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人材育成は急務[20241028]


ITという切り口では、団体や協会が乱立するがその中でも「大手」と呼ばれる組織が3つある。

一つは、「情報サービス産業協会」といい、JISAと呼ばれている。

どなたの為の団体かというと会員企業はIT産業の企業である。

私が「ITベンダー」とか「ベンダー」と言う場合に指す対象企業が会員に名を連ねている。

もう一つは「組込みシステム技術協会」といい、JASAと呼ばれている。

こちらはどなたの為の団体かというと「組込みシステム」を開発している方々の団体であり会員企業はITベンダーばかりではない。

技術協会という名前の通り、主にテクノロジ面での調査・研究・情報交換をされている。

昨年までは、私も「イノベーションチャレンジ」でお世話になっていた。

最後の一つは「日本情報システムユーザー協会」といい、JUAS(ジュアス)と呼ばれる。

ITユーザーの為に設立された団体であり、ユーザーの立場に立った調査・研究・情報交換などを行っている。

以前、講演をさせていただいたことも、研修会に参加させていただいたこともある。

私の過去の経験則や感覚は、JUAS会員の皆さんに非常に近い。

ITを売り物にしているベンダーとは違って、ITを利活用して自社ビジネスを成功に導くユーザー企業にしか勤めた経験がないからだ。

「え、昔働いていたGartnerはコンサル会社だからベンダーでしょ?」というご意見もあろう。

Gartnerは、ベンダーでもユーザーでもなくどちらからも等距離にある中立的な立場で仕事をしている。

余談だが、私はそこで10年以上仕事をしてきたので、弊社タッチコアも同様に公正・中立を「ウリ」にしている。

さて、先述のJUASは、DXについて数年に亘って調査しているが「DXを推進するうえでの課題」で「人材・スキルの不足」が毎年ダントツで1位になっている。

つまりDXを推進するには、当たり前だが「人材を育成」する必要が急務だと言うことだ。

ちなみに、最新版の「企業IT動向調査報告書」によると、「DXを推進するうえでの課題」で第1位は「人材・スキルの不足」で79.9%、第2位が戦略の不足で44.7%、第3位が「DXを受け入れる企業文化・風土の不足」で43.2%と続く。

DXを推進したい企業では「人材不足」に頭を悩ませているという実態が浮き彫りになっている。

今週は、JUASが毎年実施している「企業IT動向調査報告書」のデータを基に、特に「DX人材の育成」について考えてみたい。

合同会社タッチコア 小西一有

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