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2025やりたいことリスト100
2024年からその年やりたいことリスト100を書くようになった。
1年先まで見通してやりたいことを決めることは特権的な行為だ。
1年先まで今住んでいる世界が継続されることを想定することが出来る環境があり、そして1年後目標を立てても達成できない自分に落ち込まず、「自分なら出来ると思う力」もしくは」出来なかったとしても自分なりに折り合いをつける力(単純に諦める力ともいう)を持っている人じゃないと書くまでに至りにくいと思っている。
さて、自分がその力を持っているかはどうかと置いて、けれどおそらく就活を控えていた2年前の自分にはやりたいことリストを書くことは不可能だったことを考えると、やはり特権的だと思う。
なのでいつも今年のやりたいことリストを書くことが怖い。
また1年先の自分がどうなっているか不安定な自分に戻ることが怖く、そしてこの安定さにあぐらを描き、この特権的な場所に鈍感にそして無自覚になることを積極的に選択してしまうような自分を直面していくのが怖い。
しかし、残念ながら今年もこのリストを書く楽しみに屈服した。
1年という区切りをつけ、今年1年何をしたいか。
1年という想像するにはとても長い時間に任せて、想像の翼を無責任に思い切り広げるのは何よりも楽しいことだ。
というわけで、長い前書きとなったが今年のやりたいことリスト100、スタートです。
中核をなす哲学
100個書く前に、行動ではなくその行動の指針のようなカッコつけて言うのであれば「哲学」を持ちたいかを考える。なのでやりたいことを考えながらも、指針も同時に合わせて考えていった。
①時間を感じる
②自分をケアする
③違う文脈を見つける
④意識的にノイズを持つ
⑤生活に美学を持つ
⑥ときめきを描く
⑦アウトプットの選択肢を増やす
⑧決断の準備をする
この8つは2024年に感銘を受けた本や文章を借りて構築した。
2025年のやりたいことリストのほとんどは、その前の年に受けた影響を色濃く残す。
例えば
③の違う文脈を見つける
これは三宅香帆さんと谷頭和希さんがされているポッドキャスト「この本どうですか」のEpで三宅香帆さんが仰っていた良い編集者の条件「自分と違う参考文献を差し出せる人」と言っていたのに起因する。今まで自分の枠や固定概念、自分で気づいたフィルターバブルを、自ら壊して違う文脈を探そうという行為を大切にしたいという点からきている。
その後、その指針に適合する行動をその下に書いていく。
今回は8つの指針を立ててみた。
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やりたいことリスト2025
①時間を感じる(6)
「時間を感じる」
2024年は年間を通して日記を書くことができた一年だった。
日記を書くことは、その瞬間のために書くのではなく過去にも自分が生きた時間(瞬間)があったことを思い出させる行為だと思う。
日記はその時の瞬間性をよくよく保管し、(未来の)自分に強烈に差し出してくれる。過去があったことを思い出させてくれる装置だからだ。
日記を書き、読む一連の流れから、もっと時間を感じたいと思うようになった。
そのために無印時計の鳩時計も買った。
30分ごとに鳴る音でただただ流れる時間に区切りが出来り「時間」を感じたかったからだ。
カーテン開閉機を買う
日記を継続して書く
月の振り返りを書く
アンネ・ヤコブセンの時計を買う
カレンダーをめくる
習慣トラッカーをつける
②自分をケアする(23)
自己否定の沼に入っている時、1番疎かになるのは自分のために食事を作ることができなくなったり、趣味の読書ができなくなったり。
2024年は「風呂キャンセル界隈」という言葉が一時期流行した。
お風呂という入ってしまえば気持ちいいとわかっているから、今降りかかる不快なこと(服を脱いで寒さに耐える、水に濡れる、寒暖差に耐える)も耐えることが出来るが、その今やらなければ不快なことを乗り越える力すら生きるために消耗されてしまうことを指すと自分で勝手に定義している。
