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株を買う前に知っておきたい!PBRの基本と使い方

「株価が2倍になったら大儲け!」
そんな単純な話ばかりではないのが株式投資の世界です。株価の上昇だけを追いかけていては、思わぬ落とし穴にはまる可能性も…😅
では、投資の醍醐味とは何でしょうか?🤔
それは『割安な株を見つけ出し、その真の価値が市場に認められるのを待つこと』
つまり、宝石💎の原石を見出すような目利き力が求められるのです👀
そんな目利きをするための重要なツールの一つが、今回ご紹介するPBRです。
PBRは、一見難しそうな指標に思えるかもしれませんが、この指標を使いこなせれば、投資の幅は大きく広がるはずです。
本記事では、PBRの基礎から応用までなるべく分かりやすく解説していきます。これを読めば、あなたも明日から一味違う投資家に生まれ変われるかもしれません😳


PBRとは

定義

PBR(Price Book-value Ratio)は株価純資産倍率の略称で、企業の株価が1株当たり純資産(自己資本)の何倍であるかを示す指標になります。

計算方法

PBR は「株価 ÷ 1株当たり純資産」もしくは「時価総額 ÷ 純資産」で求められます。

$${\huge PBR = \frac{株価}{1株当たり純資産}=\frac{時価総額}{純資産}}$$

時価総額は「株価×発行済株式数」、純資産は「1株当たり純資産×発行済株式数」でそれぞれ表されるので、上の2式で表現しているものは実質同じですね(当然と言えば当然ですが…😅)

PBRの見方

PBRは1倍が理論上の基準であり、$${\underline{\text{1倍未満は割安、1倍超えは割高}}}$$とされることが多いです。とはいえ、製造業は低めのPBR、サービス業やIT企業は高めのPBRといったように、業種別の特徴もあるので、一概に『1未満だけが割安で良い』と判断しないようにしたいです。
一部抜粋ですが、業種別のPBRを下のグラフに示したので参考にしてみてください。

業種別PBR(加重平均)<参照:https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/04.html>

PBRの重要性

PBRは企業価値評価における役割として、企業の資産価値(純資産)に対する市場の評価(株価)を示しています📊
例えば、PBRが低い企業は、資産価値に対して株価が低くなっており、実際の企業価値より割安だと判断されていると言えます。
このように、PBRは資産価値に対して割安/割高を判断する材料として使用することができます💡(この『資産価値に対して』という評価基準がかなり重要になります。)

PBRのメリットとデメリット

ここで、一般的に言われているPBRで判断する上でのメリットとデメリットを見てみましょう👀

メリット

  • 簡単に計算できる

  • 企業の純資産に対する市場評価を直接的に表す

  • 業種間の比較が可能

デメリット

  • 無形資産の価値が反映されにくい

  • 赤字企業の評価には適さない

  • 会計基準の違いにより国際比較が難しい場合がある

デメリットで出てきた「無形資産」とは、文字通り形を持たない資産の事で、企業が持つノウハウや経験、技術、またはブランドや流通チャネルといったものが挙げられます🙌
企業を買収する際に企業価値(純資産)以上の金額が支払われるのは、こういった無形資産を評価し上乗せした結果(のれん)によるものです。
純資産と株価だけで判断するPBRでは、確かに上記の無形資産は無視されていますね…🤔

PBRと他の指標との比較

ここで、株式投資でよく出てくる他の指標との比較をしてみます。

PER

PBRと同じくらいよく聞くPERですが、
PERは収益性、PBRは資産価値に注目しています。
PERとPBRを両方見ることで、
「収益性に対する株価(PER)は割高だが、資産価値に対する株価(PBR)は割安だから買い」といった違った目線で企業を評価することができます。

ROE

自己資本比率を表すROEは、経営の効率性を示す指標です。
同じ利益を上げていたとしても、その利益を稼ぐのに多くの資本を費やしているのか、少ない資本で稼げているのかで経営の効率性を測ることができます🤩
PBRとの関係としては、PBR = PER × ROE という関係性があります。

PBRとPERとROEの関係図

PBRを用いた投資戦略

PBRを用いた投資戦略の具体例を2つ紹介します。

1.バリュー投資戦略
PBRを用いた王道の戦略👑は割安株への投資になります。
ただ割安なだけでなく、効率的に稼げているかどうか(ROE)を見たり、成長性をみたりすることで、有望な投資対象🌱が見つけられるかもしれません

2.成長性と割安さのバランスを重視する戦略
業種を絞って、同一業種内で業種平均以下のPBRの銘柄を抽出するのも面白いかもしれません😊そこに一定の売上高成長率を保っているといった条件を追加することで、成長力もありつつ割安な位置にいる銘柄が探せます。過去のPBRの平均と比べることをエッセンスとして加えてもイイですね👍

もちろんこの限りではないので、ご自身の持ち得る知識を導入してより良い投資戦略を見つけていくのが良いですね。

まとめ

ここまでPBRについて学んできました。難しそうに見えた数字の意味が少しでも分かっていただけたら嬉しいです☺️

PBRは、会社の価値を図る物差しのようなものです。でも、ただの数字ではなく、その中には、積み上げてきた会社の歴史、将来への期待、そして投資家の考えが詰まっています。

業界によって違いがあったり、時代とともに変わったり、国によっても違う。もちろん、会社🏢の戦略によっても変わってきます。

忘れてはいけないのは、PBRだけで企業の全てを紐解けるわけではなく、あくまで材料の一つだということです。PERやROEといった他の数字や情報とも組み合わせて、総合的に判断することが大切です🤔

この記事で学んだことを、ぜひ実際の投資に使ってみてください。PBRを通して会社の本当の価値を見抜く目を養っていけば、投資がもっと楽しくなるし、うまくいく可能性も高くなります!🙆‍♂️

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それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございます♪😊

おまけ

ここまで聞いてきたけど、どうしてもPBRの使い方がよく分からない!もっと実例を教えろ!という人向けに、スクリーニングの方法と考え方の一例をいくつかご紹介しようと思います。実際の銘柄も挙げるので考える一助になるかと。

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