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2025関西万博まであと1年と少し……だけれど。

奄美大島と関西での、通訳ガイド二拠点生活となった今年。

移住先奄美での滞在契約は、あと一年ばかりになった。
もっと早くインバウンド向けのツアーを動かしたかったと、残念な気持ちでいっぱい。

そんな少し後悔が残る残念な今、11月末から2025関西万博のチケットが販売開始となった。

いよいよ始まったと思う反面、果たして、売れているのか?という心配が。

オリンピックのような、あらかじめ凡そ何があるか分かっているチケットと違い、関心を引くことは難しそうなテーマ。

関西だけしか盛り上がっていない気がするのは、私だけか?

大阪在住のガイドが、熱を以て語る度、「地方では誰も何も言ってないし、言われるがまま役場にポスター貼ったくらいよ」と教えてあげているのだけれど、あまり、危機感はない模様。

何なら、逆に盛り上がっていない地方の方をけなすような口ぶりなのだが。
いや、宣伝すべきは大阪側だからね。

是非、あの不気味なキャラクター連れて、あちこち宣伝にお越しください。
何のEXPOか説明したほうが良いですよ。

タイトル写真のようにポスター貼られたら、多分イメージ違うと思うんですけどね。

実行委員会の皆様、来年は地方行脚して広報に力を入れてくれるのでしょうか。その分の来年度の交通宿泊予算、上乗せ計上されたのでしょうか。

あの大幅アップした経費予算には驚かされた。
まぁ、確かに物資は高騰している。
けれどそれ以上に、不可解なほどコストがあがっている。

建設費や建設に伴う人件費など、ひとつのパビリオンで、コストがそんなにかかるとは、どこの国も思ってはいまい。

関西の身内だけで盛り上がっていたらコケますよ。
一応、世界博と名乗っているのですから。
大学のアングラ(非公認)サークル活動じゃないんだから。

嫌味な言い方をしてしまいましたがね。
批判してるわけじゃないですよ。意見です、意見。
地元、関西を愛するが故の。

結局そのお金は、誰が出すの?
っていう話です。

奄美への助成金だって、他府県じゃ、文句言っている人がいっぱいいるんですよ。ここぞとばかりに言い返されますよ。

一発で終わりのイベントに、そんなにお金出すのかい?
こっちは住む家もまともにないような人が大勢いるんだよ、と。

先ずはこっちの住居建設費の助成に回してくれませんかね。
命輝く前に、住むところもないんですけどね。
人を呼び込みたくても、住むとこがないから、関西から移住できない人が、いっぱい待ってるんですよ。

施設跡や、その高騰している建設資材が無駄になることなく、他府県に回されて有効活用されることを祈りたい。
そうすれば、少しは感謝されるだろう。

SDGs達成が万博の目標とか言ってるんだから。使い捨ては、許されまい。

さて、大阪に住んだことがある人ならば、あの場所がいかにアクセスが不便かをご存じのはず。
万博が始まったら、大渋滞が必至だろうなぁ。と思っているところ。

関西出身のガイドとしては、関西でだけでなく、たとえ地方であったとしても、日本に来られた海外からのインバウンド観光客に会う度に、リピーターになっていただくべく、この2025関西万博のお話をし、宣伝するわけです。

「万博?……テーマは?」と、必ず来る質問。

「いのち輝く未来社会のデザイン」(Designing future society for our Lives)のための万博と、答えるガイド。

「は?」と、帰ってくるお客様の表情。
「健康とか、医療関係の万博?」と聞かれる。

そしたら、彼らは、ネットをググるわけですよ。
そしたら出てくるのは、「想定」の話で、「現物」が見えないストーリー。

そして見つめ続けるネット画面。
「よくわからないね」のコメントを最期にいただく。

この流れ、何回やったかわからない。

お客様がたまたまメディカルドクターだったりすると、「何か画期的な医療機器とかの発表もあるのかな? 僕たちが感動する、予想を超える日本製品が並ぶのかい?」と、目をキランキランさせ、食いつき気味に来られて困るガイド。