自分のケアの放棄は、とても簡単である。
けれどそのケアを放棄しないことはその簡単に陥ってしまうことに必死に抵抗する強さであり、その強さを持ちたい。
何もしない日を設定する
自分の特性を理解する
毎月1回カウンセリングを受ける
自分を理解するための本を5冊読む
ストレス日記をつける
自助会に参加する
専門医の予約リストを作る
認知治療を1週間に5回実践する。
コピーイングリストを作る。
髪と歯のケアをする。
定期的に美容院に行く
定期的に歯医者に行く
フロスを切らさないために、フロスの置き場を作る。
爪を月1回きる
運動を習慣化する。
そのため3回計画を立ててトライをする
オンラインジムに通う
カーブスの無料体験に行く
ヨガを1週間に1回行う
睡眠の質を上げる
パジャマを購入する
睡眠を数量化する
質を上げる対策を3回行う
手料理を5つ増やす
手持ち手抜きレパートリーを増やす
乾燥ケアをする。
スリーピングマスクをつける
寝る前にアイクリームを塗る
家事代行を利用する
③違う文脈を持つ(14)
先に書いた内容の延長であるが、違う文脈とは自分の置かれた環境を自身の全てではなく、他の場所を想像する力を持つことだと思う。その想像する力をもたらすひとつに現状の環境は何も考えずに日本語だけで構成されているのではなく、違う言語の違う世界があることを想像させる力をもたらしてくれると思う。
韓国語
韓国語の本を5冊読む
翻訳に関しての講座を受ける
観光案内の仕事に応募する。
書評を書いてSNSに紹介する。
韓国語の多読会・読書会を発足させる。
中国語
HSK6級180点以上
週1回授業を受ける
週1回電話交換を行う
中国語日記を4回投稿する。
中国語の記事を翻訳する
今天的单词を80回行う
中国語の本を1冊読む
英語
4月から授業を受ける
英語のテストを受ける
④ノイズを意識的に持つ(16)
2024年は私は三宅香帆さんの年だった。
働きながらなぜ本は読めないのかで、日本中に彼女の名前が知れ渡った1年だったが、例に漏れず私もそのタイトルに惹かれ、三宅一色になってしまったのだ。
彼女になぜ惹かれるのかというのは、まだ言語を伴わず宙に浮きっぱなしではあるが、彼女の痕跡は今年のやりたいことリストへ色濃く明確に残されている。
「ノイズを意識的に持つ」は彼女の著作「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」に登場したノイズのからきているから来ている。
(ノイズとは、読書が予期しなかった偶然出会う情報だと本書では定義されている。)
本書で定義されている情報により一歩加えて、自分の趣味嗜好や普段の環境から一歩外れたことに挑戦してみる、意識的に選んでみることを加えた。
突然やってくる偶然性を受け止め、そして慣れない場所に飛び込み、その不確実性が持てる余裕を持ちたい。
美術館の展示会に3回行く
映画館に3回行く(去年が2回だったので)
映画館だけでなく、家でお家シアターを作る
読書会に参加する
大学の図書館に行く
年間60冊以上本を読む(本を読むのは冊数ではないため最低冊数)
有給を使って読書Dayを作る。
旅行に行く
京都
広島
長野
海外(できたら)
雑誌スクラップブックを続ける
新しい趣味に挑戦する
新しい勉強の軸を持つ(語学・読書以外)
何か人から習う
友達を家に招待する
新しい友達を作る
社会系のボランティアに参加する。
他の人が作ったプレイリストを聴いてみる
⑤生活に美学を持つ(7)
生活に美学を持つ
というと、装飾的に書いてしまったが「どういう生活をしたいか」という指針を持つぐらいのニュアンスで最初この言葉を思いついた。1の時間を感じるにも通じるだが毎日反復され日常化として過ぎ去ってしまう時間・生活をそのまま流れるまま流されるのではなく何かしら指針をもち、自分に合う生活のパターンや方法について試してみたい。
仕事の前や休日朝早く起きてカフェに行く(年間80回ぐらい?)
