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問題減少の核心:フードロス[20241205]


今週は「この問題現象の核心とはこれだ!」について話をしたいと思う。

昨日は、フードロスをテーマに「問題状況」。

中でも家庭から廃棄される食料について、農水省が言うフードロスが発生する行動を紹介した。

この課題の本質を話してみたい。

再掲すると、

◎ 一回に作る量が多くなってしまい、食べ切る前に廃棄した
◎ 安売りしていたのでまとめ買いしたものの、使い切る前に廃棄した

お気付きの通り、これ、どちらも贅沢病である。

飽食の世界に慣れきっているのが問題なのだ。

私が子供の頃、つまり半世紀前にはこのような問題は殆ど発生しなかった筈だ。

食糧難が顕在していた1970年以前が正しいという話ではない。

コマーシャルベースの食糧供給が当たり前になったため、贅沢になってきたのではないか。

「では、小西は今までの贅沢を『我慢』『忍耐』などで是正できるというのか!」

そう凄まれそうだが、『我慢』『忍耐』では人間はなびかない。

原因と解決法が頭の中で理解し難いのだが、例えば以下のような解決方法がある。

冷蔵庫の大きさを半分にするのだ。

一週間分の買い溜めをするから大きな冷蔵庫を選んでいるのに、それを止めろと言うのか、というご意見もあると思う。

また、贅沢のためではなく生活の為に買い溜めしているのに、何て言い草だとお怒りもあるだろう。

答えは、Yesである。

なぜなら…、大きな冷蔵庫があれば「何でも入る」から「買ってしまう」のだ。

冷蔵庫が小さくなれば、買い過ぎはかなりの確率で防止できる。

冷蔵庫内にカメラをつけて遠隔で中身チェックができるようにするなどとおいうアイディアは最悪だと思う。

購入量を抑制すれば、廃棄量は自ずと減るのである。

農水省の方々にお願いがある。

冷蔵庫メーカーに「小型冷蔵庫」に売れ筋をシフトしてくれるように頼んでもらいたい。

小さいと電気代も少なくなるはず(たいした削減ではないのだが)で、ハッピーではないか。

冷蔵庫メーカーさんは高額な大型機種が売れなくなって困るかもしれないが、フードロスだけでなく消費エネルギー削減にも貢献できるのだから「自分だけ儲かれば良い」的な話は引っ込めて欲しい。

大きな冷蔵庫は1980年前後に冷凍食品が台頭し、米国家庭で当たり前になっていた大型化の波が日本にも来て普及してきた。

言い方を変えてみると、米国から蔓延してきた贅沢病とも言える。

しかし、少し考えてみてほしい。

米国の食料自給率と日本のそれとを比べれば、贅沢は出来ないことは理解できるだろう。ましてや円安である。

家電メーカーさんには「ごめんなさい」だが、これが一番丸く収まるのではなかろうか。

合同会社タッチコア 小西一有

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