2.23後楽園DDT×ブレイバーンコラボ大会の観戦レポート
■はじめに&大会総括
先日、下記のnoteを投稿させてもらいまして、ありがたいことにたくさんの方に読んでいただき、これはもう観戦レポートも書かねばなるまいという気持ちに突き動かされ、また筆を執った次第です。
今回もスタンスとしては2.23後楽園で初めてDDTを見た方向けでいきますが、「ご覧になりましたね?」ということで、表現はラフ、ぶっちゃけ、ネタバレ多めでいかせてもらいますのでよろしくお願いします。
また例によりあくまで一個人の発信のため、情報には間違い、思い込み等が含まれることがあり、必ずしも公式の見解とは一致しないことを予めご了承ください。
実はこのnoteを投稿した時、一抹の不安がありました。それは「ひょっとして逆に視聴のハードルを上げてしまったのではないか?」という不安です。
というのも、前回のnoteはDDT初心者の方にできるだけ楽しく見て欲しい思いから、DDTのおもしろ要素マシマシで書いたからです。しかし、おもしろ要素の発生はあくまでカード編成、選手の組合せ、試合の流れによって左右されるため、一度の大会ですべて見られるとは限りません。
そのため、それを期待して見たのに見られなくてちょっとガッカリ、なんてことがあるのではないか、というひそかな懸念がありました。
ですが、DDTはやってくれました。こちらの期待に全力100%、いや500%で返してくれたと思います。もうDDTの選手、スタッフ、その他関係者の皆様には平身低頭して感謝するしかありません。本当にありがとうございました。
プロレスを長く見てると、ごくまれに第一試合からメインイベントまで、すべての歯車がかみ合った大会に出会うことがあるのですが、この大会がそうでした。一言で言えば神大会でした!
自分のDDTファン歴の中で見ても、この日の濃度はハンパじゃなかったです。第一試合からメインまで盛りだくさんでした。やはり今回は初見さんが多く、その方たちにDDTを好きになってもらうために、DDTも「総力戦」を仕掛けてきたのをひしひしと感じました。
あのね、ぶっちゃけますけど、普段のDDTの大会はもうちょっとユルいです。第一試合から第三試合くらいまでは、もうちょっとユルくて、たまにグダって、何とも言えない空気のまま試合が進んでいくことが往々にしてあります。
でもそれは決して悪いことではなくて、肩の力を抜いてスナック感覚で楽しむことで、後半戦、特にメインに向けて徐々に集中力とテンションを高めていく慣らし運転みたいなものだと思っています。
でもこの日のDDTはトッポでした。最初から最後までチョコたっぷりでした。初見の方、正直疲れたでしょ?私もめちゃくちゃ疲れました。それくらい濃度の高い大会でした。
以下の感想は、当日現地観戦した記憶にWRESTLE UNIVERSEの配信を見返しながら情報を補足したものになります。大会アーカイブはユーザー登録すればいつでも見られますので、ぜひ思い出の振り返りにご利用ください。
■オープニング
最初の実況は大楽聡詞(だいらくさとし)さんですね。様々なスポーツ実況を中心に活躍されているアナウンサーさんです。解説は「熱血プロレスティーチャー」小佐野景浩(おさのかげひろ)さん、かつて一時代を築いたプロレス雑誌『週刊ゴング』の元編集長で、昭和の時代からプロレスの歴史を見てきたプロレス界の生き字引です。
そしてゲストのTHE RAMPAGE 武知海正(たけちかいせい)さん。前回の記事はブレイバーン中心でと言うことで触れなかったのですが、EXILEグループの人気ダンスパフォーマーですね。
ではなぜ、その武知さんがゲスト席に座っているかと言えば、大楽さんの「武知選手」呼びでお気づきかと思いますが、武知さんは2024年2月25日にDDTでプロレスデビューしているDDTファミリーの一員でもあるからです。
……本当に驚きましたよ。だって、めちゃくちゃ上手いんだもの。デビュー戦とは思えない肉体と技術の完成度に、リング上で自分をどう魅せるかを知り尽くした堂々とした立ち回り。
古来「ダンサーとはケンカするな」という格言がありますが、鍛え上げられた肉体を持ち、その身体操作を極めているダンサーは、戦いの場に投入しても即座に対応できるという事実をまざまざと見せつけられました。
そして二人目のゲストはご存知、我らが稲田徹(いなだてつ)さん。前回紹介したので詳細は割愛しますが、現アイアンマンヘビーメタル級王者(※2025年2月24日時点)にしてゲスト解説席の常連です。あと声優さんです(優先度)。
※まさにこのnoteを書いていた間に、稲田さんがアイアンマン王者から陥落しました。アイアンマンの新しい可能性を開拓した素晴らしい防衛ロードでした。お疲れ様でした!
