お葬式の流れが変わる!?火葬のみの直葬や火葬式は、どのくらい行われているのか?
こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。
火葬のみで故人を見送る『火葬式』や『直葬』が、年々増え続けています。
葬儀としては、最もシンプルな形式で、費用が格段に安いことが注目度を高め、年々認知されてきた要因でしょう。
数年前まで『火葬式』や『直葬』は、特別な事情がある場合を除いて、ほとんど行われませんでした。
しかし、近年では徐々にその数が増えています。
私個人としては、葬儀にも選択肢が増えることは、非常に良いことであり、当たり前の流れだと考えています。
ですが、『火葬式』や『直葬』に否定的な人が多いのも現実です。
『○○さんのお宅、火葬式だったそうよ。。。』
『直葬なんて、○○さんが報われないわ。。。』
なんて、近所の下世話なオバサン連中に、格好のエサを与えてしまうのではないかと、心配な人もいることでしょう。
そこで、『みんなで渡れば怖くない精神』を身に着けるべく、第四回の今回は、実際にどれぐらい『火葬式』や『直葬』が行われているのかを紹介していきます。
火葬のみの直葬や火葬式は、どのくらい行われているのか?
まず、近年『火葬式』や『直葬』が増えている要因は、
・経済的な理由
・親戚や知人、近所付き合いの変化
が、大きな要因と言えます。
費用的なことはもちろんですが、親戚や知人、近所付き合いの変化により、参列者が少なくなった、呼ばなくなったことが、増加傾向に拍車をかけました。
首都圏・都市部になる程、火葬式は増加傾向
首都圏や都市部になるほど、『火葬式』や『直葬』が増加傾向にあります。
理由としては、経済的な理由もありますが、人の繋がりが希薄になりやすい点が大きな要因です。
地方や田舎になる程、火葬式は増えずらい
首都圏・都市部と比べ、地方では近隣との繋がりが、未だに強く残っています。
そのため、『火葬式』や『直葬』の割合が低くなっています。
実際に火葬式や直葬の割合は?
都市部や地方など、若干の違いを踏まえた上で、実際に『火葬式』や『直葬』が行われている割合を紹介します。
参考として、
『公正取引委員会の葬儀業者アンケート調査』
の平成29年3月22日のものを資料とします。
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2_files/170322honbun.pdf
葬儀業者アンケート調査結果から見る実際の火葬式割合
簡単に分かりやすくするため、
『葬儀の種類別の年間取扱件数の増減傾向』
を例にあげてみます。
・家族葬 ⇨ 51.1%
・直葬 ⇨ 26.2%
・一日葬 ⇨ 17.1%
・一般葬 ⇨ 5.4%
・社葬 ⇨ 0.3%
以上の結果になっています。
あくまでも、アンケート調査であり、実際の施工とは違い増加率ですが、現場の人間としては凄くリアルな数字です。
まだまだ微妙な線引きもあり、『家族葬』と『直葬』の間が曖昧で、何ともいえない所もありますが、今後はもっと数字が上がっていくことでしょう。
アンケート調査の結果では4人に1人は火葬式?
あくまでも、増加率によるアンケート調査結果ですが、増加率という点を考えると、将来の葬儀の景色が見えてきます。
今はまだ総計ですが、
・2人に1人 ⇨ 家族葬
・4人に1人 ⇨ 火葬式、直葬
・6人に1人 ⇨ 一日葬(葬儀、告別式あり)
・20人に1人 ⇨ 一般葬(通夜、葬儀、告別式あり)
となる将来が見えてきました。
将来的には火葬式、直葬は当たり前に?
今現在は、火葬のみで行う『火葬式』や『直葬』は、マイナスのイメージも強く、後ろめたい印象もあることでしょう。
しかし、5年後・10年後には、4人に1人が『火葬式』や『直葬』となることが予想されます。
最後に
今回は、実際にどれぐらい『火葬式』や『直葬』が行われているのかを、データを元に紹介しました。
今現在は、15~20人に1人ぐらいの割合の『火葬式』や『直葬』ですが、将来的に見れば、お葬式のスタンダードへとなっていることでしょう。
しかし、時代がどんなに進歩しても、故人に対する思いは変化しません。
スタンダード=当たり前ではなく、一人一人の思いが詰まった、気持ちの良い送り出しをしてあげたいものです。
もちろん、閉鎖的だった葬儀業界に風穴が開き、選択肢が増えていることは非常に良いことであり、歓迎しています。
ですが、主役は故人であり、遺族の思いが現れた儀式であるべきだと、私は考えます。
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