音楽で涼をとる。
「音楽」と体感温度の関係について考えている。
暑すぎる昨今。
ヴァイタル・タッチセラピーのセッションを提供する時のBGMは体感温度が下がるような音楽をセレクト。
夏休みに訪れた益子で、2つの素晴らしいアルバムに出会った。
初夏の益子でフィールドレコーディングされた滴る水滴の音がサンプリングされたという「湿度計」は、一気に清涼感をもたらす。
暑さの中で、冷たい氷が入った飲み物を出されたような心地。
もともとは益子「STARNET」の伝説のオーナーさんからの依頼で制作したものだそう。
少し蒸し暑い気候の中、併設のカフェで少し汗をかきながらカレー(当然おいしい)を頬張っていた時。
ふとこの音に気づいた瞬間にスーッと清涼感が訪れた。
赤に縁取られたコラージュのジャケットが印象的な「Sange Til Døende」は、デンマークのアーティストøjeRum のもの。
益子の陶芸村で器のお店かと思ってフラリとのぞいたら、センス抜群なレコード屋さんだった。
アイスランドでビョークが行きつけだというレコード屋に行ったことがあるけれど、こだわりと落ち着きと居心地の良さの配分や、店主の方の静かに熱い音楽愛がとても似ている感じ。
Ambient-Droneのカテゴリーを掘るだけで1日費やせそう。。。
店主の方の肩越し、窓の外に見える青々とした田んぼすら超絶おしゃれに感じる。
「Art into Life」という名のこのお店に足を踏み入れた瞬間、流れていたその音に一聴惚れ。
ループ感と静けさ。
エモーショナルになりすぎないアコースティック。
聴いているうちに体温が下がり、自律神経系が落ち着いてくる。
夜に聴きたい感じ。
オンライン視聴もお取り寄せも可能。
instagramもあったから早速フォロー。しばらくセラピーの音探しには困らなそう。
しかし、聴覚からの刺激で涼しさマシマシになるのって、どういう身体のしくみなんだろか。
だまされやすい脳みそのおかげなのかな。
都会にいると音楽の力を借りたくなるけれど、あえて音楽は流さずに、ハイパーソニックエフェクト的な自然音だけの中でセラピーをできるような環境を作ってみるのもおもしろいかも。
環境音楽によるセラピー。
■ 小松ゆり子 official web site
http://yurikokomatsu.com