奄美バス旅、ひとり旅:ルート確認やってみた その③ーそろそろ自然が見たい
さてさて、奄美観光二日目。
北部のひなびたリゾートホテルに泊っていようと、
市内のビジネスホテルに泊っていようと、
そろそろ大自然を満喫しておかねば!
ということで、二日目のプランは、かなりざっくりしているのだけれど、
① 自力でまたバスチケットを買って動くプランAと、
② エコツアーガイドさんに丸投げして楽しむプランBをご提案。
ではでは、まずは、
プランA
……の前に。北部のホテルに泊っているならば、その前にハートロックにも立ち寄れる。いや、バスだから無理でしょ。なんて、諦めないで。
勿論、元気な人は前日立ち寄ってても良かったんですがね。荷物があると、相当辛い。スーツケースなんて預けるところありませんので。
市内から南下して、「東海岸」というバス停でバスを降りると左手に太平洋がドンと見渡せるなかなかの絶景の場所に降り立つ。
そこをひたすら降りたバスが走り去った方向へと歩いて行くと、FM77.7の看板が見えてくる(10分ほど)。その後、坂道を少し下り、小さな車が数台止められそうな駐車スペース(レンタカーの人はここに車を停められる)を通り過ぎれば、ハートロックと書かれた標識が頭上に見えてくる。
実は空港線のバスは、バス停が無いところでも降ろしてくれたりする。
なので、バス乗車の際、「ハートロックに行きたいです」と運転手さんに伝えてみて。
東海岸バス停を通り過ぎた、丁度いい感じの曲がり角で降ろしてくれるはす。「ここ左にまっすぐだよ」と運転手さんや地元のお客さんたちも教えてくれたりする。
がしかし、降ろしてはくれるけれど、次に乗る時はバス停まで歩かねばならないことを忘れずに。
(ちなみに、ばしゃ山からならのんびり歩いても30-40分位で到着する)
看板が指し示す矢印どおりに細い舗装道路を左折して、そのまま歩くとすぐに小さな矢印看板が見えてくる。
「え? ここ歩くんですか?」という感じの、足元が泥まみれになる鬱蒼としたジャングルへと誘導される(個人的にはここのジャングルみたいな写真を撮る方がずっと好き。暗くなったら立ち入らない事)ので、そのまま熱帯の木々で覆われたトンネルを抜けると、突然海岸に出る。
海岸に出たら右側へ。少し歩けは、海と砂浜の境目辺りにハートロックが見えてくる。が、満潮時は、その岩場には近寄れない(波にさらわれるぞ)し、ハートなど見えない。
干潮の、潮が思い切り引いている時刻をチェックしてから訪問がベスト。
その前後1時間くらいまでが見ごろ。ついでにお伝えすると、一番きれいな緑のアオサに囲まれた緑のハートロックの写真が撮りたければ、3月。
それ以降は、緑が茶色からこげ茶になり岩場と同化している。
天気が悪かったり、波が高かったり、満潮時刻が近かったりすれば、
「ここへは来るな」のサイン。バスを降りずに市内へ直行しよう。
(決して恋愛のご縁が無いなどということでは無いので、安心して)
カップルがハート型の海水に脚を一緒に付けると、永遠の愛が続くとかなんとか……。
待ち受け写真にすると幸せがやって来るとかなんとか……。
信じる人は救われる、かも?
もう一人で入っちまったわ!というあなた……私もです。
また、誰かと来ましょう。
他の全然知らん人が、一緒に写真に写り込んどったわ!というあなた……。
ノーコメントでお願いします。
ハートロックのある海岸は、素人が泳げる場所ではないので(サーファーが多い)、岩の写真を撮ったらすぐに引き返すことになる。
それだけのために行くのもなぁ。迷信は信用しないしなぁ。という人は、始めから頭の中の行程に入れなくてもよいと思う。
ハートロックと呼ばれる岩は、実はほかにもあるのだけれど、それはまた別の場所なので、別の機会にお伝えすることに。
ハートロックを無事に見られたら、またジャングルを抜け、さっきの広い道路まで戻る。
東海岸側(右側)バス停へは戻らずに今度は左へ進むと、ジュラートアイスで有名な、地元の人や観光客の車でにぎわうラ・フォンテがある。
(なんかよく追突事故を見るような気がする交差点付近)
立ち寄ってアイスを食しても良し、通り過ぎて次の交差点を左折し、まっすぐ行くと赤尾木(あかおぎ)のバス停がある。ここから市内行きのバスに乗れば40分ほどで市内中心部に到着する。(バスは30分に1本ある)
途中、奄美の土産と言えばここで、と言われるスーパービッグⅡがある。
お土産を沢山(確か5千円)買うと送料無料という事もあってか、レジの外に段ボールに荷物を詰める沢山の観光客の姿がある。
バス停も分かり易い(草に覆われてるけど)。
(市内行きは30分おきにあったりするが、瀬戸内行きのバスは概ね1時間から1時間半に1本しかない。降りた時に要バス時刻チェック)
ここからほど近いところ(バス停で言うとひとつ)に、夢おりの郷という観光施設もあって、簡易着物ではあるけれど、紬を着て写真撮影したり、泥染め体験なんかもできる。
