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初・神保町よしもと漫才劇場

2022年05月13日金曜日 20:30開演
必殺!!超ウルトラハイパーダイナマイトロマンティックバイオレンススーパー漫才ライブ!! を見に行った。

神保町よしもと漫才劇場へ行くのは初めて。夜だし雨もしっかり降っていたので、神保町駅から行くことにした。

半蔵門線は深い。A7の出口を出たら左手の裏通りを突っ切って、途中で右の道に出たら、駿河台下のカラオケ屋の手前の道を女の子たちが曲って行くのが見えて「あそこか・・・」とほっとした。

劇場の中は若くきれいな女の子であふれていた。はじめ、発券機の位置がわからなくて無駄にうろうろした(入口右向いにあった。左は映画館)。

次は、椅子の座をどうやって開くのかわからずにてこずり、周りの人たちが黒い座クッションを敷いているのに気づいて取りに行った。

劇場は思ったより小ぶりで、一列の幅はルミネtheよしもとの真ん中の列より少し短い。千鳥配列なところはルミネより見やすいのではと思った。椅子の色は暖色系で明るい。

他の劇場で見たことがあったのは、素敵じゃないか、9番街レトロ、ネイチャーバーガー、ナイチンゲールダンス、井下好井、ダイタク、オズワルド。今回は、噂の令和ロマンと金魚番長とエバースを見てみたかった。

主催の素敵じゃないか

がMCとして出てきて、彼らからネタが始まった。
他の劇場で見たときとネタの感じが違う。スピードも速い。ネタの内容に合わせてなのか、若い子が対象の舞台だからなのか。観客の笑い声が大きくて、うけてる感じ。

以下の出順はよく覚えてない。

金魚番長

はとても面白かった。左のツッコミ風の人がボケで、右のボケそうな黄色い人がツッコミ、というところも意外性があった。

まんじろう

は、ボケの子が声が、応援したくなる声だった。何より漫才するのが楽しそうな感じが良かった。

エバース

は、牛丼の動画を見ていたので、漫才はどうなのか興味あった。

想像していたより早口、テンポ速い。左の子がボケとは思っていなかった(知的)。右のツッコミの人もすごくなめらかな口調で、自分的にはそこが意外で、かっこよく感じた。

令和ロマンのネタはよく覚えていない。

ケムリさんが強く怒っていた印象が残っていて、くるまくんがなだめていた、という場面だけ記憶されている。

9番街レトロ

はテンポがゆったりに感じた。別に普通のテンポなのか、速いテンポの人が多かったからゆっくりに感じたのか、よくわからない。女の子たちの熱量に、だんだん頭がぼんやりしてきていた。

ここまで書くのに数日たったら、赤もみじの記憶がもどってこない。

別の漫才師のビジュアルと似ている気がして、そんなことを考えていた気がする。

オズワルド

は音階のネタだったが、伊藤さんが何ヶ所かでお客さんにラフな感じで「な、そうだよな」と同意を求めるところが違っていて、そこでも笑いが起きていたので、お客さんとの距離感を図っている感じがした。

オドるキネマ

はネタパレでの女装コントの印象が強かったので、そういえば男の人だった・・・と思った。漫才でも二人の立場?は同じ感じ。

ナイチンゲールダンス

は、左の子が金髪にしてからウケる量が多くなった的な話をしていた。

ダイタク

は大さんが拓さんの素行を注意して、拓さんが俺じゃないと否定すると・・・、というネタだった。他の劇場で見たときと差がないように思った。とてもうけていた。

井下好井

も知っているネタだった。文句言っていいのは課金した人だけ。

だけど、よそで見た時より言い方や押し出しが強めに感じた。観客の笑い声もうけ方も大きくなっていた。男客もちゃんと笑っていた。

ネイチャーバーガー

のネタは、前の時もそうだったけど、自分には何か理解できない感じがあって、世代が違うから、というより、自分がセンス無くて頭が悪いからだと思う。

ある意味、一番懸命に見ているのに、何故か何も入ってこなくて、何も覚えてられない。まわりがものすごく笑っているので、一番あせりを感じた。

(つまらないと思っているわけではない。見た瞬間から何一つ覚えてられない。)

モンローズ

は、右の人の黒いネイルが遠くからだけどきれいに見えた。

笑顔でたんたんと面白い事を言って、観客がすごく笑う。左のエネルギッシュで野生的な顔の人との対比がすごい。

ドンデコルテ

は面白かった。トリだからかもしれないけど、余裕がある感じに見えた。観客の笑い続ける力もすごかった。

劇場通いたての、お笑いを理解できてない人間の言う事なので許して欲しい。ものすごく面白くて、お客さんも大爆笑、うけてない人がいなかっし、良い舞台だった。

だけど、この内容でこんなに笑う? と思う局面が何度かあった。こんな普通の内容でそこまで笑うの? と、みんなが笑っているポイントがわからない時があったのだ。

世代によって、同じ言葉でも意味や感じ方が変ってくる、というやつなのか? 若者には、言っているタイミングや語調が面白いのか? 御約束の台詞か何かなのか?

舞台の途中から、三月にNOROSHIを見に行った時の感覚を思い出していた。NOROSHIに行ったのは、今の大学生がどんなことで笑うのか、興味があったから。優勝したチームのビル窓拭きゴンドラはもちろん、ほとんどは面白かった。

でも、ここまで笑うのはどうなの? と思うネタもあった。そんな当たり前の台詞でそんなに大笑いするの? と思ったりもして、自分だけ笑いのテンションが低くて心配になる箇所がいくつかあった。

自分が苦手な種類の笑いでも、ここが笑いどころだ、ということは理解できると思っていた。それができなかったのだ。

基本的に、観客は性格が良い笑い方をしていて、笑い方がそろいすぎているように感じた。(自分がずれてた)。大学のお笑いに行きなれている人にとっては、定番の笑うポイントがあったのかもしれないが、部外者として、そこを感じ取れなかった。

男性ブランコとニューヨークと天竺鼠のネタはわくわくして見れた。

上から見た角度の嶋佐くんすごいなと思ったし、川原さんも最高だった。男性ブランコはたまたま前日もルミネで見ていて、同じネタでもうけ方が違うことに驚いているだろうな、と思っていた。

でも、この笑い方の違いってなんなのだろう。

帰りは御茶ノ水まで歩いた。そういえば、美輪明宏さんが「劇場で人を笑わせるのは高度なこと。どんな育ち、どんな学歴、どんな職種の人も同時に笑わせなくてはならないのだから」みたいなことを話されていたな。

そもそも、今、芸人さんにとって「成功」とは、何を指すのかな、と考えながら家に帰ってテレビをつけたら、Eテレ(とまビ)でオズワルド伊藤さんが「VUCAブーカ」というビジネス用語をお笑いの世界に当てはめて話していた。

シンクロしてる。

VUCAブーカはVolatility 変動性、Uncertainty 不確実性、Complexity 複雑性、Ambiguity 曖昧性という意味だってさ。・・・。お笑いの世界も大変らしい。

たくさんベクトルがあると、便利だけど、自分は優柔不断なので決断、判断しきれなくなる。i pod touch なくなるの? みたいに、選んでたベクトルが消えたりすると、疲れる。変化だけが一定なので仕方ないとはいえ、一万円札は聖徳太子のままが良かった。