葬儀の焼香作法|焼香の意味とやり方、葬儀マナーとしての焼香作法を徹底解説
お葬式に参列した際、何かと迷ってしまう『焼香』のやり方。
前の人のやり方を見ながら真似て、何とか乗り切った方も多いのではないでしょうか?
日本の葬儀は、8割以上が仏式(仏教)で行われるため、ほとんどの葬儀で『焼香』を行います。
その『焼香』には、宗派ごとの作法があり、焼香の回数も違います。
そこでこの記事では、葬儀マナーの一環として、『焼香』作法とやり方など、葬儀マナーとしての『焼香』作法を紹介していきます。
葬儀の焼香作法|焼香の意味とやり方、葬儀マナーとしての焼香作法を徹底解説
そもそも、何のために『焼香』をするのでしょうか?
現在、葬儀の場での『焼香』には、大きく2つの意味があります。
・焼香する人の心と体を清める
・故人や仏に香りを捧げる
焼香する人の心と体を清める
まず『焼香』には、焼香する人の心と体を清める意味があります。
参列者自身の心身の穢れを落とし、清浄な状態になってから、故人や仏に向き合うのです。
また、心を落ち着かせる儀式とも言えます。
故人や仏に香りを捧げる
『焼香』で焚かれる香りは、仏教では仏の食べ物、供え物と考えられています。
また仏教では、極楽浄土は良い香りに満ちていると言われています。
そして、極楽浄土から仏が故人を迎えに来る時は、香りを持ち運んでくるとされています。
そこで、その状況を再現するべく、葬儀で香を焚き、良い香りを漂わせているのです。
『焼香』には、故人と仏に香りを捧げ、故人の冥福を祈る意味があるのです。
焼香の意味【番外編】
実は『焼香』には、他の意味もあります。
それが、臭い消しです。
昔、空調設備がなかった頃、インドでは体臭を消すために香を焚いていました。
また、遺体の腐敗臭の臭い消しとして、香が焚かれていたのです。
焼香作法、やり方について
次に、基本的な『焼香』の作法、やり方について紹介します。
まず、一般会葬者として、葬儀に参列した時の、『焼香』の流れです。
1・席を立ち、祭壇前の焼香台へ移動
2・住職と遺族に一礼
3・御霊前(祭壇、遺影)に一礼
4・焼香
5・合掌
6・一歩下がり御霊前に一礼
7・住職と遺族に一礼
8・自席に戻る
一般的な葬儀の場合、葬儀社のスタッフで式のエスコートをしてくれるため、それほど戸惑うことはありません。
ですが、一連の流れを知っていれば慌てることもなく、より葬儀に集中することができるため、一連の流れは覚えておくと良いでしょう。
焼香のやり方
『焼香』の基本的なやり方です。
『焼香』は、右手で行います。
・親指
・人差し指
・中指
以上の3本で、抹香を少量つまみます。
『焼香』の回数や、押しを頂く回数などは、宗派によって異なります。
焼香の種類について
『焼香』には大きく分けて、3種類の方法があります。
・立礼焼香
・座礼焼香
・回し焼香
立礼焼香とは?
最も一般的な『焼香』は、この『立礼焼香』になります。
『立礼焼香』は、立って『焼香』を行う作法です。
通夜や葬儀・告別式を斎場で行う場合、ほとんどは『立礼焼香』になります。
座礼焼香とは?
『座礼焼香』とは、座って『焼香』を行う作法です。
葬儀を行う会場には、畳敷きの会場もあります。
そのような会場での『焼香』は、座ったままで『焼香』を行います。
基本的な『焼香』作法としては、立って行う『立礼焼香』と同じです。
しかし、焼香台までの移動方法が異なります。
『焼香』の順番が回ってきたら、中腰の姿勢で焼香台に移動します。
『座礼焼香』の場合、まっすぐ立ち上がるのはマナー違反になりますので、注意しましょう。
回し焼香とは?
『回し焼香』とは、座ったままの状態で、香炉自体を会葬者に順番で回していき、会葬者各々が『焼香』を行う作法です。
そのため、『回し焼香』の場合、会葬者が焼香台まで移動はしません。
・自宅での葬儀
・自宅での法事
・寺での葬儀、法事
の際、『回し焼香』を行うケースがあります。
『回し焼香』では、お盆に焼香台が乗せられています。
そして、焼香台と香炉が乗せられたお盆が回ってきたら、自分の前にお盆を置き、『焼香』を行います。
『焼香』が終わったら、次の人にお盆を回していきます。
まとめ
今回は、、葬儀マナーの一環として、『焼香』作法とやり方など、葬儀マナーとしての『焼香』作法を紹介しました。
葬儀の時に、何かと悩み、慌ててしまう『焼香』。
ですが、大切な人の最後の時を、しっかりと見送ってあげるためにも、最低限の葬儀マナーや作法は抑えておきたいものです。
『焼香』の意味、やり方や作法を抑え、大切な一時をお過ごし下さい。
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