かと思えば「未来社会のデザインって何? デザイン博?」と質問が飛ぶ。

「いや多分、そういう意味じゃなくて……」

このキャッチコピー作ったやつ、決めたやつ、一回でいいから、出てきて、ちゃんと説明してくれ。

勝手にHPを読め、みたいなスタンス辞めて欲しいんですけど。

というか、分かり易く、万博の最初のページに書いておいてください。
海外の人が、コンセプト探すだけなのに、ページがわかりにくいってば。

いずれの質問にも、まだ良くわからない……。と、言葉を濁すガイド。

だって、そうとしか答えられない。
だって、何も聞いていない。
何があるか知らない。コンセプトもイマイチ把握していない。

万博ウェブサイトの目標には「SDGs達成実現」(またかいと思った人は、私だけではあるまい)と並んで、「Society5.0を実現する」とある。

Society5.0ってなに? それ美味しいの?

太古の時代から残された世界自然遺産に囲まれた暮らしをしている人の心の声

万博のウェブサイトに書かれた情報によると、Society5.0とは、
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会です。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、新たな社会を指します』
らしい。

もう、何があるのか全くよくわかっていない。よって、説明ができない。
キャッシュレス決済さえ、ほぼほぼ導入されていない村人には無縁の話。

大阪には、海外の人にも大人気の”Team Lab Botanical Garden"ナイトツアーがあるのだけれど、そんなんがいっぱいある感じなんだろうか。
Team Lab祭りみたいになるのか。ならワクワクするぞ。(そんなわけない)
それとも、バーチャル世界で遊ばせてくれるのだろうか。

人の動き・風の動きに合わせ、
インタラクティブに色を変える物体で溢れる長居公園
(チームラボボタニカルガーデン:夜間のみ
要予約)


そう、日本語でもわからない代物を、他言語で説明できるわけなどない。
お願いだから、関係各社と有資格ガイドには先に見せてくれ。

ページに書かれた内容を読めば読むほど、難解なカタカナ文字だらけ。
お役所の作るものはいつでも文字だらけ。

日本語でだって、カタカナだらけでよくわからない。
ただ、めっちゃ、お金かけたことだけはわかる。

そうか、こういう新しいシステムの構築にやたらお金をかけたのだな、と、気づき始めた。

もう、これはあれですね。
中身が出来上がってから、プレス発表があって、実際に見た人達がすごい!ってなって、口コミ広がるまで、きっとしんどいかもね。
と言うのが正直な感想です。

その時は、もう予約取れなくて、チケットも無くて、知らん間に終わってるのかも。

月の石があるらしいよ!」
人間洗濯機があるんだって!」
線が繋がってない電話、見た?」
電気で走る自動車、乗った?」
動く長い廊下、めっちゃ面白い!」

これは、50数年前の大阪万博での会話。
新しいもの好きが大興奮していた万博。
未来は凄いことになっていると、誰もがワクワクした、モノ。

今では全部当たり前のモノたちなのだけど。好奇心いっぱいの海外勢を満足させる何かを早く発表して欲しい。空飛ぶ車だけでなく。

きっと、今まであったものを少しばかりアップデート改良しても、ネットで何でも先に情報から入る時代に、多少のことでは誰も感動しまい。

ニ度目だもの。一度目を超えるものを期待されるのは、当然。
もしテーマの内容が同じようなものであれば、尚更のこと。
そりゃあお金もかかりましょうよ。

想像できない物を造り上げて来た、とんでもない先輩たち。
1970年のテーマ「人類の調和と進歩」というテーマは、つくづく分かり易かったなと、実感する。

次の万博のテーマも、振り返ってみればそうなっていることを期待しているのだけれど。
次の万博の目標を読んで、1970年のテーマと目指すところは同じなのでは?と言う気がしてきた。

ただ、近代的になっている手続きと言えば、チケットはWebから購入可能となっている。
ただし、それには、ますID取得が必要。

もうこの辺から、Society5.0を目指しちゃってるわけなのです。

50年前には考えられなかった購入方法。よりスムーズになっているべきはずなのに、余計にややこしくなってコストがかかっているから不思議。

そう、電子チケット。
スマホ持っていること前提。 顔認証、もしくは指紋認証が、必須。

ううむ、恐るべしプライバシー丸裸、システムが人を管理するSociety5.0。

決済はカードかコンビニで、らしい。
一応現金決済の手続きを置いているのは、カード決済をしない人を想定したもの。

Society5.0に入れない人、仮想空間と現実空間を融合できない種族は、自力で、交通機関とか乗って旅行代理店に行くか、お電話して、紙のチケットを出してもらって買うしか無い!

