「夏祭り」はどこへいく
こんにちは。
ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。
今年の夏は「復活したお祭り・花火大会」をSNSやニュースでよく見かけます。7月から続いている猛暑・酷暑の影響もあり、「戻ってきた夏!」を強く感じますね。(本当は以前とは変わってしまっているのですが)
そして、その反動で、「戻ってこない夏」を思いだします。
一昨年の秋に
の文字を見たとき
えっ!
と驚きました。それから、「126年間続いていたのか…」とも。
(さらには、「使うフォントがちょっと違うのでは?」とも)
「八鹿(ようか)夏祭り」は僕が高校まで過ごしていた兵庫県養父(やぶ)市八鹿(ようか)町の夏祭りです。
コロナ禍で中止というだけなく、「八鹿夏祭り」のように、経済事情などから廃止になった「戻らない夏祭り」も少なくないと思います。
養父市お隣りの朝来市には「和田山地蔵祭り」という「但馬三大祭り」の一つとされるお祭りがあります。和田山地蔵祭りは今年中止です。
「戻ってきた夏」のお祭りたちも、費用面の負担増などをみると「復活バンザイ!」と単純によろこべる状態ではありません。
天候に恵まれたことで大きく表面化はしませんでしたが、「隅田川花火大会」もその一つです。
「順延なし」「特設観覧席の設置」は、規模の違いこそあれ各地のお祭り・花火大会で導入されています。これはお祭りを持続するための一つの対策ですね。
これからの夏祭り維持するにはどうすればよいのか。
既にいろいろなイベントのプロが関与している領域と思います。しかし、地方在住の中小企業診断士としては、地域の行事でもあるお祭りで診断士が関われることはないだろうか。と考えました。(僕は、大学院の研究テーマが「民俗芸能と地域コミュニティ」的なことなので、お祭りには少し縁があります。その影響もあります)
答えはまだ出ません。ただ、考えていく軸として以下のことを。
(「夏祭り」と言っても、例えば大阪「天神祭り」と「八鹿夏祭り」では全く規模が違うお祭りです。なので、単純に比較や分析ができるものではありませんが…)
① 「お祭り」本来の目的・意義の再確認。
お祭り・花火大会は、地域の神様への奉納、ご先祖様との約束、疫病退散などの目的が発端になっているケースが少なくありません。基本に立ち返ることで、お祭りの意義を再確認し、イベントしての純度を高める。
直接的な規模拡大になりませんが、お祭りの足腰というか持続力(関係者の気持ち集めたり、揃えたり)の効果があると考えます。
→ファシリテーター的なスキルと、民俗社会学的な専門知識とアプローチが有効。
② 経済効果を高める工夫
●お金を集める
-行政、商店街、お祭り出店・協賛組織などと「お祭り」に限定しない関係性活用(商店街支援一環としてお祭りのための知恵を出す…)
-「宝くじ助成金」などの各種制度のフル活用
-クラウドファンディングなど宣伝&集金となる仕組みの活用
●認知度高める
-SNS、HPなどのツール活用
などなど
→ちょっと、机上論なところは避けられません。スイマセン。ただ、このあたりは診断士の得意領域の一部と思います。
今年戻ってきた「夏祭り」が、同じように来年も続いてくれるのか。ちょっと怪しいご時世になってきています。
イチ市民として、イチお祭り好きとして、だけでなく、診断士目線で「夏祭り」をみると、少し「夏祭り」景色の解像度が上がるような気がしています。
なお、養父市八鹿町では、昨年オープンした市民広場にて「YBファブ(※)のナツフェス!」が開催されています。お祭りを求める地域住民および行政の工夫とがんばりの一つ。(今年も行けなかった…涙)
※市民広場の愛称
キミがいた夏は遠い夢の中、空に消えてった打ち上げ花火ー♬
「夏祭り」は消えてほしくないですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?