良く働く≠すぐやる課[20240419]
今週はIPAのビジネスアーキテクトのスキルについて話しをしていた。
今日は、少し視点を変えて「私たちの行動様式」について話したい思う。
ビジネスアーキテクトにしろ、ビジネスアナリストにしろ、コーディングセントリックな方々から見れば何処に価値があるのか皆目見当が付かない話が多いだろう。
なので、もう少しそういう方々にも分かる話をしようと考えたのだ。
さて、大手自動車会社のIT部長と話をしていた時に出た話。
IT部長:「当社のIT部員は、とにかく良く働くのです。現場からのデマンド
(需要)があれば直ぐに飛んでいって直ぐに何らかの手当をしてくるので す」
「でも、それは本当に必要なのか、とか、正しく手当をしているのかは関係 無く、です」
「まるで、手足を動かしていなければ『仕事をしていない』と思ってかのよに走り回っているのです」
私:「その状態は、日本国内企業の一般的なIT部門の仕事の仕方に見えますね」
IT部長:「一般的だとするならば、彼らは間違っていない、IT部はそういうものだと言うことでしょうか?」
私:「IMD国際デジタル競争力ランキング第32位の国の行動様式だということです。褒められたものではないと言えるでしょうね」
IT部長:「何がいけないのでしょうか?」
私:「一般的に『計画』していませんよね。出たとこ勝負と言うか、おかしいなと思います」
IT部長:「『計画』…、確かに聞いた事が無いな…」
このIT部長は、開発部門から突然に異動させられたらしい。
彼の上司(取締役)から困ったことがあれば小西に相談すれば良いと言われてのコンタクトだった。
このように企業内の役員さんから部長に紹介をいただくことが良くある。
素直にいろいろと話をしてくれるので、アドバイスのし甲斐があって有り難い。
何を言いたかったか?
「計画」して仕事をしようということだ。
計画通りにいかないことも多いのはわからなくもないが、だからといって「オンデマンド」対応部隊が当たり前になってはいけない。
IT部長:「『すぐやる課』みたいな仕事の仕方を計画出来るものでしょうか?」
私:「うーん、出来ないかもしれませんね。○○○さん(新任IT部長)のやる気次第ですねえ」
IT部門は、このようにオンデマンドで動く組織が少なく無い。
なぜ計画的に動くことが出来ないのだろうか!?
次週にゆっくりと考えていきたい。
合同会社タッチコア 小西一有