コールセンター長経験者が、テレアポを受けた話[20240716]
先日、資料請求してみたWebマーケティング会社から電話があった。
若い女性の声で少し馴れ馴れしい感じの電話。
はじめましてで馴れ馴れしいのは好きでは無いが、まあ仕方ないかと話を聞くことにした。
「経営コンサルティングとか業務改善、などのキーワードで検索エンジンをご利用になられる回数が昨年対比で1.7倍になっている事実をご存知ですか?」
1.7倍と言うことはかなり人気が出ているということだが、彼女はこんな話も聞かせてくれた。
「御社のWebサイトは、このような状況下でも検索エンジンに全くヒットしていない事実もご存知でしょうか?」
「御社ではWebサイト経由でお客さまを募集していないのでしょうか」
…絶句してしまった。
そんなことは無い、Webサイト経由で新規のお客様が来ていただけれるのを切に願っている。
検索されないのでは、お客さまが御社のことを発見するのは不可能だということが分かりますかとたたみかけられる。
うまくのせられるものかと思ったが、それは間違いない。
Webからの新規のお客さまは喉から手が出るほど欲しいのは確かだ。
女性は色々と話を聞かせてくれて、当社のWebサイトで抜本的に変更しなければならないポイントも良くわかった。
それにしても…、費用がかかる。
効果が全く見えないものに、気楽に費用をかけられない。
そんな話を先週に聞いたばかりだったのだが、今日また知らない女性から電話が掛かってきた。
今回も若い女性の声で、しかも馴れ馴れしい。
「Webマーケティングを(弊社に)丸投げしていただけます!」
第一声だった。
いろいろと話をしているうちに、その会社のトップコンサルと2時間無料で話が出来ますが如何ですかという話が。
お、それは面白いと思ったのだが、次の言葉がいただけなかった。
「このお電話の後、弊社の係の者が無料コンサルについての確認のお電話を差し上げます、そのお電話に応答していただけないと無料コンサルは受けられません」ということだった。
それはどういうこと!?
女性は、テレアポ要員なだけで委託元企業にアポイント情報を売るだけの仕事だったということだ。
まあ、分業化しているのは知っていたしダメという訳ではないが、私が君と話しをしていた時間は何だったのかと思わずにいられない。
コンサルタントを有効稼働させるための施策だろうと考えられるが、如何にも私はのせられただけのようで、めちゃくちゃ面白くなくなった。
もう少し、シームレスには出来ないモノなのかと。
一番大事なのは「丁度良かった!」「スムーズで素早い」といった顧客経験価値だと思う。
合同会社タッチコア 小西一有