小さなお葬式の口コミは本当か?家族葬や直葬で追加料金が掛かる理由を解説
こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。
昔は、人が亡くなり葬儀社を探す時、病院や施設、友人・知人などに相談をして、知っている葬儀社を紹介してもらう流れが一般的でした。
しかし、今は時代が変わりました。
しきたりも多く、特殊で何十年も遅れている葬儀業界も、インターネットで検索する時代が到来したのです。
その中でも、最も知名度が高いであろう『小さなお葬式』。
今まで、不明朗だった葬儀の料金形態を明確にし、金額相場をも破壊したと言って良いでしょう。
そんな業界に革命を起こした『小さなお葬式』。
しかし、何故かクレームも多く、ネットでは批判の声が多数あがっています。
何ででしょうか??
そこで今回は、葬儀業界に革命を起こした『小さなお葬式』を、葬儀社目線で解説していきます。
小さなお葬式の口コミは本当か?家族葬や直葬で追加料金が掛かる理由を解説
まず大前提として、『小さなお葬式』は葬儀社ではありません。
『えっ!?葬儀社でしょ??』
『だって、お葬式の料金公開してるじゃん!!』
そんな声が聞こえてきそうですね。
実は『小さなお葬式』は、葬儀の紹介・斡旋をしている会社です。
まぁ、平たく言えば、よくある紹介サイトです。
小さなお葬式とは?
まず『小さなお葬式』は、自社の料金形態で葬儀を受注できる地元の葬儀社と、契約を結びます。
その上で、『小さなお葬式』のカスタマーセンターで受けた依頼を、契約している各葬儀社に紹介をしている訳です。
そして、遺族が支払った葬儀費用から、%で紹介料を受け取っています。
よくある仲介業のシステムですね。
本来であれば、このような紹介・仲介サービスの会社は、各業界ごとに無数にある一般的なサービスです。
しかし、決まり事も多く、地域性が色濃く出る業界なだけに、なかなか仲介サービスが発達しませんでした。
そこに風穴を空け、高い知名度を獲得したのが『小さなお葬式』なのです。
料金形態も含め、革新的な会社だと言えます。
小さなお葬式でよく見る口コミ内容
ネット上では、色々な口コミやクレームなどがあがっていますが、その内容の中でも、多数あがっているものを抜粋してみましょう。
・紹介先の葬儀社の対応が悪い
・スタッフが現場の対応ができない
・定額制なのに追加料金が発生した
以上の3つが非常に多いため、少し掘り下げてみましょう。
紹介先の葬儀社の対応が悪い
『小さなお葬式』と契約している葬儀社は、地域で1社だけではありません。
余談ですが、我々『橙縁社』は契約していませんので、『小さなお葬式』で皆さんにお会いすることはありませんが。。。
そのため、『小さなお葬式』の提供している料金形態で、お葬式を行うことはできますが、どこの葬儀社が施工するかは選べないのです。
ここがクレームがあがっているポイントです。
『小さなお葬式』はお客にとって、破格の料金設定をしています。
じゃあ、何故そこまで低価格が実現できるのか?
答えは簡単です。
業者の利益率が非常に低いからです。
利益率が低い中、会社として存続していくためには、必然的に件数・量をこなさなくてはなりません。
葬儀社といえども商売ですから、当たり前のことですよね。
そのため、全ての葬儀社が同じという訳ではありませんが、
・打ち合わせ
・お葬式の段取り
・実際のお葬式の対応
など、対応が悪く、雑で適当と言われてしまっているのが現状です。
また、あくまでもプロですので、本来はあってはいけないことですが、値段が安く、利益も少ないことから、対応自体適当にやってしまっている状況もありそうですね。。。
スタッフが現場の対応ができない
このクレーム内容は、比較的少ない内容でしたが、葬儀社として恥ずかしいジャンルのクレームなので、紹介しておきます。
あくまでも一つの例ですが、引用した分を紹介します。
前に父が火葬式にしてほしいと言っていたため、小さなお葬式にお願いしました。
最低です。 父は胃がんで亡くなっており、エンバーミングが必要でした。
しかし、死亡診断書を見て、通常ならエンバーミングをするかしないかぐらいは説明してくださるはずですが、何の説明もなし。
安置2日目に父の口からは大量の腹水が出ていたにもかかわらず、担当スタッフは 「私は葬儀のプロではありませんので、故人様の処置はできません。」 と言い切り、処置用の綿花だけ置いて逃げました!
