奄美バス旅、やってみる? 宇検村への旅ーその②:まずはあやまる岬へ行ってみようか?どうしようか?編ー
連休始まりましたね。何か予定はありますか?
え? 私ですか?
(聞くな)
こうして何とかGW前にツアープランをまとめようと悪戦苦闘する日々。(さっさと動け)
奄美バス旅、既に始めてしまった方、いらっしゃったら許してください。
こういう奴です。すぐ力尽きます。
連載って何? 2か月に一回でも連載よね? え?違う?
言い訳はさておき。
今回お伝えするプランは、よく見かける有名どころを入れつつどうにかして「宇検村」へとルートをつなごうとしております。
幸いにも、梅雨入りはGW明けとなりそうな気配。
曇りがちとはいえ、明るい日差しも期待できるGW。(でも雨具は必須)
「宇検村にも来てみてね。通り過ぎるだけだと良さわかんないから、絶対泊まってみて欲しい。あたたかい村の人にもクロウサギにも会って帰ってね」
という願いを込めて。
タイトルのとおり「宇検村」に来ていただくための企画でございます。
(タイトル写真は「村役場」から見る景色。高倉です。家ではない)
興味ない、って方は「宇検村訪問」部分はすっ飛ばし、他のところだけでもご確認くださいまし。バス旅さん応援プランですので。
「奄美に行くけど、宇検村……って何?」という方も多いのでは。
いえ、実際、旅行説明なんかに行くたび、多くの旅行会社のみなさまから「どこにあるんですか?」と聞かれまくってます。
「マングローブパークから南に下って、58号線から85号線へ曲がったらすぐの奄美の秘境です」と奄美で最も有名であろう場所を利用とし、ずるく答える私。
(実際はマングローブパークからは、いくつものカーブの山を越え30分)
前置きはさておき。
バス旅プランでは、30分に一度の便が多い為、北へ南へと往復すると時間的ロスが大きい。
北と南の往復で方向感覚を失い「乗り遅れる」悲劇が生まれる確率がより高まる。
よって、「単純に北から南に向かって南下し、宇検村から空港方面へ戻る」
というプランをここではご提案します。
事前情報として、バス時刻表の確認時のあるあるなのですが、反対方面行きのバス時刻を間違って確認している観光客の方を少なからず見受けます。
「バスが時刻通りに来ない!」と言っている方のうち、反対方面の時刻表を見ている人が結構いるのです。
はじめての見知らぬ土地、そのバス停名を聞いたところで、その目的地が今いる位置から北なのか、南なのか、すんなり判別しにくい。
焦っていると尚のこと。
「反対方面行のバスの時刻と間違えていて、バスを乗り過ごしてしまって、やむを得ず歩いています」的なヒッチハイカーさんが結構います。
空港近くの北部なら観光できるか所が固まっているので歩ける距離でいいのですが。
反対はしませんが……。
山道は……ハブ、出ますよ。
前置き長いねん!
という空耳が聞こえ出したので、まずはさくっと、前回記載したバスで巡れる観光地について、先にそのバス停名とプチ情報を書いておきましょう。
ここに記載しているのは、基幹路線(空港から行ける空港線)です。
北から南に書いております。この他にももちろんありますが、まずは……。
・あやまる岬⇒バス停:あやまる岬(バスロータリーから岬まで徒歩2分)
空港から北へ9分
~あやまる岬と奄美パークの間に空港バス停があります~
・奄美パーク⇒バス停:奄美パーク(バス停前)、空港から南へ5分
有料。毎月第1、第3水曜定休(祝日の場合は翌日が休み)
・原ハブ屋⇒バス停:土浜(ゆっくり歩いて10分)
不定休。店舗9:30開店、無料。ショーは一日3回、有料。
・ばしゃ山⇒バス停:ばしゃ山(バス停前)
レストランAMAネシアは無休。11時開店、ラストオーダー20時
・ハートロック⇒バス停:東海岸
(坂道てくてく、ハブ出そうなアダン林を抜け徒歩15分)
バスに乗る時に「ハートロック行きたいです」とバス運転手さんに伝えてみて。大抵の場合、一番近い曲がり角で降ろしてくれます。
干潮時以外は海の中。
・La fonte⇒バス停:赤尾木(のんびり歩いて6分)
木曜定休、月によっては火曜もお休み(要確認)。11時開店。
・奄美大島紬村⇒バス停:大島紬村入口(バス停前)
見学無料。泥染め体験は有料、14:30が泥染め受付最終。
・鶏飯ひさ倉⇒バス停:屋入ひさ倉(急がなくても徒歩2分)