モーニングのお店に5回行く
ものの住所を作る(例えば図書館の本を保存する場所、帰ってきたら必ずおくリュックの場所、充電する場所など)
2025年お金計画を立てる
10日、20日、30日に使っているお金をみる
月に○万円先取り貯金する。
No Money Dayを月2回作る。
6.ときめきを描く(19)
心のときめきを「描く」というのが個人的なポイントだ。
自分が何をしたらときめくのか、どのような状態が嬉しい状態になるのか。
ときめきを恒常的に持つためにはお金がかかる。
しかしお金や時間の制限によってときめく前に無意識に自分の頭から消してしまうことがある。何がしたいではなく、何ができるが優先になっていることがある。想像することは、今いる場所ではない場所に行くことが最大の長所だ。
降りかかってくる多くの情報の前に想像の翼が折られていることに気づいてすらいない。だからこそ意識的に「想像」したい。
家で素敵な読書時間を持つ
本棚を増設する
読書灯を買う
お茶タイムのためにケトルを買う
花を5回以上買う
アートブックを買う
仕事のものを好きなものに変える
仕事用バックのひもを可愛いものを見つける
憧れのブランドで1個ものを買う
デパコスで1個赤いリップを買う
色の違うアイシャドウを買う
Youtubeで真似したいメイクを真似してみる。
ファッションの小物を買う
部屋に大きい鏡を設置する
名品を見つけて調べる(できれば2個以上)
アート(CDを含む)を買って飾る
買ってよかったリストを年末にまとめる
11のために買ったものリストを継続的に作る
買いたいものリストを3ヶ月に1回作る
素敵な空間に泊まる
香を楽しむ
枕にスプレーをかける
アイマスクを買う
新しい香りのアロマキャンドルを楽しむ
憧れの人に出会う
三宅香帆さんに会う
ポッドキャストにコメントを書く
⑦アウトプットの選択肢を増やす(7)
アウトプットは辛い。
自分の匂いを常に嗅ぎ続けるような行為だと思う。
文書を書くこと、インスタに写真をあげること、読書ノートを作ること。自分のアウトプットが他者にどう見られるのか意識し続けなければいけない。できない自分を自覚し、自分の文章から漂ってくる自己顕示欲の塊に目を背けながら記録し、何かを作ることを続けたいと思う。それは、それでも他人によく思われたいという自己顕示欲でもあり、そうやって自己顕示欲に辟易しながらも残した文章はその後の自分への記録になる。
そうやって自己顕示欲と闘いながらー困難な時に他の人の言葉や経験に縋るように過去の自分が残した記録が、ときおり足元を照らしてくれることがあるからだ。
企画書を2つ書く
文章を1回どこかに応募してみる
1ヶ月に読んだ本のリストを作る
一箱古本市に出店する
副業で○円稼いでみる
書評を二つNoteにあげる
自分が良いと思った人、ことについて掘り下げたNoteを書く
⑧決断の準備をする(7)
1番痛みがあり、避けたい項目だ。
現在が穏やかであり少しずつ落ち着いている。
学生の時のように自動的にその場所から離れる、決断の時がやってくるわけでもなく、自分でその決断の時を決めなければならない。未来のことを考えるのは、今なんとかいる場所から離れなければいけないという不安定性さに直面することだ。
誰よりも不安定さを嫌い、権威に縋る性格の自分にとっては辛い時間だ。だけれど考えなければならない(と私は思っている)
だからこのリストに強制的に入れることは、決意だ。
奨学金のシートを作成する
行いたい勉強を考える
大学院で勉強したいことを考える
1に関わる本を読む
その学問にどのような選択肢があるか考える
ビジョンボードを作る(1時間✖️4回)
ワーホリについて調べる(1時間×3回)
いきたい会社について企業研究をする(1時間×3回)
最後の1つ
ここまで99個のやりたいことを羅列してみた。
最後、1つだけ余ってしまった。
100個のリストを作るために頭を絞りに絞って100個絞り出した、と思っていたのに1つ足らなかったのである。しかも大層にも「したいことリスト」に哲学まで持ち出してグループ分けまでしてしまったので迂闊なことを書き足すわけにもいかない。
はて、困った。
困ったので、このリストに対してのリストを追加した。
100.3ヶ月に1回リストを点検する。
1年という時間は短いようだが、長い。
予想もつかないことが起き、自分の力ではどうしようもなく予定が変更してしまうこともある。
なので、リストを定期的に点検して内容を変えていく。
あくまで2025年の1月に決めたリストだ。
時間が過ぎれば、自分を取り巻く環境も変わり、考えも変わる。
偶然の出会いに方向性が変わることもある。
そんな時にぐるっと方向転換できる柔軟性も持ちたい。