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高齢者のタッチングで気をつける3つのこと

高齢者へのタッチングは、若い人とは違って気をつけることがあります。高齢者へのタッチングでこれだけは守って欲しいことを4コマ漫画にしました。シルバーウィークに合わせて作ってたのにアップするのを忘れてました…

4コマ漫画:高齢者へのタッチング

高齢者へのタッチング

高齢者のコミニュケーションに使えるタッチング

介護施設などで高齢者さんにタッチングすると、いろんなお話をされます。最初は緊張していても、片手のハンドタッチが終わる頃には、ほろほろと若い頃の思い出や苦労話がでてくるんです。これはタッチングの効果で不安がやわらいで、タッチングする人への信頼感が増すからと思います。

高齢者の肌に強い刺激はよくない

高齢者の肌は、若いときと比べて皮脂が少なく、真皮も痩せているため、肌が弛んでいます。皮膚のバリア機能が低下しているので、強く擦ると摩擦で皮膚が傷ついてしまいます。高齢者へのタッチングでは、皮膚を擦らないのが基本です。

ゆっくりでないと高齢者はわからない

人間は歳を重ねると神経速度が遅くなる傾向があります。また、心地よさを感じる感覚センサーも、ゆっくり撫でる方が反応します。実際、20代の方へのハンドタッチでは、始めてすぐに「気持ちいい」と言われますが、高齢者になると片腕が終わって、もう片方の腕を撫で始めた頃に「気持ちいい」と言われることが多いです。高齢者へのタッチングは、ゆっくりした方が気持ちよさが伝わりやすいです。

高齢者の体は冷えている(日本人の基礎代謝量)

高齢者は体が冷えている方が多いです。これは筋力や内臓機能の低下によって、若い頃より産熱量が減っているからでしょう。また、体温が高いと基礎代謝は高くなるのですが、70代では10歳と比べて40%近く落ちています。

日本人の基礎代謝

データで見ても、冷えてるのがわかります。なので、高齢者には冷たい手でなく、温かい手でタッチングしましょう。「温かいね」と喜ばれます。

認知症患者さんの落ち着きを取り戻すタッチング

私が開発したマシュマロ・タッチは、がん患者さんだけでな高齢者のケアにも活用されています。教室には介護士さんや在宅で使いたい看護師さんが習いにきています。

技術を習った看護師さんが、認知症中程度の方にマシュマロ・タッチをしたところ、「帰りたい」「カバンどこ?」と不穏だったのが、落ち着きを取り戻して笑顔になったそうです。他にも部屋に閉じ籠り気味だった方が、タッチングをきっかけにお部屋から出て趣味の裁縫を再開するようになったケースもあります。

介護にタッチングコミュニケーションを活用しよう!

タッチングは刺激が少なく、マッサージのような痛キモはありません。やさしく撫でることで、不安や緊張、抑うつ感をやわらげます。老年期の不安や孤独感の緩和に活用できます。触れることはお互いの関係性を深め、信頼関係を築きます。

また、タッチングは言葉を使わないノンバーバル・コミニュケーションなので、意思疎通が難しい認知症患者さんのコミュニケーションに向いています。

⭐️タッチングをもっと知りたい方は、ホームページをご覧ください、

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