「市民開発」導入は情シス主導で[20240913]
今週は、情報システムの「市民開発」について。
昨日は、情シスがすべきコトの第一弾を説明した。
「まだあるの?」
はい、まだまだあります。(笑)
それは、ノーコードやローコードのツールをエンドユーザーが使えるようになるまで教えることだ。
ツールの会社が「ユーザーマニュアル」よろしく使い方講習会のようなものを開催してくれる可能性もあるが、社内のデータをどうやって引っ張ってくるのかというところは、自社でしか教えてあげることが出来ない。
丁寧に教えてあげて欲しいのだ。
教えてあげる対象は、部門(イメージとしては本部単位、事業部単位くらい)代表者だけで良いだろう。
部門代表者が、部門の担当者に教えていくような体制を構築したいのだ。
もちろん、部門代表者がノーコードやローコードのツール習得担当者に教える際には、情シスからも助っ人として立ち会うことは必須だ。
もっと言うと、こういう勉強会の開催は情シスが最大限の支援をしなければならない。
その前に、部単位に担当者をアサインするように促す必要がある。
全社一斉にでなくとも、ノーコードやローコードのツールを導入したい圧力の強い部門から順で良いと思う。
概ねニーズの強いところと一緒に始めて「ユーザーサイドの味方」を増やしていけばよいだろう。
私の経験(EUC時代)から言っても、自部門でアプリケーション開発をしたいというニーズは当初はさほど大きくない。
ところで、業務システムって何? 基幹システムのことだろう? と適当に読み飛ばしている方も多いと思う。
来週は、その辺りの説明をしたいと思う。
何故なら、市民開発を進めるに当たって「情シス変革」が必須だからだ。
あまり深く考えずに「基幹システム」という言葉を使ってしまっている方々の目から鱗を取りたいと思う。
合同会社タッチコア 小西一有
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