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さらっぴん日記【2月第3週】
歳を重ねても日々なにか新しいことに出会い、発見し、刺激を受けたりします。
毎日が間違いなく”さらっぴん”(新しいの関西弁)なのです。
……ということで、その日に遭遇した自分にとっての新鮮な事柄を、画文形式でまとめていきます。
2月12日(日):3年間に及んだ奈良県立大学のアートプロジェクト
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MIROKU奈良 by THE SHARE HOTELで開催された「Ethno-Remedies: Bedtime Stories ⇄ A Lifeʼs Manual」完成記念トークイベントへ参加しました。
人類学者の石倉敏明氏の進行で、アーティストの長坂有希さんとデザイナーの長岡綾子さんが3年間にわたる奈良県立大学「実践型アートマネジメント人材育成プログラム CHISOU」への取り組みやその想いについて語られました。
会場の最前列に座り、簡単なグラフィックレコーディングを試したわけです。
2月13日(月):50年前の人形劇が今なお心を震わせる
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彼女が登場するや「我こそは玉梓が怨霊」と叫び、その「おぉ〜んりょ〜」なるイントネーションが怖かった『新八犬伝』。
中学生の頃、毎日18時30分からNHKにチャンネルを合わせていました。
辻村ジュサブローさんの魅力溢れる人形たちが活躍するドラマで、特にこの恐ろしい彼女が印象的です。
その彼女とは玉梓という怨霊。
劇中になんどか「あら、やだぁ」的な女性らしい語りがあったことを思い出します。
そんな愛おしい人形をこしらえてくださったジュサブローさんが5日、お亡くなりになりました。
あらためてその創作に感謝いたします。
2月14日(火):髭とメガネでダンディが一丁上がり
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『紳士(ジェントルマン)と呼ばないで Reboot』に向け、ダンディを研究中。
膨よかになってしまう顔を引き締めるには髭とメガネが効果的だと、その画像レイヤーを重ねながら実感しました。
2月15日(水):わがままに仕事ができるワーケーションを考え始める
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家人が長野へ出かけた際、ワーケーションに適した場所という触れ込みの宿を利用しました。
しかしネット環境は貧弱で、結局そこでは思うような仕事ができなかったらしいです。
もしかしたらその宿は、コロナ禍の急ごしらえでワーケーションというキーワードを謳ったのかもしれません。
私も近々ワーケーションしようと計画を立てていますが、なかなか満足できる(自身の環境程度)場所が見当たりません。
宿泊施設のネット環境は脆弱で、コワーキングやカフェでは仕事への集中が困難。
それこそ、いつも以上のオフィス環境を独占できる本格的なワーケーション施設が求められているなぁと実感します。
……そこで3年ぶりに、新規事業を画策し始めました。(内容はまたいつか)
2月16日(木):万年筆ライフを復活させるための準備開始
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ジェントルなワーク&ライフを過ごすため、久しぶりに万年筆を使うことにしました。
その書き味と使用感に惚れていた頃に立ち返りたいわけです。
10年前に買ったペリカン・スーベレーンM400を自らリペアしました。
M400はボルドー色なのでブラウン系のインクが似合うだろうと、台湾製インク「仙草茶」を買い求めました。
iPadとApple Pencilに慣れてしまった今に不満はありませんが、より良い書き心地とその優雅な時間を求めて回帰してみます。
2月17日(金):60代男性という世間的なハンディを克服する
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自信過剰、支配欲、承認欲求さらには虚勢や男尊女卑。
私みたいな世代は、こうした印象が持たれがち(実際はわからないが)と自覚するようにしています。
講師業を営んでいると「先生」と呼ばれ、何でも知っているかのように振る舞い、「教えてやる」といった姿勢が出やすいので、さらに気を引き締めるべきですね。
まずは表情を明るく(眉を上げる)して傾聴を心がけ……。
2月18日(土):使ってみてわかったNOTHINGという名の鞄に隠された効用
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秋田道夫氏がデザインされたTRION製のビジネスバッグ『NOTHING』。
仕切りや仕掛けが一切ないたいへんシンプルな鞄に最初は戸惑いましたが、とにかく持ち物を放り込めばよいのだと割切ることにしました。
コンビニではエコバッグのごとく使っています。
たいへん気楽に使えるだけでなく、鞄自体が自立するためカフェなどではプライバシーを守る仕切りとして役立ちます。
おかげでiPadでのお絵描きが堂々と楽しめるわけなのです。