奄美バス旅、やってみる? 宇検村への旅ーその③:奄美パークと原ハブ屋 編ー
奄美空港に到着したら、「あやまる岬」へ行くべきか行かざるべきかの選択の次に、第二の選択の時間。
お昼前後に到着した人なら、昼食前に観光するか、先に食事か迷う人も多いはず。
そんな時、バスで行ける人気の昼食場所でよく聞かれるのは、鶏飯の老舗「ひさ倉」か、リゾート感満載のビーチに建つばしゃ山ホテルのレストラン「AMAネシア」。
そして、そのバス停よりも少し空港側にあるバス停近くにある観光地が、「奄美パーク」と「原ハブ屋」。 どちらも人気の観光地。
昼食をまだ食べる気にならないなら、是非訪れて欲しいのが、奄美パーク。
入館料が必要なものの、奄美大島の全体像をはじめに観ておけばその大きさと、「宇検村ってどこよ?」が、よく判る。
では、まずはプランA:奄美パークへ行く(バス停:奄美パーク)
ドーム型の面白い形の真っ白な建物と、高倉をイメージしたような美術館。展示館奄美の郷から少し離れたところにある一見管制塔のように見える展望塔まで歩き、エレベーターで上まで登ったり、園内の植物を観たりしていると、一時間はすぐに過ぎてしまう。
田中一村記念美術館は、お気に入りの場所。
晩年期の日本画に見えない作風。絵画好きにはたまらない。
特に奄美で出会える植物や鳥たちの精密な描写に驚くはず。
上手に時間配分して、奄美の迫力ある自然の映像を是非スクリーン上映まで時間を合わせて観て欲しいなと思う場所。
大型スクリーンで奄美の風景が上映される時間は、毎時15分と45分。
バスの発着時刻と微妙に合わないのが、難点。
休園日は毎月第一、第三水曜日。
祝日の場合は翌日がお休み。注意!
ゆえに、GWは開園しております。
2階には食事ができる所もありますので、ここで食事も可能。
軽い食事なら、鶏飯ラーメンもお勧め。
さて、ここでバス旅さんの行程ですが、空港北部の「あやまる岬」へ行かないで空港から南下すると仮定すると、
① 空港に11時ごろ到着したら、11:15か、11:45のバスで南下。
② 13時ごろ到着なら、13:15か、13:45のバスで、
③ 14時半ごろ到着なら、14:45か、15:15のバスで。
奄美パークには休む間もなく、わずか5分で到着。
一応スーツケース対応ロッカーもあるものの、数は多くはありません。
尚、市内行きの次のバスの奄美パーク出発時間は、
……12:50 / 13:20 / 13:50/14:20/14:50……と30分おき。
時刻表が変わる可能性もありますので、バスを降りたら、次の目的地へ行くためのバスの時刻の確認(1時間~1時間半後くらいで)をお忘れなく。
プランB:原ハブ屋でハブを観る(バス停:土浜)
奄美パークに立ち寄らず、「博物館とか美術館とか興味ない。 早速リアルなハブを観たい! 海を見下ろしたい!」という方は、原ハブ屋へ。
バス停名は「土浜」。空港からバスで10分。バス停から少し歩くので、身軽であることが必須。巨大スーツケース持参の方は、出直しましょう。建物の目の前にある展望デッキからは、晴れていれば、珊瑚の海の絶景が。
午前到着便で来た方ならば、奄美パークにも立ち寄ってからでも立ち寄れる時間的余裕があるかも。
お金が貯まると噂のハブ皮(骨)製品がずらり。
実は市内にも店舗はありますが、ショーが見られるのはここだけ。
「ハブと愛まショー」は一日3回11:00、14:00、16:00。
観覧は高校生以上800円。大型バスも停まるため、入れるかも要確認。
営業時間は9:30-18:00
そして、何より怖い、不定休!(これ一番怖い、奄美あるある)
バスを降りた後では30分どうにもならないので、行く前に必ずご確認を。
① 空港に11時ごろ到着したら、11:15、11:45のバスで南下すれば10分で到着するものの、残念ながら11:15のショーは観られず。
ショーを観たいなら、先に奄美パークに立ち寄りランチもそこで食べてから次のショーを見に来るのもいいかも。
② 空港に13時ごろ到着なら、13:15か、13:45のバスで空港から直行して、14:00からのショーへどうぞ。
③ 14時半ごろ到着なら、14:45か、15:15のバスで。16:00からの最終ショーへ。
この場合宿泊は市内から北側がお勧め。奄美最南部の瀬戸内(古仁屋)まで行くバスは18:25までないのでご注意を。
午前中に到着したなら、奄美パークも原ハブ屋も訪れることができるかも。
13時までに空港に到着なら、奄美パークへ行くか、ハブを観るかの選択を。
「なんだ、時間的に絶対ハブ見られないよ」とがっかりしたあなた。
ショーではなくリアルハブを安全に観るなら「宇検村」へお越しください。
空港から一日7本の「せとうち海の駅行バス」のうち、2本だけが宇検村行きのバスに連絡しています。
空港から宇検村までは、バスを乗り継ぎ、2時間半の旅。
恐らく、飛行機に乗っている時間よりはるかに長いのではないでしょうか。
2時間半もトイレが我慢できないよ!てな方は、一度市内で降りて乗り継ぐことのできる時間の「せとうち海の駅」行きバスを待つのも手。