さて、大会はGM(ゼネラルマネージャー)の今林久弥(いまばやしひさや)【公式プロフ/個人X】さんの前説で始まります。前回この方の説明を省いたのは、ここで登場するかどうか分からない部分があったからです。
というのも、今林さんの本業は(紆余曲折ありつつも)俳優であり、俳優業が忙しい時はDDTの大会に顔を出せないこともあるからです(とはいえ、これだけのビッグマッチなら絶対来るよなーと今さらながら思いました)。
かつて舞台俳優として活躍していた今林さんは、DDTの別ブランド興行『マッスル』に「マッスル総合演出家・鶴見亜門」役で出演したのをきっかけにDDTと関りを持ち、その後DDT本体にもGM今林久弥として登場するようになりました。
その俳優としての演技力をおおいに活かして、DDTの「ドラマチック」部分を盛り上げてきた立役者の一人です。
続いてNωA Jr.のライブですね。途中で勝俣瞬馬(かつまたしゅんま)【公式プロフ/選手個人X】選手がアウフグース(タオルグルグル)を始めるのは、彼がプロレスラーと兼業でサウナ「シーサウナシャック」の支配人と熱波師も務める大のサウナーだからです。
「かっつーまた!がーんばれ!」、「熱波WER(ねっパワー)」もお馴染みの掛け声です。
続くオープニングVTRでは、今大会に続く直近の流れをダイジェストで見せてくれます。ビッグマッチならではの演出ですね。で、対戦カード発表VTRですが、発表があったように、残念ながら第五試合の高梨選手が欠場し、バリヤン・アッキ選手が出場することになりました。
こういうVTRは事前撮りのため、当日カード変更があると音声の差し替えが間に合わない時があるのですが、なんと今日は会場に稲田さんがいるため(大体いつもいるけど……)、急遽音声を再収録したと思われます(そのため第五試合だけ音声のトーンが違いますね)。
■第一試合:大鷲透&石田有輝 vs 夢虹&須見和馬
NωA Jr.はオープニングで歌うため、そのまま第一試合に登場することが多いんですよね。そうそう、ここで2曲目の……2曲目!?
いや、最初から本気爆発ですやん。NωA Jr.の持ち歌は現在2曲で、ローテーションでどちらかを歌うのですが、2曲連続は初お披露目以来じゃないかと思います。ちなみにOPで歌ったのが『ニュー!レスリング!アイドル!』、今歌っているのが『ネバギバ☆I LOVE YOU』です。
期待通りO-40ベルトの扱いが雑な大鷲選手、須見選手とのルチャ対決も出ましたね。うんその……そうなんだ、大鷲さんはもうおじさんなので、ヤングの俊敏なルチャにはついて行けないんだ……
そして出た!スモウ連携「スモウザイル」!そうだよね、武知さんがいるもんね!須見夢虹の連携もますます鮮やか。最後は石田選手の力一杯溜めて突き出す渾身の張り手「炎掌(えんしょう)」でフィニッシュ。
やっぱりO-40のベルトを持ち帰りたくない大鷲選手ですが、試合中は普段より細かく声を出してお客さんに分かりやすくしていたベテランらしい気遣いが印象的でしたね。この四人のいいところがギュッと詰まった好試合でした。
■第二試合:平田一喜 vs アントーニオ本多
アントーニオ本多選手の入場曲は、自身がボーカルを務めるポップバンドDaisetz(だいせつ)の『僕のラブレター』です。とてもいい曲なのでよかったら聞いてください。
第二試合のアナウンスがあった辺りから、周りのお客さんが急にピカピカ光るサングラスをかけ出して驚いたことでしょう。そう、それが平田選手応援用サングラスです(売店で販売中)。
これは前回書き忘れていたのですが、平田選手はしばらく欠場していてこの試合が復帰戦となります。そして入場と共に『Toyko GO!』に合わせて華麗なダンス……ダンスを……踊らない……!?どうしたんだ平田!?見せてくれよお前のダンスを!!
と思ったら、今林GMがこちらの気持ちを読んだかのようにツッコんでくれました。そうです、こういうのが今林さんの役どころなんですね。
平田さん、たまーにあるんですよね、こういうのが……急に「ダンスを捨てて真っ当に戦う」と言い出すことが。勝手知ったるお客さんの「えー!」もまあそういうことです。
そしてアントン(アントーニオ本多選手)が開始早々ヒザ負傷!ここから出るか必殺「ごんぎつ……平田が止めたーーー!アントンのごんぎつねを止めることはDDTでは大ヒール行為に当たり、容赦ないブーイングが飛びます。
しかし平田の覚悟に自身も覚悟を決めたアントンが、決死のトペ・スイシーダ(場外へのダイビング攻撃)を……ヒザーーーーーーッッッ!!からの満を持して創作昔話ごんぎつねーーー!
