恩赦→最前線。
敗北→服役→最前線。
も…もうU国に亡命するしかない…。
そんな悪魔のような発言をするヨシフに対して
鬼龍「害悪…"あの男"のようにか?」
ヨシフ「言葉に気を付けろ "あの男"はこのR国を死ぬほど愛しているんだ」
害悪しか生み出さないのはお前らのトップである"あの男"も同じだろ?と揶揄する鬼龍。ヨシフはその発言が気に喰わなかったのか、言葉を慎めと釘を刺しながらも、"あの男"はこの国の誇りと繁栄のためなら喜んで血を流す男だと擁護する。
「"あの男"の正体見たり‼ 悪魔のような独裁者として知られる"あの男"の本性は祖国のためならその身を犠牲にする誇り高き指導者だったのかあっ!!」
↑
欺瞞だ…
"あの男"の"実態"とはこうっ
↓
「あの男は(自分と)この国の誇りと繁栄のためなら喜んで(他者の)血を流す男だ」
うん、コッチの方がしっくりくるな。
今週のヨシフおじさん、これシラフで言ってるならお前、ヤバいよ。まだ麻薬やってラリってる方が納得できるわ。
つーか大統領と仲のいいヨシフおじさんも常に「"あの男"」呼びで会話してるの違和感すごいな。せめて「"あのお方"」でしょ。
最後まで"あの男"で通すつもりなのか?
◆突然の襲撃
リングに向かう道中、一切灯りのない廊下を歩く熹一(何でこんなに暗いのん?)。突如、暗闇から鉄パイプを持った謎の男2人に襲撃される。
完全な不意打ちだったが熹一は難なく初撃を躱し、襲撃者の鉄パイプを奪い取って反撃する。そのまま、2人の男を圧倒するが……(ボッ
熹一「はうっ(バリバリバリ」
隠れていた3人目の襲撃者が放ったテーザー銃によって意識を失ってしまう。
う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ(PC書き文字)
生身最強の武術家が覆面モブ・トリオ相手に意識を失っているっ。
ジェット・ストリーム・テーザー・ガン・アタックなんだ(モブい三連星)
熹一、今作テーザー銃食らうの二回目やん。二度も同じ手にハマるってそんなんあり?常在戦場の武術家としての自覚が足らんのとちゃう?
龍星にドヤ顔で言ったそばからこの体たらく……防弾腹筋に雷耐性くらい付与"エンチャント"しとけや。
ここにきてこんなしょーもない奴らにやられるなんて。
猿渡先生、これ以上我らの主人公を愚弄するのはやめてくれ…頼む……。
(エロ同人ならここから「男もいけるしな(ヌッ」展開っスね)
電気ショックによって完全に意識を失い、生殺与奪の権を握られた熹一。
襲撃者A「さて殺すか」
襲撃者B「おいおい殺すのはまずいだろ」
どうやら襲撃者は大会運営側の手の者らしいが、流石に興行として試合には出て貰わないといけないので殺しはまずいと1人が止める。
ナチュラルに殺そうとしてて草。ノリが軽すぎる。
テーザー銃係の人は無傷だからいいけど、最初に襲った二人は結構ケガしてるから殺ろうとしてもおかしくないが……国威発揚大会で不戦勝はイカンでしょ。
このテーザー銃による痺れで思う様に身体が動かないって感じで苦戦するんですかね。ヤクザ空手…紫電蹴り…デバフ……うっ頭が。
◆秒殺魔
一方、控室で壁に対して打撃を打ち込み、アップに力を入れる熹一の対戦相手、ルスラン。スタッフから試合開始の呼び出しを受けるが、
ルスラン「グローブ・チェック終わったのに悪いが 新しいグループをくれや」
チェックを終えたグローブは試合前にボロボロになっていた。
壁をサンドバッグにアップする男ールスラン・グラドビッチー。
そらグローブ壊れるわ。グローブ・チェックが無意味を超えた無意味。
でもルスランって正統派な格闘家っぽいね。なんとなくだけど。
(私は静虎並みに節穴だからこの予想は外れるかもしれん)
司会「"秒殺魔"ルスラン・グラドビッチ選手の入場だあっ」
グローブを交換し、大歓声の中リングに向かうルスラン。
どうやら地元の英雄で"秒殺魔"の異名を持つ彼は
・ストリートと打撃公式試合を含めて700勝無敗
・すべて1分以内で決着をつけている
らしい。
ちょっと盛りすぎじゃない?年間何試合してんねん。
(ストリート・ファイトの分は誰がカウントしたんや?)
前試合のサーシャが"悪魔"でこの後に出るユーリが"骨切り"、ルスランが"秒殺魔"、R国選手は中々物騒な異名の奴らばっかりっスね。あとルスランの異名は地味に血の謝肉祭に出てきた『撲殺魔』ジェイ・G・ワシントンに似てるんだ。今思い返すとこいつも大概愚弄の境地みたいなキャラやな。
◆第八試合
ルスランに続いて司会が熹一の名前をコールするが……一向にリングに現れない。観客も「ビビッて逃亡したのか」とヤジを飛ばし、異様な雰囲気の中、このままだとルスランの不戦勝になるが…、
ヨシフ「恐れをなして敵前逃亡か?ルスランを相手にするとよくあることだが」
どうやらルスランの相手が逃亡するのはよくあることらしい。
う~ん、これルスランが仕込んだことなのかな?
裏で手をまわしている奴がいて、ルスランは作られた英雄ってパターンありませんかね? 何かルスラン、悪い奴に見えないんだよなぁ~。
あわやルスランの不戦勝か?といった会場の雰囲気の中、
熹一「へへっ お…お待たせしましたあ」
全身汗だく、マウスピースは外れかけ、脇腹を押さえながらフラフラの状態でギリギリ間にあった熹一。
最悪のコンディションで始まる第八試合、一体どうなってしまうのか!?
タフって言葉はキー坊の為にある。
やはりテーザー銃の影響で筋肉麻痺状態っぽいね。ルスランに苦戦する理由付けとしては納得できるが……やっぱシンプルにデバフ展開はアカンやわ。
灘の活法にこういった状態を打破する技ないのん?
『総身退毒印 その3』で麻痺を体外に放出するとかトンデモ技が出てきてもオモロイで。
◆誰が仕込んだ罠か…!? ←大会運営側かルスランのセコンドとちゃう?
次号、闘いは始まるが…!? ← いままでフェアでクリーンな試合が一つもないんスけど、いいんスかこれ?
◆まとめ
デバフ展開はルールで禁止スよね。
モンスター・ウォーズのヤクザ空手の再来なんだ。今更キー坊より強いキャラをポンポン出す訳にはいかないからデバフは致し方無いが、ひょっとしてかの有名な累計発行部数26タフのドラゴンボールのように、常に強い敵が出てくるインフレ展開の方がありなんじゃないっスか?
そして……、
すごいな"この宮沢タフとかいう節穴"の予想は。
今のところ全部外れてるよ。
もう予想やめるっ(不貞腐れ)
キー坊が不利背負って闘うのは割とタフ・シリーズにおける伝統展開だけど流石にもう勘弁して欲しいーよ。
それに今週が合併号だからこの引きで2週間待たされるという地獄。
◆次号予告
次のプレボNo.10は2月19日月曜日です。
同時に龍を継ぐ男の30巻も発売予定です。表紙は龍星。
裏表紙は誰になるのかな?29巻はボリスだったけど。←(追記)龍星でした。
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第365話