新村まで行く「せとうち海の駅行」バスのうち、さらに宇検村行きのバスに乗り継げるバスは空港発9:45、15:45(土日は14:15)のみ。
(令和5年5月現在)
故に、14時半以降に空港に到着される方には、市内で一泊してから宇検村への訪問をお勧めします。
空港から名瀬市内まではバスでおよそ1時間。
そこからさらに50分ほどで、乗換の新村バス停。
そこから30分で宇検村に到着。
名瀬市内、サンドイッチとフライドチキンの美味しい「サンドイッチカフェあまみ」(不定休)目の前にある名瀬郵便局前バス停から宇検村へは、
「せとうち海の駅」行バスで10:33発、もしくは16:33発
(土日は15:03)。
乗換地点の新村に到着するのは1時間後の11:33、もしくは17:33(土日は16:03)。
新村発11:35、17:35(土日は16:05)のミニバンに乗換え、宇検村中心の湯湾バス停までは、山越え30分。
乗り継ぎ時間は僅か2分。もちろん、到着までトイレはなし。
ゆえにトイレ休憩がてら、各観光地や市内に立ち寄ってから、どうぞ宇検村へお越しください。
新村発の便に間に合うように来られるバスは上記の通り一日二便。
くれぐれも、早く到着して新村で時間を潰すなど考えないように。
コンビニ1軒あるだけなので。
宇検村の中心部、湯湾バス停からすぐのところにある宇検村役場。
(タイトル写真)
宇検村のハブは、役場の裏のハブ小屋に普通にいます。
小屋の隣の格納場所にも、山盛います。
夜に観ると、とびかかりそうな勢いでこちらを睨んでいます。
(危険なので、エコツアーガイドと共にお越しください)
12:05に湯湾に到着なら、お昼をどこかで召し上がってから、役場にお越しください。お昼休みなので。
湯湾ランチ場所は、何か所かありますが、もう少し後の投稿になりますのでお楽しみに。
以前の投稿にも書いたのですが、平日の13時以降なら、役場の広い駐車場から入ってきて、一階正面の総務課のあたりで、「あの~、ハブが見られるって聞いたんですけど……」的に聞いてみてください。きっと優しい誰かが対応してくれます。
誰もいなくても観ることはできますが説明してもらえたらラッキー。
ちなみにナイトツアーに出たら、普通にいます。
いえ、山にも、野にも、里にも、普通にいます。
無人島には、ごっろごろいます。
安心してください。ハブ取り名人も、ごっろごろいます。
でも、暗くなったら、出来る限り外に出ないでください。
足元を照らす懐中電灯必須です。
……ということで、ぜひ、宇検村へお越しください。
(この案内で人が来るだろうか)
脱線してしまいました……さて、では戻って、奄美パーク、原ハブ屋近くの行程へ戻りましょう。
お腹空いたなぁ、と思っても、空港到着時間が微妙な方も多いはず。
奄美パークへ立ち寄り、12:20 / 12:50 / 13:20 / 13:50……などのバスで奄美パークから南下して来たならば、年中無休で安心な「ばしゃ山村」でのランチがリゾート感満載なのでお勧めしています。勿論「鶏飯」もあり。
食後、ビーチに降りて撮影している方もよく見かける場所。
でもどうせなら、ガイドブックにある場所で鶏飯食べたい!という方には、空港到着後に「ひさ倉」までバスですぐに直行することをお勧め。
なぜなら、売切れ次第、店が閉まる……から。
開店11:00、15:30ラストオーダー、しかも不定休! 団体バスも停まるので、事前に電話確認を。繰り返しますが、完売したら即閉店!
空港到着後、どこにも立ち寄らずに、バスで「ひさ倉」へ直行したと仮定。
① 空港11時ごろ到着なら11:15か、11:45のバスで南下。
「屋入(“やにゅう”と読みます)ひさ倉前」にはおよそ15分で到着。
到着は、ちょうどお昼時。
② 13時ごろ空港到着なら13:15か、13:45のバスですが到着時にまだオーダーできるかは運しだい(怖すぎ)。一か八かまずお電話を。
③ 14時半ごろ空港到着の場合、残念ながら……店に到着した時にはすでに閉店している可能性が。
「鶏飯はどこが一番おいしいですか?」とよく聞かれますが、味の好みは人それぞれなので、何とも言えません。ご家庭それぞれに異なる鶏飯の味。
私の口には北部の味の方が合うようです。
さて、お腹が満たされましたら、紬工程の観光などいかがでしょうか。
「どれもこれも興味ないわ~」という方や、身体を動かしたい!って方などは、空港からマングローブパークまで行ける「せとうち海の駅」行バスで、直行ください。
ただし、午後遅い便で到着した場合には、マングローブパークでのカヌーは翌日に。
何故なら、空港発でカヌーの最期の受付に間に合うのは14:15空港発のバスまで。
この場合でも少しでも市内渋滞に引っかかって、バスが遅れると受付時刻を過ぎますので、受付窓口が閉まる前に必ず、「バス旅をしている」ことと、到着予定時刻の連絡を。
さて、バスは「ばしゃ山」から更に南下して、伝統工芸紬製造工程の観光、泥染め体験へと続く。
(つづく)