不定休。売切れ次第終了。11時開店、ラストオーダー3時半まで。
・夢おりの郷⇒バス停:戸口入口(ゆる~ゆる~歩いても10分)
見学無料。着付け写真や泥染め体験は有料、要時間確認予約。
・ビッグⅡ奄美⇒バス停:ビッグⅡ前(バス停前)
不定休。営業時間:10時から20時。
・島とうふ屋⇒バス停:中勝入口(まったり歩いて20分)
予約不可の為、かなり待ちます。食事は11時から。休日要確認。
・名瀬市内⇒バス停:名瀬郵便局前/ウエストコート前/しまバス本社前等)
・住用マングローブパーク⇒バス停:マングローブパーク(バス停前)、
空港から1時間40分ほど
奄美大島世界遺産センターに隣接。カヌー受付は15時半頃まで(要確認)
上述の通り、14時過ぎの便で空港に到着した場合には、バスですぐ直行南下してもマングローブパークの閉園時間には間に合いません。
~この後10分で、宇検村への乗換のバス停、「新村(しんむら)」です。(空港から直行して、およそ2時間です)~
・せとうち海の駅⇒バス停:せとうち海の駅(バス停前)、
空港から2時間半かかります。
有名どころは場所の名前がそのままバス停名で、バス停は目の前。
バス停に店の名前がないところは、歩いて大体10分はかかると思っているとちょうどくらいです。
2泊3日で「全部に行こう!」と思っていたあなた。
奄美はそんなに甘くありません。
東京23区より巨大。琵琶湖よりでかいんです。
上にも書いた通り、店舗には定休日があります。しかも不定休のところも。
開店が10時、11時なんてのもざらです。
飲食店は売り切れたら閉まります。営業時間が短いです。
ここは奄美。
集落草刈り作業や運動会が、店舗営業より大切な場所。
その他の観光地も、昼以降の便で来ると、移動時間にもよりますが、到着したらもう閉まっているということも。
トイレのない公共バス。トイレ休憩も計算したバス旅設計が必要です。
この連載(?)では、そういった困るかもしれない事柄も書いて行きたいと思っております。
この映像が全てのご時世に、文字だけで何とかしようとしているくせ者を
どうか許してください。
そんな文字だけの情報を、頑張って読んでくださっているあなたは、絶対に良い人に違いない。
では今回、「あやまる岬」へ行ってみよう編ですが、空港に到着したらまずバスに乗る前にバス旅さんにまずやっておいて欲しいことがあります。
(いつまで続く、この前置き)
1.トイレを済ませておく
(必須。目的地によっては1~2時間バスから降りられない)
2.水など飲料、ちょっとしたおやつを準備
(必死でバス旅していると気づきませんが、暑いので思いのほか脱水します。コンビニ……あなたの街のようには……ないです。探すだけで疲れます)
3.到着ロビー左手にある案内所で「あまみシマ博覧会2023」冊子を貰う
(お手頃価格の奄美群島のオプショナルツアー情報がいっぱい。携帯でも見られますが、バッテリー消費を減らすため)
4.「市内に出るだけ、ホテルに行くだけで、今日はそんなにバスに乗らない」場合は必ず小銭のご準備を。一万、五千円は使用できません。
(特に午後3時過ぎの便で奄美空港に到着の方)
ICカードや決済アプリなんて導入しているところは、極少。ここは奄美。
現金が無いと土産さえ買えなかったりします。
市内大手の店舗以外では殆どカードもアプリも使えないのでご注意を。
5.到着ロビー出口にある「しまバス」時刻表と路線図を入手。
自分が今いる場所のバス停位置をまず確認!
(路線が複雑怪奇なので面食らうと思いますが、どれか分からなかったら、とりあえず全部もらいましょう。携帯で見ると疲れ果てます)
6.「バスもり!」アプリを携帯にダウンロードするか、JAL MaaSから一日券(二日、三日もあり)を買って画面表示できるようにしておく
(早い便で到着して何度か乗降りする方に。ただずっと表示させていると「充電切れる~!」となるのでご注意。空港にはWifiありますが、バスにはWifiありません)
なぜかJAL maaSで見ると「宇検村」にはたどり着けないという表示がされるのですが……。
どうやら、オンデマンド便があるせいでこうなっているらしい。
悲しい宇検村のバスを誰か助けて。
そう、みなさまのお力で是非この路線を救っていただきたいのです!