あ、これは前回意図的に省きましたが、アントンのごんぎつねは毎回必ず下ネタダジャレオチです。すいません、どうしても皆さんに新鮮なくだらなさを味わって欲しくて……
パクチー→ポコチー→ポコ●ーン……
いつもこのタイミングでマイクを捨てて奇襲に行くのですが、今回のアントンはマイクを離さない。そしてさらに語り続ける。これは見たことない展開です。あくまで平田にメガネをかけて踊って欲しいようです。
しかし平田も意地になって踊らない。本当に踊らないまま終わるのか?前回のnoteでさんざん踊る踊るって書いちゃったんだから踊ってくれよ平田!
「ほんとうにそれでいいの!?」
誰!?……フェアリーメガネ!?平田のメガネがしゃべった!?DDTファンも知らない展開をここでぶっこんで来るんじゃあないッ!!
「みんなには聞こえていない!?」
聞こえてんだよwww ブレイバーンファンの皆さん、ついてこれていますか?僕は置いて行かれそうです。
何なんだこの歌は!?なんでDDT側からこのフレーズを出さなきゃならないんだよ!!?まさかのミュージカル展開だよ。もうお前ら最高だよ。
その最高に盛り上がった場面で、まさかのアントンから裏切りの奇襲!もうめちゃくちゃだよ!感動を返せよ!からの平田選手必殺の首固めでフィニッシュ!
そして最後の最後にやっと踊ってくれました平田一喜。いやもうすごい。手刀こそ出なかったものの、いつものアントン対平田の5倍くらいの濃度。マジでやってくれました。
最後の発表ですが、平田選手は今年デビュー15周年にあたり、自身がプロデュースする大会を開きます。そのメインイベントを戦う選手の一人が未発表(X)とされていたのですが、ここでそのXが業界最大手、新日本プロレスのスター選手高橋ヒロムだと発表されました。
平田選手とヒロム選手はデビュー時期が近く、本人の言うように若い頃はバチバチに戦った仲であり、2023年には久々に再会してバラエティ色豊かなデスマッチを戦った相手でもあります。納得の人選ですね。
■第三試合:男色ディーノ&竹田光珠 vs スーパー・ササダンゴ・マシン&今成夢人
ササダンゴ選手と今成選手の入場から。二人の手首に書かれた「映」「像」は、この二人がかつてDDT映像班に所属し、共に汗を流した絆の証。ササダンゴ選手の腕に書かれた名前も、当時の映像班メンバ―の名前だそうです。
前回のnoteに書いたように、この試合はフェロモンズ再結集という意味合いが喪失したため、元DDT映像班の想いを背負ったタッグとして参戦したということですね。
また前回のnoteに、男色ディーノ選手の「狩り」のことを大きく書きましたが、これについては本当にすいません、今回の入場に「狩り」はありませんでした。その代わり……
「レディース・アンド・ジェントルメン!」
会場が、そして実況席がざわめくのが分かったと思います。私も震えました。これはDDTを席巻したあの伝説のユニット・フェロモンズの入場ルーチン。男色ディーノではなく、男色“ダンディ”ディーノによる前口上だったからです。
やるんだな男色先生!?「今」!「ここで」!!
葛藤はあったでしょう。だって人気絶頂のユニットを、本人たちはまだまだやる気十分だったのに会社命令で解散させられて、Youtubeから動画も全削除された上で、今度はその会社からもう一回フェロモンズやってくれというのは、どう考えても面白くないでしょう。しかも青天の霹靂の飯野選手の負傷欠場……
実際男色先生は、フェロモンズ復活は会社でなく自分のタイミングでやりたいと言ってきました。しかしここは人気商売の辛いところ、求められれば応えなくてはならない。そこで男色先生が出したケツ論が……
この世界ではない、パラレルな世界線の「飯野“セクシー”雄貴ではなく竹田“シャイニングボール”光珠」がガンダムに乗った主人公だったフェロモンズを見せるという『劇場版フェロモンズGQanuuuuuuX(ジークアヌス)』でした。
……天才じゃない?天才でしょう?これがDDTのアイコンと呼ばれる所以ですよ。「今話題のアニメ映画をいじりますか?」速攻でツッコめる稲田さんも流石です。
周りのお客さんが急に、少々不適切な形に指を立てて空へ突き上げるポーズをし始めて驚いたでしょう。これがフェロモンズ入場の際にフェロモニアンたちが行うフェロモンズサインです。お前たち、生きていたのか……こんなにも、観客席に隠れて……
稲田さんに並ぶもう一人の解説席ゲスト常連であり、熱狂的フェロモニアンである元SKE48の谷真理佳さんにもこの光景を直に見せてあげたかっ……プライベートで来てた。
