大人になったなぁ。

峠工房の福祉自主事業は1969年から続いています。
その間何人もの大人や子どもとご縁ができ、特に子どもたちは大きくなってからも時々遊びに来てくれたりします。
そんな大きくなった子の1人が専門学校も2年目となり内定も決まり、親にバイトしろと言われてもなんとなく家でダラダラしているとの事でした。
小学校四年生位から峠工房に来ていた彼。
時には

俺、超能力ある

また時には

喧嘩になると記憶がなくなって気がつくと喧嘩相手が血だらけで倒れてた

などなど、数々の

中二病語録

を持つ男。
そんな彼ですが、実は

気弱で優しくてお調子者。

どうなることかと思っていましたが、中学、高校とスポーツに開眼し、成果を上げることができました。
それから

本当の自分

を認めてあげることができ、ただの

気弱で優しくてお調子者

の大人になりました。
中二病拗らせ真っ只中なら

きっと何かカッコいい言い訳をして断ったかもしれませんが、

気弱で優しくてお調子者の大人になった今だから、
「家でダラダラしてるなら、峠工房でボランティアしない?ちょっとならお金出せるよ。」
と呼びかけたら二つ返事で引き受けてくれました。
彼は自分では気がついていませんが、実は本当に

能力者

です。
それは

子どもと動物に好かれる能力

です。
気弱だから頼りになるわけでもないし、お調子者だから何かやればずっこけるのに、キャンプでもバーベキューでも彼がいるとまとまり方が違うのです。
そんな彼ですから、手伝いに来てもらって掃除してもらう、模様替えをしてもらうなどすると、子どもたちが嬉々として手伝います。
手伝ってるうちに何だがじゃれあいになったり、アニメの話で盛り上がっていたり、また、動物にも好かれますので姫ちゃんにおちょくられていたりもしています。
でもお陰様で、大きなものの移動や部屋全体の掃除、簡単なリノベは驚きの早さで解消していきました!

綺麗に片付いたので今は子どもたちの会議室としても利用されてます
キッチンも広くなったので調理実習のお片付けまでバッチリできそう!


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峠工房ののんさん
サポートは峠工房の維持運営費となります! 受け皿のなかった重度障害者の生活・学習・就労訓練から始まり半世紀、近年は増加傾向にあり、対応が追いついていない軽度発達障害、また選択肢の少ない身体障害の人達も住み慣れた地域で生きていけるような自立を支援をしています。よろしくお願いします。