【祝RiJ当選】リングフィットアドベンチャーBeat World2-Intensity Level 30-restrictedとは?


はじめに

 はじめまして、Twitchにて配信していますRTA走者の闘導スケ(とうどうすけ)と申します。
 この度12月25~31日に開催されます「RTA in Japan 2024 Winter(以降RiJ)」にて、リングフィットアドベンチャーを走らせて頂くことになりました!今回は3年前に他の走者の方が走られたカテゴリと何が違うか、どこが難しいか簡単なポイントをまとめましたので、本番の際に「あーそういことか」って後方腕組みしながら視聴できると思いますので、是非一読していってください。

カテゴリについて

 今回採用されたリングフィットアドベンチャーのカテゴリ名の全称は、noteに記載されている通り「Beat World2-Intensity Level 30-restricted」となります。日本語に直すと「運動負荷30(最大)で正しく運動をして、World2のドラゴ戦をクリアする」というカテゴリになっています。3年前に行った走者の方はWorld1までのカテゴリでしたので、今回は一つWorldを増やした走行となります。

レギュレーション(ルール)

SRC(RTA記録をまとめているサイト)にはこのカテゴリのレギュレーションとして、特に大事なものは
①運動強度をタイマースタートの直前もしくはタイマーストップの直後に示してください。
②新しいセーブデータ、または"アドベンチャーを最初からやり直す"を行った直後のデータからワールド2をクリアしてください。
③運動負荷30、restrictedのカテゴリーではリングコン強度の設定をしてください。押し引きともに100でなければいけません。
④それぞれの動作は通常モードとサイレントモードのどちらの場合でも、ゲームの例と同じ方法で行う必要があります。
⑤レッグバンドの設定はゲームの例と同じ速さ、同じ動きで行わなければいけません。(極端に遅かったり、極端に小さい動きではダメです)

この5つになります。

①運動強度をタイマースタートの直前もしくはタイマーストップの直後に示してください。
↳運動強度は運動負荷を指します。設定から運動負荷を選択し、高度な設定から運動負荷を30に設定します。これを確認せずに、負荷最低カテゴリを行う可能性もあるので注意します。

運動負荷30の確認(自身の配信から)

②新しいセーブデータ、または"アドベンチャーを最初からやり直す"を行った直後のデータからワールド2をクリアしてください。
↳これの大事なポイントは「"アドベンチャーを最初からやり直す"を行った直後のデータ」という所です。と言うのも、間違えて最初のステージに入ったり、会話を見てから戻って改めて開始しようとすると会話文が変化してしまい、タイムに影響が出るためレギュレーション違反となります。タイマースタートする前に、誤って動かしてしまっただけであれば、スタート位置に戻れば特に変化は無いので問題ありませんが、ステージを選択してしまうと、上記のようにやり直しとなりますので注意が必要です。

③運動負荷30、restrictedのカテゴリーではリングコン強度の設定をしてください。押し引きともに100でなければいけません。
↳リングコン押し込み強度が押し込み・引き込み100に達していない場合はレギュレーション違反になるため、ちゃんと調整をします。特に引き込みは設定画面上に強度が表示されないので、たまに99とか98とかで最大状態になっていない事もあるので目視でしっかり確認します。

リングコン押し込み100
リングコン引き込み100

④それぞれの動作は通常モードとサイレントモードのどちらの場合でも、ゲームの例と同じ方法で行う必要があります。
↳通常のダッシュや階段でのモモアゲでステージを駆け抜けていく通常モードの他に、集合住宅などで騒音防止のために静かに行えるサイレントモードがあります。このサイレントモードはモモアゲをスクワットに置き換えることができ、足音を立てずにリングフィットを遊ぶことが出来ます。簡単に説明すると、サイレントモード設定中の際にもも上げをスクワットではなく通常のもも上げでやってはいけない、という事になります。

⑤レッグバンドの設定はゲームの例と同じ速さ、同じ動きで行わなければいけません。(極端に遅かったり、極端に小さい動きではダメです)
これ実は大きな落とし穴となります。私や他の走者の方も、小さい動きになっていることが多く、注意を受けた事が何回かありました。意外と気づかないんですよねこれ。
下の画像の通り、ミブリさんの動きに合わせて同じ動き・同じ速さをしなければレギュレーション違反となります

しっかり足を曲げる、同じ速さに合わせる。非常に大事なポイントです。

これらの設定を全て終わらせた後に、ワールドマップにいる主人公を動かした瞬間にタイマースタートとなります。GL!

