8年ぶりくらいにニコニコ動画にログインした。
昔好きだったものがある。
VOCALOID。ボカロ。お小遣いでEXIT TUNESとかDeco27さんとか19さんとかlivetuneとか、CDをたくさん買っていた。
その頃は、Youtubeよりもニコ動派だったし、毎日のようにアクセスしていた。だけどいつの間にか、離れていった。
ニコ動でボカロを聴いていたのは、2013年代までらしい。高校に入学した年。部活もあったし、趣味も変わっていったしね。ドーナツホールを何回か再生した。でもちゃんと知っているのはこの辺りまで。2014年代の有名曲、アスノヨゾラとか、ウミユリとか、全然知らないんだよね。
ニコ動を開かなくなってからも、WALKMANに入れたボカロ曲たちを、聴いたりすることもあった。でもここ数年はそれも無くなっていて、私の興味はボカロから、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルと移ってしまっていた。
なんとなく、ボカロの全盛期って2010〜2012年くらいだと感じていて。ボカロって廃れちゃったんだと、遠くから思っていた。
だけど最近、ふとした時に歌詞がリフレインした。
「眠れないならもういっそ2人で消えてしまおう」
曲名も思い出せなくて、でも今は便利な時代になったもので。検索したら出てきたから私は久しぶりにその曲を聴くことができた。
久々に聴くミクの声。びっくりするくらい歌詞も声も耳にすっと入ってきた。大好きで何回も何回も再生した曲たち。
ロミシンで泣きそうになるとは思わなかった。
懐かしさで胸がいっぱいになって、しにそうになった。
久々にニコ動を開いて、ボカロ再生数上位に知らない曲もあって、私の離れていた間も音楽を紡ぎ続けてくれていたボカロPや、ボカロを好きでいたリスナーの存在があったんだと感じて嬉しくて、ホッとした。なんだろう、故郷に帰ってきたような感覚?
しばらく観ない間にニコ動も変わった。YoutubeみたいにCMが入るようになったんだね。
かつて自分が大好きだったものたち。自分を取り戻すような感覚。
大人になったと思っていた。
けれど、紛れもなくボカロも自分を構成するピースのひとつだったんだ。