上記の引用文の担当スタッフの発言は、ハッキリ言って論外です。。。
ちなみに『エンバーミング』とは、ご遺体を修復し、防腐処置や殺菌消毒、お化粧などを行う処置のことです。
確かに、担当スタッフの発言は論外ですが、クレームをネットにあげた人も、少し勘違いしていますね。。。
『エンバーミング』を行う場合、保全処置が行える施設に運ぶ必要があります。
更に日本の場合、エンバーマーと呼ばれるIFSA(日本遺体衛生保全協会)のエンバーマーライセンスを持った技術専門家によって行われます。
所要時間も3~5時間掛かり、本当の専門家でないとできません。
つまり、葬儀社のスタッフのほとんどは、『エンバーミング』はできません。
更に、『エンバーミング』を頼むのであれば、別途費用が当然掛かります。
ちなみに当社『橙縁社』のスタッフは全員、
・脱脂綿を使用しての処置
・ラストメイク(お化粧)
はできますが、本格的な『エンバーミング』は流石に無理です。。。
少し話が脱線しましたが、結論から言えば、
・『小さなお葬式』は葬儀のプロではない
この一言に尽きるのではないでしょうか。
定額制なのに追加料金が発生した
これは、一番聞く内容ですね。
詳しく『小さなお葬式』のクレームをご覧になりたい方は、こちらの『みん評』のサイトをどうぞ!!
しかし、『小さなお葬式』を保護する訳ではありませんが、これは当たり前のことなので、一つ言っておきます。
プラン以外の商品を頼めば、別料金は当たり前です!!
例えば、携帯料金のパックプランに入っているかといって、アプリの課金分まで含まれていると考える人がいますか?
マンガ喫茶の時間パックで入って、時間が無制限だと思う人がいるでしょうか?
そんなくだらないクレームが、ちょっと多すぎます。
しかし、クレームがあがる原因を探すとすると、
・基本的に必要最低限のものしか用意されていない
ということが、クレームの原因に繋がっているのでしょう。
『小さなお葬式』は、非常に安く、料金体系も明確です。
しかし、料金パックの中には、お葬式を行うための必要最低限のものしか準備されていません。
そのため、
『他で見たお葬式と同じようにしたい』
『もっと、色々なことをしてあげたい』
と考えた途端、別途料金が発生します。
更に、元々依頼を受けた葬儀社の利益率が低いため、追加料金をどんどん進めてきます。
それも、ビジネスとして考えれば、当然のことなのですが。。。
こんな人は小さなお葬式がオススメ
さて、少しクレームを拾いすぎました。。。|д゚)チラッ
すみません。。。(ノД`)・゜・。
そこで最後に、『小さなお葬式』を選んだ方がよいタイプを解説します。
・直葬でとにかく安くしたい
・必要最低限の内容で送り出したい
・ラストメイクなんていらない
直葬でとにかく安くしたい
近年増えているお葬式の形、それが『直葬』です。
簡単に言えば、故人のご遺体を火葬だけして、式を行いません。
そして、式を行わないため、最低限の道具で事足ります。
すなわち、料金プラン内容に含まれる準備物だけで、全てを済ませることができる訳です。
更に、『小さなお葬式』は搬送・安置料金も、一定金額含まれています。
そのため、『直葬』を考えている人は、『小さなお葬式』がオススメです。
必要最低限の内容で送り出したい
また、『小さなお葬式』は料金面だけ見れば、とても優秀です。
そのため、『直葬』や『火葬式』、『家族葬』で考えれば、プランの内容もまとまっています。
最低限の内容は、揃っているのです。
そのため、プラン内容だけでお葬式を行えば、予定通りの予算で終えることができます。
絶対に、
『これをしてあげたい』
『あんなことをしてみたい』
なんて思ってはいけません。
掛かって当たり前の追加料金が、クレーム内容通り掛かります。
ラストメイクなんていらない
ラストメイクは、我々『橙縁社』としては、こだわりが強い内容です。
極力生前に近い状態で、安らかな表情のまま、最後のお別れをして欲しいと考えています。
そのため、『ラストメイク』を重要視しています。
しかし、人によっては、
『ラストメイクなんていらない』
『故人の口や、目が開いていても気にならない』
なんて方もいることでしょう。
そんな方は、料金も安い『小さなお葬式』を選ぶのが得策です。
最後に
今回は、葬儀業界に革命を起こした『小さなお葬式』を、葬儀社目線で解説してみました。
料金が不明確で、高額な費用が掛かっていたお葬式。
しかし、ネットの紹介サイトのお陰で、遺族側に選択肢が増え、料金も明確になってきました。
昔のように、葬儀社に言われるがままの金額を払う時代が終わったことは、本当に喜ぶべきことであり、大いに歓迎しています。
その流れに、大きく貢献した『小さなお葬式』。
しかし、『小さなお葬式』は、葬儀社の紹介サイトであり、お葬式のプロではありません。
また、紹介された業者によっては、正直当たりはずれもあり、対応が雑なケースもよくネットで見かけます。
そして業者によっては、無理な追加料金提示をされることもあるそうです。
『小さなお葬式』は、お葬式を行うために最低限の内容を準備し、どこよりも安い料金プランを提示しています。
『とにかく予算を抑えて、安く葬儀を行いたい』
『シンプルな必要最低限の内容で問題ない』
と考える人にとっては、非常にオススメできる内容です。
あまりネットなどの口コミ、クレームを気にせず、あなたが想像する内容と合っているかを検討し、選択肢に入れてみて下さい。