弱者(高齢者・視覚等の障がい者)ほど、手数料を追加でさらに払わされるのだろうか。と感じている。

ううむ、これのどこが、Society5.0なのか。
新しいシステムから切り捨てられた哀れな人々が、きっとこの世にはごまんといるはずだ。

様々に障がいを持つ人でも容易く自分で購入できるようなシステムならば、購入の段階で相当ニュースになっただろうに。
それこそ、未来輝くデザイン。

もう、スマホもクレジットカードもない人は来るな!
と、言われている気がする。

この村にはコンビニないもん。旅行代理店ないもん。
決済方法だって、お土産物屋さんでさえ、キャッシュレスやってない率99%。

このチケット、数百円でも安く買いたいなら事前購入が必要。
そして、早く買える割引チケットは、好きな時に入場できない。
言い換えれば、入場できる時期が決まっている。

そして、来年の秋まで、予約ができないので、行きたいパビリオンに入れるかどうかはわからないという。

そう、チケットを買った後に、行きたい日を予約してから、更にパビリオンにも予約をしなければいけないというとても手間のかかるチケットなのだ。
しかも一部のパビリオン予約で応募多数の場合は、抽選らしい。

Society5.0の達成は、人にとっても手間をかけるもののようだ。

つまり、
①認証機能付きのスマホを買って(もしくは持っていて)、
②それにしっかり自分の顔か指紋を認識させて、
③ID登録の為にまずシステムにメールアドレスを送って、
④戻ってきた登録用メールアドレスから設定を行い、
⑤顔認証システムをチケット購入のための何らかのシステムと繋げ、
⑥確認が出来たら、チケットが買えるようになり、
⑦複数のチケットの中からチケットを選択し、
⑧来年の秋以降まで、ひたすら待って
(この間にデータベースが出来上がるのだろうか?)
⑨秋になったら、行きたい日の予約ができるようなシステムが出来上がって、予約ができて、
⑩行きたいパビリオンの予約もして(予約不要なところもあるらしい)、
やっと予約した日に行ける。
という流れ。

普通にチケットぴあで売ってくれ。

途方もない手間に呆然とする心の声

まだシステム構築できていないんじゃないの?と思うのは私だけか。
恐るべしSociety5.0。

このチケット、訪れる時期によって、また買うタイミングで金額が変わる。
そして、その決まった時期に入場予約できるかどうかは、開会の半年前までわからないという。

どゆこと???

HPを読んで、頭とお腹いっぱいの時の心の声

要は、お金を持っている人ならば、Society5.0の流れを優雅に泳ぎ切って、いつでも好きな時に行ける、ということらしい。と理解した、庶民。

複数スマホがあってIDを持っていたら、複数購入できてしまうのでは?
娘のスマホで買ってもらおうとか言っていた、おばあはどうなるのか?
きっと買えないはず。

私は、施設に入所している携帯を持たない母の分のチケットは、買ってあげられない。と言う事か?
それとも、私の顔認識で、ふたり分のチケットを買えば、ゲートで止められずに入れるのか。
私はスマホで購入できるけれど、母の分を買うのにはわざわざ旅行代理店に行かねばならないのか。

誰か、分かり易く説明して欲しいのだけど。
これでは買いたいという意欲が、完全にそがれてしまう。

因みに会期は2025年、つまり再来年の4月13日から10月13日までの半年間。(開場は午前9時から午後10時)

春休みや冬休みならまだしも、がっつり、夏休みを含めている。
そして、台風シーズンも入っている。

新幹線や、飛行機が止まった場合、チケットの予約日が3回まで変更できるのはまだ幸い。
3回変更しても、0時の時点で空きがあれば入れるとか書いてある。

しかし、大阪の夏の暑さ、なめとるな。
7月後半なんか、地獄の暑さやで。
8月とか9月、呼吸できないほどの蒸し暑さやで。
奄美や沖縄より蒸し暑いねんで。
台風でタンカーが関空橋に激突したん、忘れてる?
まさか、外に並ばせるとか、無いやろな。
そんなんしたら、命輝くどころか、消えるで?