このプラン、そういった願いも込めて作っています。
特別感満載の小さなバスに揺られ、楽しみながら訪れて欲しい。
みなさまが来てくださることで、地元の方の脚も守られます。
旅行をするだけで地域社会に貢献できるなんて!と思ってもらえたら。
いわゆる「持続可能(サステナブル)な観光」づくりのお手伝い。
(とりあえず、流行りの横文字使ってみた)
7.笑顔の準備
緊張して怖い顔していませんか? バスに乗る時には、運転手さんに笑顔で「こんにちは~!」してみてください。せっかく旅しているなら、別人格になる、いえ、本来の自分に戻るチャンスです。
いよいよ準備が整ったら、到着ロビーの前のガラスドアを通り抜け、目の前にあるバス停からバスに乗りこみましょう。
到着便によっては、長い列ができていることも。
でっかいスーツケースを持ち込むとんでもない観光客がいると、ふたり分の座席を使うため、座席がすぐに埋まるので要注意です。
一日券を購入していない方は、大型バスに乗る時に必ず「番号札」を取ってください。
この番号で、値段変わってきます。無いと最高額を支払うことに。
でも、取り忘れていても、運転手さんも慣れていらっしゃるので、空港から乗り込んできた「観光客(よそ者)」の顔は、しっかり覚えておられますのでご安心を。
運賃は、下車時に支払います。空港から市内なら、千円程度。
一日券購入済みの方は、そのままバスに乗って降りる時に携帯画面を表示させればよいだけ。
降りる時、チケットの偽物利用(写メ撮影したもの)を防ぐため、画面上でバスがガタゴト小刻みに動いていることを確認されます。
よって、電波(Wifi/4G)に繋ぐ必要があります。
(5Gってなに?の奄美の現状)
バス座席については、「海が見える方、山が見える方、お勧めはどちらですか?」とよく聞かれますが、北から南に行くのか、南から北へ行くのかで、お勧め座席側は違ってきます。
奄美の島地図を見れば、バス座席のどちら側に座るべきか?想像できると思います。
さて、いよいよ!!
行先について。
「どんだけひっぱんねん!早くしろ!」という文字が画面左右に流れている映像が頭に浮かぶな。
ここで、第一の選択:(あやまる岬)へ行くべきか、行かざるべきか。
を決定する必要があります。ゲームなんかで言うところの、最初の選択肢。
以前にも「バス旅やってみた」で書いたのですが、奄美の絶景、空港より北にある「あやまる岬」へ行き、空港まで戻ってきて、さらに南側の市内へ行こうと思っているなら、令和5年5月現在、バスは一日3本。
早朝10:30までに空港に到着したなら10:40のバスで北上、
12:00までに到着したなら、12:10のバス、
13:30までに到着したなら、13:40のバスで13:49に岬到着。
あやまる岬からは14:56発の空港行の最終バスで南下し、空港へ戻って来ることになります。
(時刻変更の可能性ありますので必ずバス停で確認を)
羽田や関西国際空港からやって来る午後14:00過ぎ到着の遅い便では、あやまる岬へは、「その日はバスでは行けない」のです。
(9:00前の到着便で来られる方は少ないとは思いますので割愛しましたが、あやまる岬行き最初の空港発のバスは9:10)
尚、このバス、超絶可愛いサイズ。スーツケースの持ち込み不可です。空港に到着してすぐ岬へ行きたいなら、スーツケースはロッカーへ。
このバスは番号札を取る必要はありません。
なにせ、小型。乗れる人数も極少。
乗り継ぎ便は心配、直行便がいい!という方が多いとは思いますが。鹿児島経由の乗り継ぎ便を考慮して、早めに到着する、という考え方もありだと思います。勿論乗継便が遅れるというリスクはあります。
早い便で到着しても、頻繁にある鹿児島からの便でない限り、あやまる岬へ行くには「空港で1時間ほどバスを待つ」という方も多いのでは。
故にどうしても到着してすぐに訪れたい方はバス停横の乗り場からタクシーで。小さいスーツケースなら積んでもらえるはず。
(タクシーアプリを使おうという考えは、奄美には通じません)
もしくは最終日、飛行機に乗る数時間前に空港に到着し、荷物をロッカーや航空会社などに預けてから上記の時刻のバスで空港まで往復するかですが。帰る日に、帰りのバスに満席で乗れないかもしれない危険を冒してまで冒険する人は、ほぼいないとは思います。
遅い到着なら、北部に宿を取り、二日目早朝に観に行くのもありです。
お宿によっては空港まで送迎してくれるところもありますので、宿泊地予約の際には是非ご確認を。
個人的には、サンゴプールがくっきり見えている干潮時の珊瑚だらけの景色が好きです。
さて、長くなりましたので次の行程「奄美パークと原ハブ屋」については、次回に。
(つづく)