解説席も早速このGQanuuuuuuX世界線に合わせて脳内情報を書き換え。フェロモンズが「ディーノと光珠」で始まったことになります。DDTは実況解説付きで見た方がいいというのはまさにこれで、解説席のメンバーも試合を作る大事なピースなんですよね(基本解説が入るのは後楽園以上のビッグマッチですが)。
この竹田選手のやっている「相手とのロックアップをスカして肉体を見せつける」のがフェロモンズ時代の飯野選手の定番ムーブなんですよね。「トップロープでポージングだけして降りる」これは知らないw
「カモン・スーパー!」スーパー・ササダンゴ・マシン選手は「ササダンゴ」、「ダンゴさん」と呼ばれるのはよく聞くけど「スーパー」部分で呼ぶのは初めて聞いたw けど、これもちょっと飯野選手っぽさがあります。
ダメージを受けるごとに一枚ずつ脱いでいき、ついにタイツまで脱いでお尻丸出しの姿になるのも飯野選手の定番ムーブ。当時はみんな「Oバック」と呼んでいたんですけど、正式には「ジョックストラップ」だということを、今回ブレイバーンファンの方のXポストで知りました。ありがとうございます。
出た「セクシーピーラー」!二人のお尻に相手の顔を挟んで回転するセクシー技ですが、顔に直接フェロモンを摺りこまれるためお肌がツヤツヤになる副効果があると言われ、稲田さんもかつて被弾済みです(なんでこのクラスのベテラン声優がそんな体張ってるの?)。
さらに合体技「セクシーシーソー」。お尻をテコにみごとな人間橋が架かります。からの「セクシーマジック」。布の下で別の布が消失するマジックです……うん、最初はササダンゴさんのマスクが脱げるだろうなとは思ってました。
ここで今林ストップ!今林さんのカチキレ芸が炸裂して試合終了です。このための俳優・今林久弥なんですよ。
「今日はブレイバーンコラボでいつも来ない人も見に来てるんだよ!」
本当にすいませんウチの団体が……と思いつつ、ブレイバーンも見てる自分はまあ大丈夫だろブレイバーンだし……という確信めいたものはあります。
そして久々に今林さんがフェロモンズの餌食になって終了……何もかもが懐かしい……もう恐らく見れないだろうと思っていたものが見れて本当に満足です。ありがとう劇場版フェロモンズGQanuuuuuuX(ジークアヌス)。
ここから試合(終了後)は次のフェイズへ。ササダンゴ選手のターン。出ましたパワポ。ササダンゴ選手の代名詞のひとつです。会社経営のために身につけたパワーポイントによるプレゼン技術をプロレスに活かすという、マルチタレントなササダンゴ選手らしい特技です。
普段は試合前に、対戦相手の分析および対策が公開されるパワポですが、今回はディーノ選手の持つKO-Dエクストリーム級王座への挑戦表明のために使われました。
ディーノ選手もササダンゴ選手も、もうおじさんです。若い選手はどんどん育ってくる。他団体から粋のいい選手も上がってくる。そんな中で生き残るには「価値」を作っていかねばならない残酷な現実があります。
そんな中、ササダンゴ選手の口から出た「最後の挑戦にしたい」は重いですね。この二人が戦う以上、面白い試合になることは間違いないでしょう。しかし最近のササダンゴさんのコンディションは、多忙のためかかなり厳しい(今回は比較的動けていた)のも事実。その先に待っているものは……
あ、でも劇場版フェロモンズGQanuuuuuuXの後に緑のおじさんが決意を語るのもよくできてるね……
「挑戦表明は断る」、「自分から挑戦者として指名する」ところどころ胸に込み上げるものを必死に抑え込むかのように続けるディーノ選手。かつてこの2人に猪熊雄介選手(退団)を加えた3人は、「ドラマチック三銃士」としてDDTのバラエティー部門の最前線を担っていました。
そしてそこに『マッスル』から鶴見亜門=今林久弥が加わりかれこれ20年……今ここで語られているのは、その3人の歴史(ヒストリー)なんですよ。
ここでリング調整が入りました。プロレスのリングは団体により細かい差異はありますが、鉄骨のフレームに「リング板」と呼ばれる細長い板を渡し、その上にマットとキャンバスを敷いたものが基本です。そこに選手が激しく飛んだり叩きつけられたりすると、たまにリング板が割れてしまうことがあるんですね。
DDTでこのリング板交換を見たのは久しぶりな気がするので、それだけ今日の選手たちがみんな100%を超えた力で戦っていることがうかがえます。
■第四試合:佐々木大輔&KANON&MJポー&イルシオン vs To-y&秋山準&松永智充&佐藤大地