会期の半分以上が過酷な時期と知り、言葉を失った時の心の声

隣の兵庫県で、高校野球開催時に高校球児がぐったりしているのを、ご存じの方も多かろう。

いや、もう何なら、高校野球を見た後、涼しくなった夜にでも安いチケットでいらしてください。(お前は営業か、と言われそう)

2023/11月末から販売開始されたチケット。因みに料金は、下記の通り。
(下記全て大人料金のみ記載。別途11歳以下料金と、17歳以下料金があり。3歳以下無料。団体チケットもあり。詳しくは2025万博HPをご参照下さい)https://www.expo2025.or.jp/

①開幕日(2025/4/13)から、4/26迄の2週間の間に、1回限り入場できる「前売り開幕チケット」:4,000円

②開幕日(2025/4/13)から、7/18迄の凡そ3か月間有効で、この間1回限り入場できる「前売りチケット」:5,000円

③来年2024/10/6までに購入することで、会期中いつでも好きな時に1回、入場できる「超早割チケット」:6,000円

④来年2024/10/7から販売予定の「早割チケット」。開催日前日(2025/2/12)までのチケット購入で、会期中いつでも1回入場可:6,700円

万博開催後に購入一日券、一回限り:7,500円

万博開催後に購入平日券、かつ、11時以降にのみ入場可能な11時間有効チケット、一回限り:6,000円

万博開催後に購入の場合の夜17時以降に入場可能な5時間有効の夜チケット、一回限り:3,700円

⑧会期中2025/10/3まで、11時以降、お好きな日に来場前に先に3回分予約可能な、3回入場できる通期パスチケット:30,000円!!!!

⑨会期中、最も地獄の暑さが考えられる7/19~8/31の11時以降に、お好きな日に来場前に2回分予約して2回入場できる夏パスチケット:12,000円

尚、障がい者チケットは、通期で3,700円。
同伴者も同額の支払いが必要です。

これを見ておわかりでしょう。

会期終了直前の10/4~10/13の10日間については、最も単価が高い通期パスでも予約ができないことになっている。

つまり、一番高いチケットを買った人でも、もう一度、チケットを買わねばならない。そして、追加の4回目については、1回目の訪問が終れば、予約ができる仕組み。

当日券は7,500円。
2024/10/6迄に買えば、「超早割り」チケットで、6,000円。
2024/10/7以降に買っても、11時以降の「平日入場」なら6,000円。
2024/10/7以降に販売予定の「早割り」チケットなら、6,700円。
そして、17時以降のチケットは、障がい者の終日価格と同じ3,700円。

一般の大人向け「開幕」チケットは、4,000円と安い。開幕から二週間以内しか使えないチケットなので、予約が取れるかが最も気になるところ。
開会後間もない平日ならば、早朝から終了までいられる人にはかなりお得かもしれないのだけれど。

個人的には3か月有効な「前期券」の5,000円チケットが、外を歩くのも並ぶのも過ごしやすい季節で、苦にならない期間のチケットだと感じる。
前売りの分、値段も超早割より千円安い。

何故か、通期パス3回分のチケットの単価だけが突出して高く、10,000円/日×3回分。となっている。これはいったいなぜ???

当日券が7,500円ならば、3倍しても22,500円のはず。
一回ずつ買った方がお安いのに、3回分をまとめて買う人っているの?
普通、逆じゃね?
3回分が20,000円とか、22,500円ならわかるのですが。

謎過ぎる。
そう思って、よくよく読んでみたら、予約の優先権がついていた。
3回連続で、来場予約が先にできるのだ。
しかし、その優先権に7,500円とはいただけない。
1回あたりの予約優先料金として、2,500円をオンしている。

それなのに2回券の夏パスにはオンしていないのは、夏の暑さの中、来てくれるお客さんを気の毒がってのことなのか? 理由がわからない。

そう、お金を出せば、先にどんどん予約ができるという民主主義システム。

流石、商人の街、大阪。

確かにUSJの方が、TDLよりトータル使用金額がえげつない、という噂はよく聞きますがね。

ニーズと、人の入り具合に合わせ、価格を色々変える姿勢はお見事。

でも、めっちゃわかりにくいねん。

一回あたりが安くても、並んでばっかりで全然入れずで、また二回目を買う羽目になるくらいなら、割高になるから、高くても一回で済むほうが良いのだけどね。
高い費用出して買っても、人気パビリオンは予約さえ取れるかどうかわからないっていうのはひどくないか?

