DXはイノベーションアプローチが望まれる[20240906]
天気予報通りに、今日から暑さが戻ってきた。
それでも、最高気温も32度くらいだったので、盛夏の頃に比べれば幾分は暑さも和らいだということだろうか。
さて、今週は発明とイノベーションについて話しをしている。
発明とイノベーションは、明確に違うことをご理解いただけただろうか?
まあ、違いが分かったからと言って何かが劇的に変化する訳ではない。
しかし、DX:デジタル・トランスフォーメーションによる新規事業開発のアプローチに影響を及ぼすことは確実だ。
「新規事業開発」と聞くと、発明型アプローチに勤しむ企業が圧倒的に多い。
特に間違いだと指摘するつもりはないが、DXで「新規事業開発」を実施する場合も同様に発明型アプローチを取る企業が多い。
DXはイノベーションアプローチが望まれる。
デジタルのケーパビリティを利活用して「新しい価値を生み出すアイディアをビジネスに実装すること」と理解すれば、新規事業開発も理解しやすいのではないだろうか?
新しい物質や技術を生み出す発明的アプローチでは、DXで「新規事業開発」を実施するのが難しいと言わざるを得ない。
発明的アプローチが好まれるのは「額に汗してコツコツ」実験を繰り返せば結果が出る可能性が高いからだろうか。
「額に汗してコツコツ」というのは日本人気質に合致するのである。
更に、イノベーションを生み出す為には「探索的アプローチ」が大事であるのは世界中の学者が言っていることだが、こういうアプローチは日本人に好まれない。
「遊んでいるように見える」が、その理由だ。
一方で「額に汗して一心不乱に収益を上げている」実働部隊から見れば「俺たちが死に物狂いで稼いだ金でチャラチャラ遊んでいる奴がイノベーションだなんて許さない」となる。
「そりゃ可哀想過ぎる」とイノベーション部隊にも「額に汗してコツコツ」させてしまうのだ。
日本からイノベーションが生まれない理由は、古風な日本文化が邪魔をしている。
古風な経営者でも、正しくマネジメント出来ればイノベーションを継続的に生み続けることは可能だと思う。
しかし、その為にはちょっと勉強していただく必要がある。
「経営者になった以上は、私はエライのだ!」
「私はエライから勉強しなくても良い!」
などと考えているのかどうかは定かでは無いが、ITベンダーのアゴ足付きセミナーにご招待されてゴルフまでしている場合では無い。
経営者の皆さま、一緒に勉強しませんか?
その前に景気づけに一曲歌いましょう。
♪踊るひまがあったら発明して♪
合同会社タッチコア 小西一有
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