ここで実況が村田晴朗(むらたはるお)さんにチェンジ。この方もプロレスやインディーカーの実況で活躍されている方で、特にプロレスでは多くの団体から引っ張りだこの人気実力派実況アナウンサーです。DDTの実況にも古くから関わり、DDTを隅々まで知り尽くしている重鎮と言っても過言ではありません。
実は稲田徹さんとも縁が深く、2人は若い頃から夢を語り合った仲で、『まっする5』ではリング上でその文脈を踏まえた素晴らしい競演をしました。WRESTLE UNIVERSE の無料期間が残っていたらぜひご覧ください。
あの……この試合を見終わった後で書いてるのもあって、もう正直試合内容が頭から飛んでます。それくらい衝撃の結末でした。
最後まで息の合わない秋山選手とTo-y選手とか、この大会直後にDDT移籍が決まった佐藤大地選手のド迫力ファイトとか、小悪魔イルピ(イルシオン)とか色々あったけどさ……無理だよこんなの……想定外すぎたもん……
試合はKANONが必殺のスリーピー・ホロウ(旋回式垂直落下ブレーンバスター)でフィニッシュ。試合後、リングに竹刀を持った黒づくめの男が上がります。
……誰!? が最初の印象でした。なぜなら(南側後方席で顔がよく見えなかったのもあって)この男のビジュアルに思い当たる選手がいなかったからです。他団体から乗り込んできた選手かな?とも思いました。
そしてやにわにKANONに襲い掛かる男。ダムネーションのメンバーが助けに入るかと思った瞬間……
握手を交わしダムネーションメンバーもKANONを袋叩き。ウソだろ……マジか……こっちも「今」!「ここで」!なのかよ……。会場を包む悲鳴。隣席のお客さんがどうやらKANONファンだったようで、声にならない叫びでガチ悶絶されていました……
前回のnoteで、DDTには凄惨な怖いシーンはほとんどないと書きました。
あっちゃいました……すいません、これに関しては本当にすいません。でも……カリスマ佐々木大輔はそれを「やる」男です。
今回の大会、DDTが総力を挙げて盛り上げようとしていることは明らかで、佐々木大輔の耳にもその情報は入っていたでしょう。となればこの男が、「オイ!じゃあ俺らもよぉ、ダムネーション流の『最高のお・も・て・な・し』ってヤツを見せてやろうじゃねぇかエーッ!」となるか「知らん、酒飲んで寝る……」となるのは分かり切っていたはずなのに……
予感はありました。理由はここ一年ほど、KANON選手のポップ化が進行していたからです。リング上でアントンのごんぎつねに耐えられず噴き出し、男色先生にお尻をまさぐられて悲鳴を上げ、X上で好きなアニメの話を楽しそうに語るなど、ヒールにあるまじきポップさを見せ始めていたのです。
かつてダムネーションT.Aの前身にあたる、初代ダムネーションに所属していた遠藤哲哉選手と高尾蒼馬選手が、今日のように制裁を受けて切り捨てられた際の佐々木大輔の文句が「お前らがいるとクソポップになっちまう」でした。
よって、佐々木大輔の悪の道に背いたKANONが追放される日は近い予感はあったんです。ですが、まさかそれが今日、この日だったとは……。そしてこうなった以上は紹介せざるを得ないでしょう。この日、新たにダムネーションT.Aに加入した男・岡谷秀樹(おかたにひでき)の存在を。
岡谷秀樹(おかたにひでき)【公式プロフ/選手個人X】選手は、現在の若手選手の中でも(キッズレスラーの夢虹を除けは)最初にデビューし、本来ならDGCにエントリーされてしかるべき選手でしたが、約1年前の負傷による欠場が続いていました。
最初は少し地味な印象で、戦い方も実直でクラシックなものでしたが、一念発起して当時の人気ユニットEruption(イラプション)に加入してからは髪をユニットカラーの赤に染め上げ、容赦なく相手を叩きのめす武闘派ファイトで強さの階段を一つ上がりました。
ただ、岡谷選手もずっと苦労していた印象はありました。少し不器用なところがあり伸び悩んだ時期も長く、その上所属していたイラプションが解散、先輩レスラーたちも次々と姿を消してしまったため、欠場前は正直行き詰っている感はありました。
KANON選手とも因縁があり、後から来て人気・実力ともに追い抜かれたKANON選手と直接対決して苦杯を飲まされたこともありました。それが……
「久しぶりだなあKANON……会いたかったぜぇ……」
おおおおおおおおわあああああああああああああああああ………………!!なんだ岡谷その顔はその声はその色気はぁ………………!!
