「iroha夜の女学院Vol.3ー四畳半襖の裏張り しのび肌ー」
※「ハニカムブログ 」2016年11月24日記事より転載
ラブライフアドバイザーOlivia先生に誘われて...
神代辰巳監督の日活ロマンポルノを見た後、湯山玲子さんのトークを聴く、という大人なイベントへ。
日活ロマンポルノとは?
1971年-88年の間に一定のルール(「10分に1回絡みのシーンを作る、上映時間は70分程度」など)のもと、制作・公開された成人映画のレーベル。
限られた制限の中、クリエイター達はあらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極め、時には、キネマ旬報ベストテンに選出される作品や監督も生まれました。
陰影や情緒的な美しさと、前時代的な女性の描き方へのちょっとしたイラつきと、逆に現代にも通じる自立的な部分と。
そんな中にある日本が持っていた(いまはなくなってしまった)大らかさと。
本編のぶっ飛んだお話を受け止めきれずに思わず薄ら笑いを浮かべてしまったりしたけれど。
「そういう違和感、気持ち悪さみたいなものを感じた時に笑ってごまかさない方がいい。
ちゃんと気持ち悪さを引き受ける。笑うことで防御したくなるけれど、そのイヤさをあえて確かめていく、それが知的な作業。
簡単に好きか嫌いかを判断せず、違和感を掘り下げる。
そうやってザワザワとさせて自分の殻、常識をぐらつかせてくれる。
それがアートの力。キライ、をとことん感じると、スキもわかってくる。」
そんな湯山さんのアフタートークの切れ味にまたしても平伏するのみ。
■ 小松ゆり子 official web site
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