World1~はじまりの場所~の走り方

 さていよいよ走行開始となります。ここからはステージ別に解説をしていきます。始めに難易度を☆5段階で分けつつ、ポイントを記していければと思います。
 0.〇秒レベルで変化がある細かいことは省きますが、なるべく分かりやすいように細分化を心がけていきます。それでは行きましょう。

World1

1-1イチノイ地

【難易度】★★★★★★★★★★★★★★★★

 まず初めにすいません。難易度を5段階で分けると話していましたが、しょっぱなから★が飛び出してしまいました。
 こちらのステージでは一切敵が出てこず、ステージを走り抜けるだけのいわばチュートリアルステージとなります。ではなぜこんなに難しいかと言うと、一度でもリングフィットのRTAを見た方はご存じの方も多いと思いますが、このステージでは、モモアゲとリングコン押し込みをひたすら繰り返し経験値を取得してステージを攻略します

モモアゲ+リングコン押し込みでステージ攻略中

 と言うのもモモアゲをすることで通常のダッシュをするよりも3倍の経験値を入手でき、またリングコン押し込みは1回ごとに4.1の経験値を取得する事が出来ます。前述した通りここでは敵が一切出現しないため、モモアゲとリングコン押し込みで進み、経験値をグンと取得するにはうってつけのステージとなります。ただ「それだけで何で難易度跳ね上がってるの?」と疑問に思う方もいると思います。ここではリングコン押し込みが「平均900回以上必要」となります。またドラゴ戦でちょっとしたテクニックを使用する場合にはなんと「930~950回以上のリングコン押し込み」が必要です。ちなみにリングコン押し込み速度は9~10回/secとなります。
 また2周目以降ではクリア直前にメニューを開き、ステージを離脱します。これはクリア時のvictoryポーズを省略するという理由です。victoryポーズはポーズに移動するまで時間を要し、また下記の画像にある通り経験値がたったの10しかもらえません。なので早期離脱をして、次の周回を行う方が断然早いです。この作業を4周繰り返し、レベル11に上げます。
 ちなみにここでレベルが足りず、5周目に入ってしまうと、World1終了前に「今日はここまでにしてクールダウンにしますか?」と文章が流れてしまい、1~2秒程度のタイムロスとなります。

終了時の経験値はこんな感じ。1周でレベル1→4まで上がります。

 レベルが11になることで、World2カテゴリにて最も強いスキルとなります「モモアゲアゲ」が入手できます。リングフィットの攻撃方法として「所定の回数をキープして行う運動」「リズムに合わせて行う運動」の2種類に分けられます。負荷30カテゴリではリズムに合わせて行う運動の方が圧倒的に速いため、こちらを採用します。モモアゲアゲはリズムに合わせて行う運動であり、World2カテゴリで最もDPSが高いです。
 ポーズ画面でフィットスキルを「モモアゲアゲ」「椅子のポーズ」のみに設定したら、いよいよWorldを進んでいきましょう。

1-2ウキヨ堂

【難易度】★★☆☆☆
 このステージからはリングコン押し込みはひたすら行いますが、モモアゲは終了し通常のダッシュに戻します。リングコン押し込みはレベル17になるまでひたすら行っていきます。ここは道のりに進んでいくのみとなります。

 このステージからは敵(魔物)が出現します。いわゆるチュートリアルステージですね。戦闘は2回ありますが、どちらもモモアゲアゲのみを使用して倒していきます。判定はリングコンの上下運動にありますので、しっかり大きく動かしていくのがポイントです(実は判定箇所足じゃないので、制限ナシカテゴリでは座って行います)

 終盤には一つのポイントとして階段スキップが出現します。簡単に言うと段差に差し掛かる直前で、ジャンプを行うと通常のジャンプよりも高くジャンプができる、という仕様です。これを行う事で成功すると3~5秒程度の短縮になるので決めたいポイントですね。
 またこの階段は他のステージでも出現しますが、ジャンプタイミングがステージによって異なるので、ジャンプタイミングの把握は必須です。

階段に差し掛かるタイミングでジャンプすると大ジャンプが決まり、ギミックをすっ飛ばします

1-3ドラゴ スタディオン

【難易度】★★★★★

 World1のボスステージとなります。ドラゴスタディオンの特徴として、他のステージよりも何かしらの特徴があります。例えばスクワットをずっとやらされるさせてもらえたり、リングコン引っ張りが長時間あるなどの長めのギミックが出現します。
 World1では、長い長い階段があります。1-2でお話した階段スキップを使用していきますが、ここの階段スキップは難易度が非常に高く安定がしません。簡単に言うと「階段ジャンプを続けつつ、道中にある経験値コインを吸い込み、経験値が最終ステージに間に合うように調整し、階段ジャンプを止める」という事をする必要があります。最初のイチノイ地にてリングコン押し込み回数が「930~950回以上必要」と話したのは、最初にリングコン押し込みをやればやるほど、この階段ジャンプの回数を増やして進むことが出来るので、タイム短縮に繋がる。というためです。
 説明が難しいので実際に行ったクリップを貼っておきます。本来であれば、もっとスピードを落とさず出来るのですが、まぁそれなりに出来ているのでヨシ!

