宇宙創生の秘密に触れる「KRAFTWERK 3D」
※「ハニカムブログ 」2019年4月20日記事より転載
クラフトワーク3Dライブ!
まさに、自分が好きな音楽の家系図を紐解いてご先祖様に会いに行った、というような感覚。
人間はロボット化し、ロボットはリズムに乗って踊る。
どこまでも感情を取り去った無機質な電子音の連なりが、私たちの血湧き肉躍らせるというパラドックス。
無機物もまた、生きている。
人間のエネルギー体はエーテル体(肉体の鋳型)アストラル体(感情体)メンタル体(知性体)の三層があると考えられていて、わたしは音楽はこれらの層に働きかけていると感じている。
テクノは純度高くメンタル体を刺激して意識を高みに引き上げる。
人間特有の暴走しがちな感情が排除され、俯瞰的な視点にたどり着く。
それでいて深く響く規則的な鼓動のようなリズムが、私たちの肉体をグラウンディングさせる。
その上でジワジワと膨張するわずかに抑揚があるメロディ、ピュンピュン飛び交う音は、宇宙や体内で不規則的におこる化学反応や細胞分裂。
フィボナッチ的な調和と、そこに変化を起こす偶発的な刺激と。
クラフトワークのライブを、テクノの創始者を体験することは、宇宙や地球の創生の秘密に触れること。
コンピューター台に電気がつき、ニコリともしないおじさんたちが横一列に並んだだけで全身にブワっと鳥肌。
最後に1人ずつ挨拶して、わずかに微笑んで人間に帰るおじさんたちに胸アツ。
ロボットに「生きること」を教わった満月前夜。
最高だった。
手元ってどうなってんだろう?!と思っていたら、手元フィーチャーの動画を発見。
いやー、これずっと見ちゃう!
何をしているのかはあんまりわかってはいないのだが、ツマミを操っている人にヨワいのです(笑)
■ 小松ゆり子 official web site
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