YU NAGABA EXHIBITION「I DID」@渋谷 GALLERY X BY PARCO
すっかり時の人となった、イラストレーター 長場 雄。
彼が以前デザインしたキャラクターから、仲間内では「かえる先生」の愛称で呼んでいるのだけど、もうそろそろ気軽に呼べなくなってきました(笑)
初のアーカイブ展となる『YU NAGABA EXHIBITION「I DID」』。
ここ3年の彼のお仕事が、その秀作や原画も含めて見ることができます。
レセプションパーティーにもお邪魔したのですが、いやはやすんごい人だかり!!
ざっと見るのが精一杯だったので、今日出直してきました。
約800点のイラストや様々な企業から依頼された作品、制作物などが収録されたアーカイブ集『I DID』。
限定発売の特装版は、なんと自分の似顔絵を描いてもらえる特典が!
当然即完して、展示会初日はスペイン坂に長蛇の列ができてたらしい。。。
かえる先生と知り合ったのは、かれこれ4,5年前。
「ことり舎」と呼ばれている、おもろい友人夫婦ユニット?(笑)のホームパーティーで。
ちなみにその後しばらくして、お互いの出身地や小学校の話をしていたところ、私の弟の同級生だったことが発覚!
そういや「長場くん」から弟に電話かかってきてたなぁと。。。人のご縁てすごいです(笑)
作品集『I DID』の冒頭の文章を読んで、ちょうど出会った頃から「イラストレーター 長場 雄」が始まっていたのだと知った。
「「自分がどうなりたいのか」ということを本腰を入れて模索しはじめ、毎晩、自分の作風を探しながら黙々と絵を描く日々。手を動かすことで何かしらの糸口を探し当てたいと思いながら1年くらい過ぎた頃、中野に新しくできたギャラリーで個展をやらないかと声がかかりました。そして、2014年1月の個展で発表したのが、シンプルな線に削ぎ落としたいまの作風です。」(『I DID』より)
その中野での個展が起点となって、POPEYEの仕事につながり、今への大ブレイクへの道筋ができた。
私も、その個展で初めてちゃんとかえる先生の絵を見て、生まれて初めてアート作品を購入した。
作品はふんわりとした抜け感があるけれど、水面下ではストイックにシンプルな線とひたすら向き合っている。
集中力と脱力、緻密さと直感の同居。
実は私のようなセラピスト職の者がセラピーのセッションをする時も同様で。
筋骨格や内臓、など身体に対する深い理解を持ち、ソマティック(心と身体の繋がり)な部分にまで思いを馳せながらも、クライアントに触れるときはあくまでも脱力して臨機応変であることや、直感を大事にする。
武術を極めようとする人もきっとそう。
そして、こうした世界を追求することには終わりがない。
「来る仕事来る仕事をどうやって打ち返すか毎日真剣に考えながら。でも、楽しむことは忘れないように。」(『I DID』より)
ちなみに、作品集の中に掲載されているこの謎の存在感を放つ男性こそが、ことり舎のイノゾーさん。
映像専門Webマガジン「PRONEWS」と、ドローン専門ウェブマガジン「DRONE」の編集長であらせられます。
作品集「I DRAW」ではACEホテルのメモパッドに作品が描かれているのだけれど、そもそもはイノゾーさんがお土産で買ってきたものだったらしい。
レセプションで偶然会えたので、作者との2shotを。
似顔絵そっくりだよね!(笑)
イノゾーさん、キャラ立ちしすぎです。
■ 小松ゆり子 official web site
http://yurikokomatsu.com