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2番じゃないスーパーコンピュータが必要[20240926]


昨日は、生成AIからAGIになりASIに進化してシンギュラリティを迎えることになるといった話をした。

最速スーパーコンピュータの開発競争は、コンピューティング技術を競っているのではなく、シンギュラリティを見据えた技術競争であることを忘れてはならない。

理化学研究所のスーパーコンピュータである富嶽がコロナ禍の時に「くしゃみ時の飛沫拡散予測」に利用されて「向かい合わせにならないように」と注意喚起されたのをご記憶の方も多いと思う。

「それ…、スパコンで分析しないとわからないことでしょうか?」
「それ…、スパコンの正しい使い方ですか?」

そう、思った方もいるだろう。

理化学研究所が税金を使ってスーパーコンピュータを開発することに「否」を言うつもりはない。

むしろ、しっかりと投資して欲しいと思う。

シンギュラリティをわが国が世界で最初に迎えられるようにする為という用途ならば、本気で投資して欲しい。

スーパーコンピュータとASI(人工超知能)が完成したあかつきには「エネルギー問題」を解決して欲しいと心から願っている。

まずは、電池かもしれない。
現在のところ高性能電池はリチウムが利用される。

当然のことながら、リチウムはイオン化傾向が高く電池の電極材料としては非常に優秀で、これ以上の性能を示す金属元素は存在しない。

しかし、ひょっとして化合物の中にはリチウムよりも高性能で安価なものが存在するかもしれないが、今のところ発見はされていない。

スーパーコンピュータ上のASIが数多のシミュレーションを行い新化合物を発見してくれるだけで、世界のエネルギー事情が一転するのではなかろうか。

私の好みの話だけすると「常温超伝導」を起こす物質を開発してくれるともっと嬉しい。

これが実現すると電力会社が要らなくなる。

ご存知の方も多いと思うが、戦争理由の根源は「エネルギー問題」だと言っても言い過ぎではない。

従ってあらゆる紛争解決の為にも、エネルギー問題を解決することは地球規模での急務だと言える。

今のところ、シンギュラリティに到達したらこの手の課題が解決されると考えられているそうだ。

ただ、問題は、この解決策を最初に得る国家によっては、その成果を独り占めして他国に対して優越的な立場を実現しようとするかもしれないということ。

世界平和を喜んでいられないどころか、世界中の富を独占する国家が生まれるかもしれない。

シンギュラリティに到達するのは、どこのスーパーコンピュータなのか?
私たち人類が永遠に課題としていたことは解決出来るのか?

AIの進化・発達の様子を見ていると、そんなことを考えずにいられない。

合同会社タッチコア 小西一有

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