 長い階段を登り切った先にはドラゴが待ち構えています。ここのドラゴ戦ですが、1-2のステージ同様にリズムに合わせて行う運動で攻撃していきます。ただ、モモアゲアゲのみで倒しきる事が出来ないので、今回は最初に残しておいた椅子のポーズも使用していきます。
 またここで初めて腹筋ガードの説明が出てきますが、レベルを十分に上げているため、ガードをしなくてもHPは余裕で足りるので、ノーガードで進みます。正直先ほどの階段スキップ以外で大変なステージではありませんのでサクッと倒していきます。

World2~夜の国~の走り方

 このカテゴリのラストステージになります。ここでは2年前SNSで話題になりました、筋肉グリッチが登場します。また他にも筋力を最大限に使用したスキップ技が多く出ますので、集中力が必要になります。

World2~夜の国~全体図

2-1ヨマトイ峠

【難易度】★☆☆☆☆

 引き続きリングコン押し込みは継続です。ここでは新ギミックの沼地が出現します。沼地は入る事で移動速度が遅くなりモモアゲを強要されます。RTAでは必要な沼地以外に入らないように、リングコン下押し込みキープにてロングホバーを行いスキップします。本当にギリギリを意識しなければ、失敗する事はないです。

ロングホバーにてジャンプ

 道中に魔物が2体出現しますが、こちらは通常ジャンプで飛び越すことが出来ます。本来であればジャンプで魔物を飛び越せるのは、2段ジャンプ取得後になりますが、自分の高さが魔物よりも高い場合では、通常のジャンプで飛ぶことが出来ます。ちなみにここで戦闘に入ると、範囲攻撃を持っていないため1分以上のロスとなってしまうため注意が必要です。

しっかり通常ジャンプを決めてスキップします

 魔物スキップを決めて少し走った先は青ケトベルとの戦闘になります。こちらの敵も硬く、モモアゲアゲのみで倒しきれないため椅子のポーズも使用しますが、椅子のポーズをBEST3回+Good1回+かすり1回に調整します。ダメージをギリギリに調整して最短で倒し、タイムロスに繋がらないようにします。

リング君<ちょっと動きが速いよ! 勝てばよいのだよ

 この後は再び沼スキップを2回行い、ゴールへと進みます。このステージは魔物スキップ・沼スキップともに難しくないので、難易度的にも休憩ステージです。
 ヨマトイ峠終了後は次のステージの他に上の宝箱の道も出現しますが、このカテゴリではお金は必要ないため先に進みます。

2-2ダッシュ夜楼

【難易度】★★★★★

 このステージより新ギミックである逆走コンベアと、昨年発見されたリングコン下押し込みを何度も強く繰り返して、無理矢理ギミックや敵をスキップしていくグリッチのようなもの、通称「筋肉グリッチ」が初登場します。
 またこのステージは全てのステージの中でタイムに最も直結してきますので、ミスは絶対に許されません。

 さて開幕からいきなりコンベアが出現しますが、こちらは逆走ではないので走る速度が加速します。コンベアに乗っている状態でジャンプをすると、速度を維持したまま先に進むことが出来ます。これを利用して、速度を維持したままコンベアを乗り継いでいきます。
 画像にある3つのコンベアを乗り継ぐとすぐ先に逆走コンベアが待ち構えているので、3つ目のコンベアを終わるタイミングでロングホバーを行い、逆走コンベアをスキップします。このコンベア、死角から突然現れることが多いので、RTAを行う上でしっかりと記憶しておく必要があります。

 少し進むと逆走コンベアの先に魔物がいます。この魔物は2-1で説明した時と同様に、自分の高さが魔物よりも高いため、通常のジャンプで飛ぶことが可能です。しかし、今回は逆走コンベアに乗っているため通常ジャンプでは、速度が落ちてしまい敵にぶつかってしまいます。そのため前述した、リングコン下押し込みを何度も強く繰り返す筋肉グリッチを使用し、無理矢理敵の上部を飛び越し、戦闘をスキップしていきます。ここにぶつかった場合、2分以上のロスになるため確実に成功したいポイントであります。

