意識で宇宙を旅するジェフ・ミルズの世界
※「ハニカムブログ 」2016年11月26日記事より転載
ジェフ・ミルズとコマツ・ユリコ!マブダチ感溢れるお宝ショット!
マブダチなどと言うのはもってのほかですが、私がディレクションで関わっているリラクゼーション・サロン「CHILL SPACE」ではジェフ・ミルズのエクスクルーシブ音源を使わせてもらっている関係で、一度お身体をケアさせていただいたことがあるのです。(光栄すぎること!!)
ジェフの音楽やそれを提供する場の作り方は、単なるテクノDJの枠を遠に超えている。
実はUFOは乗り物の形である必要はなくて、「アート」「音楽」というフォームを借りて意識を飛ばすことなのかもしれない。
そしてひょっとしたら「セラピー」「ボディワーク」もそうした宇宙へ意識を運ぶ乗り物になれるのでは、と思ったり。
「光よりも早いものはなんだと思いますか?」
以前、宇宙物理学者である佐治晴夫先生の講演を聞いた時、印象深かったこと。
「一瞬で宇宙の果てまで思いを馳せることができる、人の心は光よりも早いものなんですよ。」
最近見た脳の電気信号を映像化したものを見ていると、それは真実かもしれないと感じてしまう。
最近よく思うのは、こうした「脳と宇宙」の関係や「意識」の力の自由さ。
私は全くの文系で、理系の脳みそは1gも持ち合わせていないけれど、量子力学などによって宇宙や時空、エネルギーや潜在意識の世界が解き明かされていくと、「意識」から起因するリアルなテクスチャーを持つ体験の本当の意味などがわかってくるのかもしれないと思ったりします。
「シネミックス」というスタイルをとったジェフ・ミルズによる映像体験作品「THE TRIP」はまさに「宇宙の果てまで思いを馳せる、90分の意識体験」でした。
その風貌も音楽も、宇宙を感じさせるジェフ・ミルズが、まるで宇宙服のような銀色のジャンプ・スーツで登場。
宇宙船のコックピットの大窓のような大画面の映像。
それに向かい、観客に背を向けた状態でジェフが音を繰り出す様は、宇宙船を操る船長そのもの。
「人間が地球から宇宙に飛び出していく、ここからは後戻りできない」というシーンを集めた60以上の古いSF映画の映像と、そしてジェフの作り出す音のミックス。
音が変化し、Cosmic Labによる宇宙的な映像に会場全体が包まれたとき、瞬時に自分の意識が宇宙の果てまで拡大したのを感じました。
人は意識だけで宇宙を旅できるのかもしれない。
「THE TRIP」の数日前に日本科学未来館で行われたのが、来年2月に発売されるジェフのNEW ALBUMその名もまさに「Planets」(=惑星)の試聴会。
最近盛んに行われているジェフ・ミルズ×オーケストラというコラボレーション。その蓄積を経てクラッシック・オーケストラのために書き下ろされたもの。
試聴会では、プラネタリウムという球体の形状の中、5.1chサラウンドで上下左右から立体的に音が聴こえる!
水金地火木土天冥海の各惑星がスクリーンにズームされるたびに、その惑星の楽曲が流れてくる!(しかも、惑星を繋ぐ音の尺度とそれぞれの惑星の距離感がリンクしていたらしい!!)
星を巡りながら交響曲を聴く、ジャーニー。
......言葉を連ねるだけで素晴らしすぎるけど、実は私チケットを取っていたにも関わらず日にちを間違えていて試聴会に行き損ねてしまった!!(涙)
今世紀最大の不覚!!ガーン。
行った人々の感想を聞いて、ただうなだれるばかり...。
とりあえず、「Planets」が発売されたら、自分で音源持って行ってプラネタリウム試聴会を一人でやろうと思います(笑)
「本作「Planets(惑星)」は、我々の世界に宇宙の地平線を少しでも近づけたい、かつては到達不可能と思われていた距離をより縮めていく感覚を身につけてもらうことを想定して制作された。
太陽系を観察、理解し、旅することは科学的である以上にアーティスティックなものである。
生まれ、息をして、夢を見る生物として我々が持ち合わせているもの、自然を確認していく作業。
存在として成熟した折にのみ学ぶことができる未知の世界を表現している。」
about "Planets" ジェフ・ミルズコメント より
大阪のフェスティバルホールで生オーケストラとジェフ・ミルズによるコンサートも決定しているようです。
去年観に行ったけど、本当にすごい体験だったのでまた東京でもやってくれないかな〜?
また、音という宇宙船で、宇宙の果てまでトリップしたい。
■ 小松ゆり子 official web site
http://yurikokomatsu.com