H.C.第三話 「頭脳」
博衣 この三人、、ハァ、、等間隔でついて来て
た、、ハァ、、そ
して、また息一つ乱してない、、ハァ、、
猫又 「こよりちゃん!本当に速い、ついて行くのが
やっとだよぉ」
戌神 「本当、おがゆの後ろ姿しか見えなかったぁ」
博衣 ペースも乱さず息も乱さない、、ハァ、、何て
ステイヤーの気質なんだ、、、ハァ、、
「いつ仕掛けてくるか、ハラハラ、、ハァ、、
ドキドキでした、、ハァ、、」
大神 「え?競争だった?ペース練習じゃなくて?」
戌神 「え~っ?言ってくれれば前に出れたのに~」
猫又 「じゃぁ、競争でもう一回、やろう?やう!」
博衣 何だ、、この先輩達、、毎日、耐久レースでも
走ってるの?
「ハァハァ、、す、すいません、私はこの辺り
で、、疲労を残しても、、明日に繋がりません
し、、、本当にすみません、、本日は、有難う
ございました、、ハァ、、」
猫又 「そっかぁ残念、じゃぁスタジオ迄競争!!ヨ
ーイドン!」
大神 「ずっるー、待てぇー、何でスタジオなー?」
戌神 「ビリが壺耐久ね。それぇー」
猫又 「え?これから収録だから走って行こうか
と、、」
大神 「ウチ」
戌神 「ワタシ」
大・犬「収録無いよぉーっ!」
博衣 行っちゃった、、、スタジオ迄、何キロ在ると
おも、、うっ ミオー」
オープニング オーバード/鷹嶺ルイ
博衣 私は、あの日学んだ。酸味と共に三人の背中
に、、、継続はチカラ、我慢もチカラ、自分の
チカラを見誤ってはいけないんだと、、、
春 前4人が詰まって最終コーナーに入っていきま
す
A あぁっと、、
春 先頭のラプラス選手が地面を転がります。転倒
です。
A 転ぶと言うより、飛ばされた感じにも見えまし
た。
春 リプレイが出てますでしょうか?スローで見る
と、、確かに飛ばされてますね
A 何が遭ったんでしょうか?接触した様には見え
ませんでした。
LA 「デミグラスソースとホ、、、あれ、、わ
ぁ、、、」
鷹嶺 「赤ワインでね、、えっ?何?ラプ、、」
風真 風でござるな、、その隙間、見えたでござる!
沙花 ぶはっ煽られる、、
鷹嶺 向かい風?遅れた、、とりあえず翼をしまっ
て、、、いろはは鳥でもないのに風が見える
の?読めるの?
沙花 あぁ面倒い、コートも飛んでけっ
風真 ルイ姉、直線に出てからなら全員同じ条件でご
ざった。しかし今はコーナーの最中、ゴール方
向から来る風が唯一弱かった空き間、拙者は感
じたでござるよ、電光掲示板の延長線、風の真
(みち)を
春 最終コーナー、最初に姿を現したのは、風真い
ろは選手、次に鷹嶺ルイ選手、そして、、、
A サービスショットでしょうか?
春 沙花又クロヱの姿をカメラが捉えました。
A その後ろ、ラプラスが起き上がって走ってます
ね。
春 えぇ、昭和のアニメの様な足の動き、大外を回
ってきます。
A カメラは沙花叉を捉えてますが、、、正面の画
像でしょうか、、。
春 いえ、クロヱ選手、最終コーナーの出口から場
外のカメラに一直線に向かって走ってます。
LA 「喉渇いたぁー、コーラ飲みたいー」
鷹嶺 未だしゃべってるの??
A 業務連絡、大至急クロヱのカメラ襲撃を止めて
下さい!
紫咲 「ねぇぇぇ、そんなのシオンじゃ無理ぃぃぃ」
あっ!!頼りになる先輩発見!!
ロボ 「えっ?何?」
A 業務連絡、マイクが拾う前に始末してください
ロボ 「え?僕?」
紫咲 「はい!撃っちゃってください!ビームを」
ロボ 「大丈夫?」
紫咲 「急いで!逆に皆から褒めて貰えますから!」
ロボ 「そう?じゃぁ、やるかぁ、えへへ」
紫咲 「お疲れ様でした。」では、元の席へ、、っと
こっちの、、、医務室で良いよね、、、
A 平和が一つ守られました。ご協力有難うござい
ました。
春 えぇっと、、実況に戻りたいと思います。
坂を登るいろは選手、追う鷹嶺選手。3馬身程
遅れたラプラス選手、追いつけるでしょうか?
風真 坂を登ればゴールでござる。風真の勝ちでござ
るよ。
鷹嶺 しまった、、道中会話してて息がもたなくなっ
た、、、負ける、、、
春 今、いろは選手がゴールイン!、、あっ待って
下さい。ラプラス選手、続いて鷹嶺選手がゴー
ルしたのですが、1着2着が写真判定と表示さ
れてます。
A ゴール先にこよりちゃんが居ます。
春 何と!?中継のカメラも捉えられなかった速度
で抜き去っていたと言う事でしょうか、、
博衣 どうだったかなぁ、、手前から走れたと思うけ
ど、、、
風真 後ろから聞こえた足音は無かったでござるよ、
、、ハァハァ、、
エンディング 擬態ごっこ/沙花叉クロヱ
大空 「あっ、ちよこ、どうだった?」
癒月 「うん、寝てる。お医者さんが来たから替わっ
てもらった。で、レースは?」
みこ 「わがんないっ!」
ロボ 「クロヱちゃん、結構丈夫なんだぁ良かったぁ
。」