診断士資格との距離は「力まず。したたかに」
こんにちは中小企業診断士の廣瀬達也です。
今回お話しするのは、診断士資格との距離感です。
結論は、「人それぞれ」だと思います。
・・・と、終わってしまうわけにもいきませんね。
以下は、私自身が感じ、そして未だに模索・アガイテいる距離感についてのつぶやきです。
春節も過ぎ、1月に合格した新しい診断士の方々が街にあふれる季節。
「診断士になっていろんな人と出会えた」「社外の知り合いがどんどん増えた・・」などということを聞たり、話たりする季節でもあります。
◼合格したころ
私が合格した4年前も周りではそういう声を結構聞いた気がします。そして、聞くたびに不思議(いや、複雑?)な気持ちにもなっていました。
「ということは、診断士合格するまでは社外に知り合いは居なかったのだろうか?それに診断士って『社外の一部』でしかないよね?」
と。
今思えば、(社外に知り合いがいないとかはあまりないと思うので)「これまでの社外の繋がりとは比べ物にならないくらいに、社外の人たちと繋がる機会が増えた。しかも、妙に深く関わる」ということだったと分かります。文字面通りに解釈しすぎていたと反省しています。
とはいえ、受験生支援活動したり、研究会に入ったりすると、当たり前ですがそこで知り合う先輩・仲間は「診断士ばかり」・・。その活動はとても楽しく、活動を通して出会う人達は魅力的(ときに相当キラキラしていて眩しい)。そんな環境に接した私は「社外活動=診断士活動」となってしまうことを妙に警戒していました。それは「自分の活動が診断士にどんどん侵食されてしまうのはなんかイヤ・・」「診断士という『たかが資格』でそうそう自分の人生を変えられてたまるか」、さらには「でも、出遅れたくない」という気持ちです。自分活動の軸と言えるものがなく、大した活動もしていないくせに謎の警戒でした。
それでも、その妙な警戒心を持っていた私にとって、合格と同時に「東京から神戸のお客様先への出向」という、大きな環境変化があったことは幸いでした。診断士1年目の活動がガガガ!と始まるときに、新しい生活、職場環境(お客様との関係性など)を固める、(そして、とある協会の関西支部を立ち上げる・・?)方が先。という環境に置かれたことで、診断士活動に対してちょっと距離が置く「言い訳」がし易かったからです。
◼そして今
微妙な距離を置いたことが、私にとって(中長期的に)「本当に幸い」だったのかは分かりません。さらには「強くオススメできる距離感ですよ」とも言えません。発生した事実として「まぁ、自分らしい診断士資格との距離感を維持したのかもな」と感じています。
周りの診断士仲間を見渡せば、企業内診断士としてバリバリ診断士活動をやりながら、プロボノ活動などにも積極的に参加している人はいますし、このブログ前回の武井さんにように、「自分という会社の柱事業」をきちんと意識して推進している人もいます。自分でしっかりと意識できれば「自分の活動が診断士にどんどん侵食されてしまうのはなんかイヤ・・」という警戒をする必要はないのです。
4年目に入った今は、もう一つの警戒についても言えることがあります。
「診断士という『たかが資格』でそうそう自分の人生を変えられてたまるか」
こういう意固地な気持ちはないほうが楽。
診断士資格保有者として接することができるせっかくの機会は「力まず。したたかに」活用するのがよい。ということです。それで自分の人生が豊かに変わるなら使わない手はありません。もちろん、自分自身が変な侵食をされないようにしっかりとした意識を持つことが前提です。
昨年からは「戦略的?本業注力へ」などを意識して、会社員としての活動全般に対して改めてもう一足踏み込むことを意識しました。
すると、不思議なことにチラチラと企業支援の機会が周囲から舞い込んで来たりしています。たまたまではありますが・・。
いろいろなご縁も大切にしつつ、診断士資格を「力まず。したたかに」活用していきたいと思っています。
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