し、知らない、こんな岡谷知らない。何があった。しかもマイクめっちゃ上手くなってる……ウソだろ、岡谷にこんなヒール適正があったなんて……
岡谷選手のたまに浮かべる笑顔って、今までは少年っぽい純朴さがあってよかったんですが、同じ笑顔でも黒に染まって浮かべるだけでドキッとするような色気を放つのには参りましたよ……ダムネ岡谷、今後の展開次第では沼るかもしれません……
KANON選手も含めてダムネーションが所持していた「KO-D6人タッグ王座」は返上となりましたが、KANON選手がそろそろシングルプレーヤーとしてやっていけるほど成長してきていたのも事実。3.20後楽園での佐々木大輔との因縁のシングルマッチも決定しましたし、KANON選手の再起にも期待です。
KANON&イルシオン組でのタッグベルト戴冠見たかったなー……
■第五試合:クリス・ブルックス&バリヤン・アッキ vs 青木真也&中村圭吾
気を取り直していきましょう主に私が。
バリヤン・アッキ選手は異色のインド出身プロレスラー、日本ではチョコプロ(チョコ プロレスリング)を中心に活躍していて、チョコプロではクリスとも縁があります。DDTに出るのはかなり珍しいです。
いつもはクリス、高梨が相手の両腕を押さえつけ、その背中にアントンが乗る形の合体技シャーデンタワー、今日はアッキ選手が上です。ダムネーションがいるので気づかれづらいんですが、実はシャーデンフロイデ・インターナショナルも本質は反則ありありのヒールユニットなんですよね。フリーダムな愛されヒール集団。
この超ロングゴムパッチンもシャーデンの定番攻撃です。しかし今回は青木真也選手がそのゴムの端を奪い、観客席までゴムを引っ張り上げていたアントンに逆襲。何とも言えないクリスの顔。
「オレは大丈夫だー!」アントン生きてた。
アッキ、青木を捕まえてそのまま振り回す。一見細身の体ですごいパワーだ。クリスとのタッグワークもいいですね。誰かの欠場は誰かのチャンス、がプロレス界の掟。今日はアッキ選手にとって大チャンスかもしれません。
クリスが中村のトップロープからのダイブをかわし、大技の畳みかけから必殺のプレイング・マンティスボムでフィニッシュ。KO-D無差別級チャンピオンの実力を見せつけました。
中村選手を前に出したい思惑もあると思うけど、青木さんはONEの試合が控えているからか、ちょっと手数少な目だったかな。
試合後、今林GMからずっと保留にしていた3.20後楽園大会でKO-D無差別級のベルトをかけて戦いたい相手を聞かれるクリス。対戦相手はクリスの盟友で、本日出場予定だった高梨将弘選手に決定しました。
クリス選手と高梨選手の歴史もとても奥が深く、6年前に日本へやって来て、右も左も分からないクリスに声をかけてサポートしたのが高梨選手だったそうです。その後二人は名タッグ「CDK(Calamari Drunken Kings)」を結成し、DDTに留まらず世界中を飛び回って活躍してきました。
ですが前回書いた通り、高梨選手はここ5年ほど主戦場を他団体に移しており、DDTに登場する機会は減っています。そして3.20後楽園大会はDDT旗揚げ28周年興行。そのメインに高梨選手との対戦を掲げたクリス選手には、「自分にとっては高梨がDDTだよ」という思いがあるのかもしれません。
ここでまたリング調整ですね。選手たちの熱闘にリングが悲鳴を上げているようです。
■セミファイナル:コラボマッチ ブレイバーン&上野勇希&MAO vs 納谷幸男&彰人&高尾蒼馬
鈴村健一さんの新録ボイスありがてぇ……
ブレイバーンの敵役、デスドライヴズの尖兵として登場するにはややヒロイックすぎるこの曲は、納谷選手の入場曲『MONOGATARE(モノガタレ)』。以前はマクロス7の『TRY AGAIN』で入場していたほどアニメ大好きな納谷選手のために作曲されたオリジナル楽曲です。
このままロボットアニメの主題歌になってもおかしくない、熱くてカッコよくてJAMっぽい良曲なので聞いてみてください。
「お酒をたくさん飲んで死にたい高尾蒼馬」
「会社を大きくして死にたい彰人」
「オシャレをして死にたい納谷幸男」
ちゃんとデスドライヴズの設定を抑えてる村田さん流石です(ここはさすがに台本ありかもしれませんが)。
ここで上野&MAOが例のわんわんポーズ。プロレス界ではおなじみのスタイナーブラザーズの定番入場ポーズですが、コラボイラストでは四つん這いのイサミの上にスミスがまたがる構図と言うことで、色々物議を醸してしまったようですね……
そしてついにブレイバーン入場!なるほど……そうきたか。自分は同じくアニメ出身のプロレスラー・獣神サンダーライガー選手のように全身タイツのコスチュームだろうと思っていたのですが、上半身は地肌が出ているタイプでした、なるほどねぇ……(DDTファンならではの気づき)
「やはり大分人間に寄せて参りました」
こういうのがサラっと出てくるのが村田さんなんですよねぇ。会場にいた時は気づかなかったんですが、この試合の間だけ諸事情で武知海正さんが解説席から姿を消していたんですね。なんだその壮大なミスリードはw(実際は恐らくアニメとの共演NGとかそんな感じかな)
そしてここから、実況音声が直接会場内にも流れ出しました。DDTでは特に説明が必要な試合の場合、この演出が取られることがあります。実況も試合の一部ということですね。
立場上、強欲軍を応援せざるを得ない稲田さん。スミスを思わせる上野選手は「生理的に無理」なので連携できないブレイバーン。こういうのちゃんとやってくれるの嬉しいですねえ。
「気持ちは分かりますが『言い方』ってやつですね」
どうやら村田さんもブレイバーン履修済みのようです。
納谷選手は平時は気のいい優しいお兄ちゃんなのですが、ちょっと今回の悪役ポジションが気に入ったようでなんだか楽しそうですね。昨年は『仮面ライダーガッチャード』にもプロレスラー・ゴーレム剛力役で出演しました。
ブレイバーン、必殺のブレイブ・クロス・スティンガー!が、これは不発!