2024/7/20の早割りチケットが販売開始になるまでは、逆にチケットが売れないのでは?と思っていたら、前述したようにこのチケット、各パビリオンごとに予約が必要なのだ。

チケットを買った後に。

それも来年の秋まで予約方法が確定しないらしいので、今買っても予約はできない。6か月前から先着順だという。

そう、今開幕すぐに入れるチケットを買っても、行きたい日付を予約できるかは行きたい日の半年前までわからない。

もしかしたら、チケットを買っても、入場の予約が取れないということではないのか、と。

もう、お年寄りには来るなと言っているに等しい。
旅行代理店を通してくれと、言っているに等しい。

ならば尚のこと、来年の秋まで買う人がいなくなるのでは?
と心配するのは私だけか。
早く資金を集めたい万博側として、これはどうなんだろうと感じてしまう。

枚数限定、予約数限定だとしたら、Society5.0を共に目指せる余裕ありきの人の祭典ということにならないか。

超早割の6,000円チケットを買って、先行するパビリオン特別抽選というのに当選すれば、来場日が半年より前になるかもしれないという。

もう、ここまで来ると訳がわからない。

予約が必要なパビリオンとそうでないパビリオンが何なのかもわからない。
来場予定の2か月前から3回抽選に参加できるとか、空席は先着になるとか。
何という複雑怪奇なチケット。

そして、携帯の顔認証システム、指紋認証システムを使ってIDを取得するのだけれど、Iphoneとか、うっかりサインアウトしていたりしたら、入るまで認証されないので、メールアドレスとの紐づけを複数で共用していたりして復旧できない無限ループにいる人は、もうその時点で買うことはできない。

携帯で、本人を認証する。
本人認証システムを、万博のシステムに繋げる。と言う事か。

携帯内部の情報が相手に抜かれやしないか?
マイナンバーカードよりヤバいやつなんじゃ?とまで疑心暗鬼になった。

もう、行く前から、めんどくさい。

Society5.0とか、この自然の中で、自給自足で暮らす村に、関係ないねん。
電気カートがやっと1台やって来て、大騒ぎしてるレベルやねん。
電気自動車だって、寄付やねん。
自力でそんな世界に繋がるのは、私があの世に行った何十年も後やな。
多分。

確実に、年寄りは来るなと言っている。もしくは、旅行会社に手数料払って取ってもらってね、と言われてる気がする。
もう輝かない人は、気にしないのとでもいいたいのか。

おじいおばあ:「ああ、やっと旅行会社まで来れました。ここまで来るのにバスで1時間半かかるから、なかなか来られんのです。この日に大阪にいる孫に会いに行くので、この日の航空券と、息子たち家族分の万博のチケットをくださいな。家族にプレゼントしたいんです」
代理店担当者:「申し訳ありません、両方に合うお日にち分のチケットが、ございません」
おじいおばあ:「じゃぁ、どうすれば?」
代理店担当者:「失礼ですが、スマホはお持ちですか?」
おじいおばあ:「持ってませんけど?」
代理店担当者:「……困りましたね」

……的なことが、頻発するのではないか。

今、この、完全不透明な状況でチケットを申し込んでいる人は、そもそも、大阪に住んでいるからいつ変更しても行けるわ!的な人か、万博が好きか、役場関係者か、会社に言われて今から買わざるを得ない人か。

事前投資が必要なはずなのに、このシステムのせいで逆に資金がなかなか集まらなくなっている、大阪はそんな無限ループにはまっていないか。

予約もできないのに先行してチケットを販売しているのは、パビリオン自体が全く出来あがってもいないからだろう。
並ぶ人、待つ人を含めたおおよそのキャパが読めないはず。

建設できないからと、途中辞退でもされたら、チケット払い戻しになって、とんでもないことになる。いや、一度買ったら返金できないとかなのか?