製造工程も確認できる昔ながらの感じの貴重な施設。
ビッグⅡから10分ほどバスに乗れば、鶏飯で有名なひさ倉もすぐ。
(完売して結構早く閉まってるけど)
乗ったバスが「せとうち海の駅」行きなら、そのまま市内を通過して「マングロープパーク入口」バス停までたどり着くこともできる。
似ているけれど、「マングローブパーク」バス停とは異なるのでご注意を。
「マングローブパーク」⇒書いて字のごとく、マングローブパークの目の前。レンタカーがたくさん駐車できるスペースがある。
「マングローブパーク入口」⇒入口って言うくせに、入り口から離れた坂の上にあるバス停さえない場所。
《マングローブ茶屋》はここから坂道を上ってもう少し先。茶屋って言いながら、様々な観光ガイドプランも斡旋してくれる。行程も自由。
この辺り、ルリカケスも普通に飛んでいる。
「マングローブパーク」の方は、時間厳守で10分前から説明が始まるので、バスでやって来る人の参加はかなり前に現地に到着しないと実質困難。
早めに到着してレストランにいるだけの時間が勿体ないならば、バス停をひとつ通り過ぎ「マングローブパーク入口」バス停から《マングローブ茶屋》の方へ。時間指定なしで、ご自身の都合のいい時間帯でカヌーに乗れる。
いずれにせよ風が強くて波が立つ悪天候時は催行は無いかもと思って。少しくらいの雨なら、しっとりとしてまたいい感じだけど、着替えは必須。現地に確認の上で予定を立てて。
満潮時と干潮時で、全く違う顔を見せる場所。潮が引いた時にやって来て、満ちる時まで滞在できることは稀。ベストタイミングでやって来て、干潟にいるカニたちもマングローブのトンネルも両方見られた人は相当ラッキー。
ともかくも、北部に停まった人は、宿を変えて市内に宿を取っておいた方が翌日南下するには便利。片道2時間半の道のりを少しでも短縮できる。
もともと市内に停まっている人は、そのまま2連泊が楽。
いずれにせよ、市内に戻れる最終バスは、17:54発が最終(2022.6時点)。バスを待つなら、マングローブパーク入口前より、雨でも待てる場所のあるマングローブパークで待つほうが安全。
マングローブ茶屋のスタッフにお願いすれば、パークの前まで送迎してくれる。
最終バス(17:54)に乗れば、ウエストコート前には18時半頃着。もう一本早く戻りたければ、16:24発で市内には17時ごろ到着。
最終バスを逃すと市内のホテルに戻れないのでご用心を。鬱蒼とした山の中、歩いて帰れる距離でも場所でもないことは、来るときのバスの車窓で分かるだろうけれど。
市内に戻ったら、昨日、島料理と島唄の夕食が出来なかった人は、この日にどうぞ。予約をお忘れなきように。
もうライブ行ったからという方は、ホテルスタッフおすすめの居酒屋さんなんかを早めに予約しておいて。
もしくは、余力があるなら夜にアマミノクロウサギ有料ナイトツアーに出かけるのもいい。(早めの予約を)
でも、宇検村でもクロウサギツアーはありますよ!
(どっちにしても前日までに要予約)。
プランB
これはいたって簡単。公共交通機関のしまバスに乗らず、この日一日だけはガイドの車で移動する。というもの。
奄美大島では金作原や夜のクロウサギ見学のための通行路など、一部の自然保護のエリアは既にガイドの同伴、通行許可が無いと山に入れなくなっている。
レンタカーで来た人たちも、結局は現地ツアーに申し込まざるを得ない現状となっていて、結構混んでいるので予約が必須。
午前、午後、組み合わせるセットで8千円ほどからある。午前は金作原、午後はマングローブパークへなどの組み合わせたエコツアーガイドと行くプランが盛りだくさん。
バスの一日券が2千円以上することを考えると、ガイド付きで、送迎ありで半日4千円×午前、午後お任せというのはかなりお値打ちだと思う。
金作原、マングローブ、エコツアーガイド、奄美、などとネットで調べると沢山の情報が得られるはず。(私が個人的に好きなガイドに偏るといけないので、ここはご自身で調べてみて)
お腹を満たしたら、早めに就寝を。運動した日は身体が思った以上に疲れているはず。
大浴場付きのホテルならば、疲れた身体をゆったりほぐして、翌日に備えて。(大浴場は22時くらいまでのところが多いので気を付けて。男女入れ替え制で、遅いと入れないホテルもある)
もしもお天気が悪くて何もしたくない時は、市内の博物館を巡ったり、クラフトワーク(夜光貝の加工やキャンドル作り)をしたりもお勧め。
北部のケンムン村や、市内の市場などでも色々やっている。
いや、たとえ市内でお天気がどんなに良くたって、南下すれば雨が突然降ってくるのが奄美なんだけどね。
濡れてもいい服で行って、念のため着替えも持って。
ともあれしっかり眠って、翌日の宇検村への旅に備えて欲しい。
では、3日目のバス旅へとつづく。
(いよいよ宇検村!)