「やっぱり、技の前に名乗るのは良くないですね」
「バレてしまいますからね」
ブレイバーンに突きつけられる厳しい現実。
「イサミィィィ!」
「スミスゥゥゥ!」
「違うでしょあなたたちは」
この村田さんのツッコミが光ってたと思うんですよね。これがないとちょっと痛い感じになってしまった気がする。しかしここから上野&MAOの連携爆発で形勢逆転かと思われた瞬間……
「アナタたちの強欲はそんなもんじゃないでしょう!」
きたああああ!クピリダスが憑依した稲田さんによる生アテレコ!
「後楽園ホールでプロレスを見ながら死にたい稲田徹です」
村田クールダウン。
上野&MAOを二人まとめて片エビ固めに固める納谷選手、これは剛力。苦しむ二人が、互いの手を握り合ったままサードロープを掴む。アニメ大好きなMAOのこと、ファンが何を見たら喜ぶのかを完全に理解している……
相手の前で「あっ!」と言って横を指さし、相手の視線を逸らした瞬間に殴りつける「よそ見ナックル」がMAOの得意技のひとつです。ナックルは反則じゃなかったのかって?殴ってる時間が5カウント以内だからいいんだよ(謎プロレス理論)
そして満を持してブレイバーンのターン!
「さっきからなんなんだこの歌はァ!」
すべてを理解しているMAOの叫びが響く。
合体技「ブレイブ・スイート・クラッシュ」の何が「スイート」なのかですが、ブレイバーンとMAOが放っている片足を高く上げて相手の顎を蹴り抜くトラースキックを、かつてアメリカのレジェンドプロレスラー、ショーン・マイケルズが「スイート・チン・ミュージック(顎を砕く甘美な響き的な意味で)」の名前で使用していたため、そのオマージュだと思われます。
合体技「ブレイブ・エッジ」もやはりアメリカのレジェンドプロレスラー、レイザー・ラモン(レイザーラモンHG、RGの元ネタ)の必殺技「レイザーズエッジ」からのオマージュです。
そして必殺のブレイブ・クロス・スティンガーでブレイバーン、デビュー戦を初勝利で飾りました!クピリダス(稲田さん)に率いられて退場する強欲軍の皆さんもお疲れ様でした、ありがとう!
上野が何か言おうとするたびに遮って喋り出すブレイバーン、この絶妙なタイミングは会場音響さんグッジョブです。
最後のブレイブ・クロス・スティンガー唱和は、ちょっとタイミングがつかめずに叫べなかったのですが、そんなの意に介さず勝手に叫んで勝手に満足して勝手に帰っていくのが最高にブレイバーンでした。
求められた握手も放置してヒーロー着地で帰っていくブレイバーン、そして試合後コメントでも最後までブレイバーンに話しかけさせてもらえない上野さんでした。
■メインイベント:DGC決勝 正田壮史 vs 高鹿佑也
ここでもう一回気分をガラッと入れ替えないといけないの、ほんと今日の大会は疲れますね……。これも前回書き忘れたのですが、このDGCの優勝者には、団体最高峰KO-D無差別級王座への挑戦権が与えられます。
試合前VTRでは負けられない理由を語る高鹿選手と、DGC全体の意義を語る余裕すら感じる正田選手が対照的でしたね。
やはり高鹿選手は腕攻めを徹底していく構え。それに対して正田は通常3人でかける技を1人で行う1人(ぼっち)シャーデンタワー。
正田選手の友達いないキャラですが、性格的なもの以外にも正田選手が関西外語大在籍中の現役大学生で、普段は大阪にいるため、他の選手との交流が取りずらいというのもあると思いますね。今年で無事卒業なので、これからは友達いっぱいできる……はず。
高鹿選手の方が先輩なので、本来は正田選手がガムシャラにぶつかり、高鹿選手が余裕をもって受け止める形になってもおかしくないのですが、実際は逆の印象になってますね。でもこれがこの二人の現状だと思います。
小佐野さんが紹介した正田選手のコメント、ガムシャラな若手の「その先」を考えているのは自分(正田)とTo-y選手だけは、現状のDGC世代を見ているとその通りだと思います(個人的には須見選手も含めたい)。
正田選手はデビュー当時からポテンシャルが高く、早くからタイトルマッチにも絡むなど団体からプッシュされていた印象が強く、その反動もあってか、一時は先輩選手たちから徹底的に追い込まれ潰されたりもしたのですが、それだけのものは持っているなと改めて思わされました。
前回も書きましたが高鹿選手は苦労してきました。ユニット「バーニング」に所属したものの、創設メンバーの秋山選手が割と早々に離脱、先輩の岡田選手が病気を理由に欠場から引退、ちょっと異質な飯野選手の加入、リーダーの遠藤選手がNOAH遠征を決めたためユニット解散と、正直ここ数年の高鹿選手は、バーニングの事情に振り回された側面は否めないと思います。
