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定期入れが語る真犯人の足跡、東電OL殺人事件「真犯人」をプロファイルする
私がこの東電OL殺人事件を知ったのは、
桜が咲き始めた春の兆しを感じるある日、日比谷線の車内で吊革につかまって揺られていた時にふと見た中づり広告に目が留まった。
そこにはある女性の顔写真がアップで写っていた。
その視線は睨めっこでもするかのようにこちらを見ている。
・・・・この女性どこかで見たことあるな?
モノクロでショートヘアの女性の古びた写真のコピーらしきが、ある事件を伝える最新号の週刊誌の広告。
「東京電力」、、、、「OL」、、、、「エリート」、、、、
「円山町」、、、、「売春」、、、、
だとか断片的に目についた。
OL、、、売春、、、OL、、、、、頭の中をこの二文字が駆け巡った。
そのモノクロ写真をずっと眺めながら記憶の糸を手繰った。
見覚えあるな、、、、、
誰だっけ、、、、、、
、、、、、、、、、
誰だろう、、、、、
、、、、、、、、、
あの時の、、、、、、
あの時の、、、、、、
そうだ、あの時の女性だ。
道玄坂地蔵の横にいた円山町の女性だ。
急に蘇ったあの言葉。
「御用納め」
この「御用納め」というワードはあの時ホテルの部屋で渡辺泰子が発した
言葉だ。
思い出した。
そうか、東京電力社員だったのか?
だから「御用納め」だったんだ。
事件に巻き込まれたんだ。
友達や仕事関係等の身近な存在では決してない一期一会だが、自分が知っている人間が事件に巻き込まれて殺されてしまったことに何とも言いようのない不思議な気持ちになった。
自由恋愛を装ってホテルに誘い事後にお金を要求するやり方はトラブルになってもおかしくない、その時は事後にそう思ったのを覚えている。
やはりそれが原因か?
等と事件の詳細も知らず勝手に想像していた。
結局その週刊誌は読まなかったが、テレビのニュース等は注視していた。
その後事件現場喜寿荘隣の粕谷ビルに住むネパール人が逮捕されたと後の報道で知った。
入管難民法違反で最初に逮捕された。
その拘留期間が切れるころに本件の強盗殺人容疑で再逮捕された。
これが「東電OL殺人事件」の謎を解く幕開けとなった。
そして2年半に及ぶ裁判で有罪判決が出て事件は解決した。
と安堵していたのだが、
殺害現場に第三者の遺留物があることがわかり、
その後のやり直し裁判で無罪判決がおり釈放された。
結局のところ捜査継続となり迷宮の扉が開いてしまった。
東電OL殺人事件は未解決事件となる。
ここで簡単に事件の概要を説明する。
1997年3月9日渋谷のホテル街円山町で数年前から毎夜売春をしていた東京電力社員の渡辺泰子がその日最後の客を連れ込んだ空き部屋神泉駅前の喜寿荘101号室で絞殺された強盗殺人事件である。
現金と定期入れが盗まれ、定期入れは3日後に巣鴨で、遺体は10日後事件現場喜寿荘101号室でそれぞれ発見された。
彼が犯人でなければ真犯人は誰だろう?
そんなことで頭の中がメリーゴーランドだ。
そもそも逮捕当時彼が本当に犯人なのか?
ということに私はいくつかの疑問を感じていた。
そこでこの疑問をもとに真犯人をプロファイルしてみようと思う。
ここから先は渡辺泰子と関わって感じたことを交え科学的根拠によらず
極めて個人的な推測、妄想、偏見により犯人像に迫ってみよう。
現時点で私が気になっている疑問点は次の4つだ。
① 逮捕されたネパール人(ゴビンダ)は事件後も隣のアパートに住み続けて
いた。
② 財布は残っているのに現金と定期入れ(定期券)が盗まれた。
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