筋肉グリッチ成功の図。筋力が足りないと落ちて魔物にぶつかり戦闘に入ります。

 筋肉グリッチが終了した後も油断は出来ず、もう一か所タイムに大きく影響してくる場所があります。それは逆走コンベアで運ばれてくる木箱の上を乗り継ぐ、という技です。
 こちらは実際のクリップを見て頂いた方が速いと思いますので下に貼っておきます。

 一見普通のステージですが、逆走コンベアスキップ・筋肉グリッチ・木箱乗り継ぎでRTAでは難易度が格段に上がっています。またここでレベル調整が出来ているか必要となっており、レベル16・もしくは200足りない状態になっていないといけません。詳細は次の戦闘時に記載します。
 終了後、下のモグラたたきに行けるようになりますが行く必要がないので無視して進みます。

2-3オトロシ草原

【難易度】★★☆☆☆

 このステージは一か所筋肉グリッチが出現するのみで、道なりに進むだけとなります。
 筋肉グリッチの箇所は序盤の橋の分岐を、下に行くことで行います。しかし、ただ下に行って筋肉グリッチを行うと橋の立て付けに詰まってしまい、進めなくなるので0.5秒ほど待ってから、筋肉グリッチを行い下にいる敵との戦闘をスキップします。

下に落ちて少し待ってからリングコン下押し込み開始
本来戦闘に入る所を無理矢理飛び越します。

 ここからは道なりに進んでいきます。またリングコン押し込みはそれほど必要ではないのでペースを落として大丈夫ですが、この先にある経験値コイン二つは必ず取らないといけないので、筋力は残しておく必要があります。

 ゴールの前には緑ダンベルガニがいます。ここでレベル16になっていないと大幅なロスとなります。ここでの戦闘も同様にモモアゲアゲ→椅子のポーズで倒すことが出来るのですが、レベル15だと敵の体力が僅かに残ってしまい、もう1ターン必要となります。敵のモーションも長いため大幅なロスに繋がります。

レベル16で倒した図。BESTを出し続けなければいけないので本当にギリギリです。

 このステージを終了時に経験値がレベル17におよそ1000足りない状態であれば経験値調整は完了となりリングコン押し込みは終了です。レベル17に大きく達していない場合、次のドラゴ戦で2~3秒のロスになる程度なので良いですが、逆にレベル17且つ1000以上の経験値を取得している場合は、レベルが上がってしまい大幅なロスになってしまうため、上げすぎ注意です。

2-4ドラゴ スタディオン

【難易度】★☆☆☆☆

 本カテゴリの最終ステージとなります。今回のドラゴスタディオンの特徴として出てくる風車が6つ出てきます。この風車はリングコン押し込みよりも強い力でリングコンを押さないと判定が入らないため、中々辛いです。この風車は一つにつき、経験値が80手に入ります。そのため、前のステージで経験値を調整する必要があります。もし経験値が足りなくても経験値コインで最大500経験値手に入るので、調整は可能です。

後半の3連続風車は本当に辛いです。

 全ての風車を突破したら、いよいよ最後のドラゴ戦となります。ここのドラゴはダンベルガニを持っており、通常の攻撃よりもダメージが大きいです(通常プレイでは)。なので最初にダンベルガニを倒す必要があるのですが、ダメージを喰らってもHPは十分残るため、わざわざ倒す必要はないので普段通りドラゴだけ狙って、モモアゲアゲ→椅子のポーズ→モモアゲアゲの順番で倒します。

リング君の言葉はシカトしましょう

 ドラゴ戦終了後、victoryをした瞬間がタイマーストップとなります。お疲れさまでした。GG!

GG!

終わりに

 本当にざっくりとした解説となりましたがいかがでしたでしょうか。このカテゴリは現在SRCに登録されている全7カテゴリ(Multi Task Modeを除く)のうち、個人的に3番目にキツイカテゴリになります。その理由は簡単で、最初から最後まで全力で走る必要があり、休むことが出来ず、また中距離カテゴリよりもレベルがギリギリで、ミスした場合リカバリーが出来ない事にあります。
 このカテゴリは自分がRTAを走るきっかけになり、また負荷最大カテゴリで最初にWRを塗り替えた思い入れのあるカテゴリになっています。このRTAを現地で走る事が出来るのは本当に嬉しいです。当日はWRを塗り替えるような走りを出来るようにしっかり調整してきますので、是非とも応援よろしくお願いいたします!!

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