でも、その中で高鹿選手は先輩たちの教えを忠実に守り、己の内に積み重ねてきました。若手の誰よりも練習を頑張ってきたのは誰もが認める事実でした。
だからこそのここでインターセプト、相手の首を抱えロープを蹴った勢いでマットに叩きつける技は、志半ばで引退した先輩岡田佑介選手の得意技です。そして相手を仰向けに抱え上げ、回転させて落とす技は今は近くて遠い他団体にいる遠藤哲哉選手のトーチャーラックボム。
プロレスは大河ドラマ、選手それぞれの歴史が絡み合う壮大な物語、それが今ここで紡がれています。
そして渾身の変形トライアングルランサーで高鹿選手の勝利!いやこんなの、泣ける……まさかこの大会の最後を高鹿選手が締めることになるとは……。今日は本当にバラエティ豊かな試合のオンパレードでしたが、最後の最後でプロレスの醍醐味とも言える白熱の試合を見せてくれました。感謝です。
しかし、KO-D無差別級王座への挑戦が待っている高鹿選手はここからが本番です。今日以上の白熱のタイトルマッチに期待しましょう。
この大会ですっかりプロレスラー欲を刺激されてしまった武知海正さんのDDT再登場も楽しみです。
■最後に
好きなものと、好きなものがコラボすると、嬉しい
冒頭にも言いましたが最初から最後まで3時間、チョコたっぷりの神大会でした。もうこれ以上食べれません。DDTの本気を見ました。
大張監督の登場もあるかと思ったと思ったけどありませんでしたね。しかし会場にはいらしていたようで、稲田さんとも会っていたようです。
稲田チャンピオンに一瞬、ベルトを貸していただきました。
— 大張正己 /Masami Obari (@G1_BARI) February 23, 2025
これが、アイアンマン・ヘビーメタル級王座のベルト‥🤖✨ https://t.co/NQyfwhEC0A
ですが、この濃度の大会にさらに稲田徹 vs 大張正己のタイトルマッチまで加わったら、お腹いっぱいを通り越してお腹を壊してしまう危険があるためこれでよかったのかもしれません。
それではMAO選手からの最後のプレゼントを共有してお別れです。この大会でDDTのことを好きになっていただけたら、会場またはWRESTLE UNIVERSEでまたご一緒できることを楽しみにしております。ここまでお読みいただきありがとうございました。
ブレイバーンコラボマッチでした… pic.twitter.com/R8syAiIFJw
— MAO (@xinomaox) February 23, 2025
■ネタバレ:ブレイバーンの中の人
ここからはネタバレです。フィクションを重視したい方はブラウザバックでお願いします。
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よろしいですか?よろしいですね?WRESTLE UNIVERSE のコメント欄でも結構ネタバレされていたため、そんなに目新しい情報ではありませんが念のため。
実はDDTファン的には、全カード発表の時点で察しはついていました。だってねえ、現在欠場中でもないのに、この日不自然にカードが組まれていない選手がいたんですから。
それがHARASHIMA(はらしま)【公式プロフ/選手個人X】選手です。そしてその事実に気付いた瞬間に、ああ!そういうことか!とヒザを打ちました(notアントン)。
HARASHIMA選手は「ミスターDDT」、「DDTの長男」と呼ばれることもある、インディー時代のDDTで強さの象徴として長年君臨してきたベテラン選手です。
そしてこのHARASHIMA選手、デビュー時はその名もまさに「HERO!(ヒーロー)」という、ヒーロー仮面にヒーロースーツを着たヒーローマスクマンだったんですね(正確にはその前身に当たる「コニカマン」だった時期もあります)。
それはもう、ブレイバーンやるのに適役なわけですよ。今回の試合中でも、ヒーローっぽいポーズやヒーロー着地がやけに決まっていたのは、過去の経験が活きていたわけです。
実は入場ポーズも試合中に使用した技も、ほぼ普段のHARASHIMA選手のまんまでした(少しは隠そう)。必殺技のブレイブ・クロス・スティンガーもHARASHIMA選手の代名詞である蒼魔刀(そうまとう)です。
ちょっと驚く情報としては、HARASHIMA選手の年齢はなんと50歳です(※2025年2月時点)。50歳とは思えない肉体の若々しさと激しいファイトの秘訣は「鍛えているからだー!」。HARASHIMAさんいつから歳取ってないの?はDDT七不思議のひとつと言って差し支えないでしょう。
もし今後もDDTをご覧になる機会があれば、その時は普段のHARASHIMAさんの元気ハツラツファイトをぜひ見ていただきたいですね。
それでは今度こそ、最後までお読みありがとうございました。失礼します。