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奄美、夏の終わりに。

クッカル(アカショウビン)の声が減ったな、と思っていたら、トンボがやたら飛び始めました。

大きな入道雲もまだ出るけれど、薄く広がる雲が多くなった気がします。

どうやら、もうすぐ秋の気配。
もちろん、昼間はそれなりに暑いのだけれど、夕方になると風が涼しい。

大阪はまだ暑いよ! と、友人からのメール。

やはり自然に囲まれていると、涼しい。
微妙な季節の訪れを感じられるという事でしょうか。

でも、まだまだ北部は観光客でいっぱいで。

感染症の広がりも関係ないという感じで、地元の大型スーパーの駐車場も、
「わ」ナンバー(レンタカー)が、ぎっしりです。

でも、ここ、南部は相変わらずの、のんびりした雰囲気。
そもそも来るのが大変な場所。

海で泳いでいた人も減り、今泳いでいるのは観光客がほとんど。
ビーチはほとんど貸切。(もとから少ないけど)

夕方ごろになって、涼しくなってくると、地元の子供たちがちらほら。

「お盆過ぎたら泳いじゃ駄目だよ。連れて行かれるよ」

奄美出身の祖母、その血を継ぐ母も、そう言っていました。
時代は変わったのか。

やっぱり海には怖くて入れない小心者。

山に入る前には、塩を撒いて祈り、清める。

季節の食材をとり、眠い時は寝て、暑い時は外に出ない。

人間が自然と一体化している毎日です。

ウミガメの赤ちゃんは、もう遠くに旅立ってしまいました。

まだ、カニさんは、道路を横切りますが。


ここでアクティブに泳いだり、夜にクロウサギを見に出かけたり、
それはそれで素敵だけれど。
そういうガイドさんも、お望みとあらば、もちろんご紹介しますが。

早朝ヨガを楽しむ人々

早朝、陽があがったばかりの涼しいうちに、海を見ながらヨガをしたり。

波の音だけを聞きながら、ベンチで横になったり。

波打ち際で、ぼおっとしたり。

時間を忘れて、ただ釣り糸を垂らしたり。

釣りイカダの上で、のんびりお弁当を食べたり。

海辺で美味しいアイスを食べたり。

そういう時間の過ごし方も、ご提案したいと思っています。

ここでは、そういう時間の過ごし方が似合います。

「失敗しちゃった!」というオーナー。いえ逆に傑作です。
巨大お化けタコに見えるアイス。

まったりと、のんびりと、身体と自然が一体となる感覚を味わいに来てほしいなと思うのです。
時間に追われるのではなく、ゆったり、時間を気にせずに。

どうして、皆さんあれもこれもと予定を入れちゃうんでしょうか。
何度も来られないから、なんて言わないで。
行けなかったところは、また来てね!の神様からのサインです。

そういう私の言葉に連れられて、夏休み、再びやってきたひとたち。

ただただ、海の上、目を閉じてしばらく浮かんでから、サンゴを見るためにシュノーケルを付けて潜る。という行為を何度も何度も繰り返していました。前回できなかったことを堪能する人と、今回初めての人もご一緒です。

そして、どんどん遠ざかっては戻って来る、を、繰り返す。

……飽きないのか?

はしゃぐわけでも無く淡々と、浮いたり沈んだりするその人をしばらく眺めていたのですが、暑すぎて、とうとう海にダイブしました。

水着不要。服のまま。
ありがとう、ラッシュガード。

足元には沢山の魚たち。

透き通る海と、サンゴを見るために遠くに泳いで行ってしまった人たち。


既に、綺麗な海も、透き通る川も、クッカルの泣き声も、泳いでいる魚も、サメが出ようがカメが出ようが、それが日常になってしまっていた自分。

子供達の澄んだ声を聞きながら、ここで育った子供たちは、本当に幸せだなと思いました。
きっと、どれほどの宝物に囲まれて暮らしているか、気づいてさえもいないのですけれど、ちょうど今の私のように。

「ここへ来られたことに感謝すること」を、すっかり忘れていたことに気が付きました。

来年こそは、深く潜りたいな。

いつまでも海面から浮いたり沈んだりする人を眺めながら、そう思いました。
砂浜で待っている間に島ぞうり型に焼けた足の甲が、今年の夏の記念です。

服着たまま入ってもいいですけれど、しっかり体についた塩を水で流して、日光で身体を乾かしてから車に乗ってくださいね。

車が、サビちゃうので。

そろそろ台風の季節でしょうか。

旅行計画をしている方は、時間と日程にどうか余裕をもってお越しください。



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