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日本におけるCIO[20241105]
先週は、JUAS(日本情報システムユーザー協会)の「企業IT動向調査」を基に話をした。
DXを上手く推進している企業にはIT戦略が存在し、CIOが存在していることが多いと記載されていた。
すると、こんなご意見をいただいた。
「CIOを設置したり、IT戦略を策定できるリソースを保有しているのは、大企業の話でしょ?」
確かに、少し前に、日本においては「CIOは絶滅危惧種」だという主旨のレポートが経産省辺りより出ていた。
時代背景としてはデジタルの掛け声高らかだった頃なので、CIOに代わりCDOを設置する動きもない訳ではなかった。
ただ、当時のCDOはデジタルといってもマーケティング管掌なだけで、トランスフォーメーションにタッチする役割は少なかった。
さて、昔話をしたかったわけではない。
今週は、売上高100億円程度までの中堅企業(東証スタンダードクラスも)のデジタル施策について考え、CIO設置の困難さを克服する術を考えてみたい。
平成30年度の情報通信白書(総務省)によると日本のCIO設置比率は11.2%で、組織改革やDXを推進するために積極的にCIOを設置すべきという記載がある。
しかし、それ以降の白書にてCIO設置についての言及は見当たらない。
実は「政府CIOポータル」というWebサイトも設置されていた。
運営していたのは、内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室だったが、
2022年6月30日に更新を停止したとの記述がある。
理由は、デジタル庁に移管されたとのこと。
そしてデジタル庁のWebには、この手の情報発信をしているページは見当たらない。
「CIO」は政府においてオワコンということか。
しかしJUASでは、殊更「CIOを設置しなければ!」と発信している。
何が本当で何が嘘なのか?
そして、オワコン化してしまうのは何故か?
CIOが悪い訳ではないと思うのだが、世の中でCIOが設置出来ない・したくない都合があるのか!?
その辺りのことを考えてみたい。
合同会社タッチコア 小西一有