だとしたら、転売ヤーの出番だけれど、他の人が利用していたら無効で入れないとか書いてある。転売チケット防止の為、不正販売チケットを買った人は入場できず無効チケットとなるとか。

入場の度、顔認証システムを利用するのだろうか。
購入時、IDの使いまわしを禁止でもできるというのか。
その為に、顔認証システムや指紋認証システムと繋げているのだろうか。

たとえそうだとしても、お金さえ持っていれば、同じIDで、何枚でも買えてしまうのなら、同じではないのか。
ひとりで、通期パスを大量に買うことだって、できるのだろうか。

おひとり様、何枚までですと、書かれていない以上、同じIDで何枚でも購入可能と言う事なのだろう。
それなのに、ネットから買えないお年寄りは、他の人に買ってもらうこともできないという事か。

また、万博チケット詐欺とか、横行するのだろうか……。
当日、入り口ゲートで入れない人が多発するのではないのか。

すいませんがね、地方都市の人は、特にご年配の方々はスマホまだ持っていませんからね。
「人が生きる」ということに関するテーマに少しでもかすっているのなら、高齢者とか、障がい者とか、最も大切にして欲しいんですがね。

内容の良くわからない6,000円を超えるチケットを買ってくれるインバウンド観光客、個人の顔データを預ける観光客は、果たしてどれくらいいるのか。

逆に、ハイエンドのお客様にとってははした金でも、「列に並ぶ」ということはあり得ないだろう。
我儘な方々に、事前に時間を決めろ、など、言えたもんじゃない。

富裕層の方々には恐らくお薦めすること自体が難しい。
お国から招待されるクラスの人なら、楽に見られるように手配するのだろうが、一般観光客はそうはいくまい。
中途半端な金持ちほど、文句は言いたい放題なのだから。

Team Lab大阪の長居公園があれほどに賑わったのは、チケット購入の仕組みが、分かり易かったからだ。
実際私も、海外のお客様が現地で事前に私の分まで購入してくれたチケットを以て、植物園までアテンドがスムーズにできた。
夜の開場前、ゲート前にはたくさんのインバウンド観光客が並んでいる。

どうして、あれくらいのものにできなかったのだろう。
Society5.0を目指すには、ここまでやらねばならなかったのか。
システムが出来上がらないのであれば、延期すればいいのに。
資材が高騰しているなら、ソフト面であるシステムを縮小すればいいのに。

そう考えるのは駄目なことなのか。
きっと、大人の事情があるのだろう。

これから先、バリアフリーの程度がいかほどなのか、階段はあるのかとか、障がい者や、ハイエンドの高齢者に優しい造りになっているのか、行きたいと言われることを想定して、どうしたって下見が必要になって来る。

旅行業界が障がい者に優しいユニバーサルツーリズムをこれだけうたい始めているのだから、よもや階段だらけではあるまい。

ハイエンドのご高齢のお客様や、スマホでどうやって買うの?と聞いてくるご年配の方々に対して、まずはIDを取って……と説明せねばならぬ面倒臭さ。

恐らくは、このシステム開発にとんでもない費用がかかってしまったのではないのか、そんな疑いが生まれた。

物理的インフラよりも、ソフト面に力を入れすぎてはいないか。

本当に必要なものを、顧客から必要とされているものを、
見失ってはいないか。

都会だけでやる気満々なのは、50年前も同じだったのだろうが、更にそこにシステム化された便利で不便なものが追加された。

Society5.0の、本来の目的って、一体なんだ?

どんなにリアルと仮想空間が融合しようとも、
全く盛り上がっていない地方都市のことを、
全くPCもスマホも使えない人達のことを、
障がいのある方々のことを、
どうかお忘れなきように。


追記:タイトル写真のようなディスプレイを見て、
あなたはこの万博が何の祭典だと感じますか?

地方の認識は、未だ、この感じ、です。
いやこれ、たまたま車椅子確保スペースにポスター貼っただけだとは思うんですが。ね。


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